8月11日（水） 2004 J2リーグ戦 第27節
福岡 2 - 0 湘南　（19:04／博多球／7,542人）
得点者：'40 千代反田充（福岡）、'83 田中佑昌（福岡）
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●倉田安治コーチ（福岡）：

（福岡の松田監督が退席処分となったため、記者会見はJリーグの指示により、倉田コーチが代行）

「まず、少し連敗した後に1-0で2連勝して、ある程度きちんとした形で、ここのところやれてこれたので、この流れを継続したいということがメインでした。今は新しい外国人が入ってきて、コンビネーションを合わせるのも、ある程度時間がかかるので、少し我慢する時期でもあるので、失点0で、少ないチャンスを生かしてでも勝つということが今日のテーマでした。スカウティングの結果、相手は3-4-3で来ていたので、それに対応して戦略を立てていたんですけれど、相手が4-4-2で来ましたので、普通の4-4-2のチームとやるときのやり方に切り替えてゲームを進めました。前半に関してはセットプレーで点が取れたことが良かった点でした。カウンタープレーなのか、ポゼッションプレー、いわゆるゆっくり攻めるときのきちんとした使い分け、カウンタープレーだったら縦に速く、ゆっくり攻めるんだったら、きちんとサイドチェンジをしながら攻めるということをハーフタイムで確認して後半に臨みました。後半は、その辺のことを切り替えてやろうということでした。1-0のままで終わっても良かったですし、2点目が取れたので、最後の方は、少し余裕を持って出来た試合だったと思います」

Q：エジウソン選手を後半が始まって2分位のところで交代した意図を教えてください。

「前半の途中で内転筋に少し違和感を訴えていました。ハーフタイムのときに確認したところ、本人が大丈夫だということだったんですが、後半が始まってすぐに、トレーナーから、あまり無理をさせると次のゲームが難しくなるという話が出てきましたし、動きを見てみると少しかばっているように見えたので、そんなことを含めて早目に代えました」

Q：前半は無理して敢えて攻めなかったということだと思うのですが、後半は、湘南より先に足が止まったように見えましたが？

「前半も決して攻めなかったというわけではなかったのですが、さっき言ったような、カウンタープレーなのか、ある程度、時間をかけて攻めるときはサイドチェンジをきちっとやろうという部分がうまくいかなくて、少し体力的に浪費したというのがあると思います。しかも短い期間のゲームで、非常に湿度も高いということで、我々が見ている以上にプレーヤーは疲労しているんです。そういうことで、前半、上手くいかなかったことで浪費したかもしれません。決して、攻めないということもないですし、後半、こちらの足が止まっていたように見えたとしたら、体力的なこともあるかもしれませんが、むしろ、負けてる方というのはイケイケできますし、こちらは少しコントロールしながらゲームを進めますから、そういう風に見えてもおかしくはないと思います。ですから、後半も大きく問題があったとは思いません」

Q：大宮に3-0で負けて大敗を喫した後の無失点での3連勝ですが、守備の面で重点的に変えたことというのは、どういうところですか？

「少し、去年の勝ち方と今年の勝ち方は違うと思います。昨年は、行ったり来たりの攻防の中で、どこかでポンと点が入って勢いで勝つという形だったと思います。ベンチーニョのパフォーマンスの良さが去年の特徴だと思います。今年は見てもらって分かるように、もう少し手堅いやり方になっています。手堅いやり方なので守備的に見えるかもしれませんが。たとえば、いろんな理由で大敗した後に戻るところを持っているというか、もう一度ここからやり直そうという場所を持っているというのが、今年のチームの強みだと思います。それは基本的には4-4-2でプレーしていて、4人のDFとボランチを合わせた6人が大切なのですが、それに加えて両ワイドの2人を合わせた8人のDFのポジショニングをきちんとすることが出来ていれば、そんなに失点をすることはありません。ですから、そこに帰ってきちんとやろうと。ポジショニングと、縦横にコンパクトにやろうということですね。そういう戻るところを持っていたということが、こうして（安定した守備に）戻ることが出来たということだと思います。毎年、勝ち方というのは違うと思います」

以上