アテネ五輪で日本選手団の先陣を切って登場するサッカー女子日本代表。11日の強豪スウェーデン戦で、強烈に先発出場をアピールしているのが、MF小林弥生(日テレ)だ。
小林にチャンスがめぐってきたのは、東京・国立競技場で行われたカナダ代表との壮行試合。右内転筋を痛めたMF山本絵美(TASAKI)に代わって、左ボランチで起用され、積極的な飛び出しでチャンスづくりに貢献した。6日のオランダ戦も続けて先発出場し、上田監督は「今は精神的にも技術的にも小林の方が充実している」と太鼓判を押す。
今年に入り、トレードマークの笑顔が陰っていた。3-5-2から4-4-2へ布陣が変わり、中盤で押し出されるように居場所を失った。アジア予選の北朝鮮戦も出番は回ってこなかった。
五輪への意欲を支えたのが持ち前のガッツ。2年前に5カ月間、中国リーグに身を置いた。昨年には、さらに世界の上を目指して、米女子プロリーグ(WUSA)のアトランタ・ビートの入団テストを受験、合格した。
米国移籍はイラク戦争や新型肺炎の影響で実現せず、WUSA自体が活動停止中。だが、このアテネが再び世界に近づく舞台になることを信じている。「応援してくれる人のためにも、自分のためにも頑張りたい」。出番は間もなくだ。(ボロス=ギリシャ=時事)
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[時事通信社]
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