8月14日（土）J2 第28節 大宮 vs 横浜FC（18:30KICK OFF/大宮）
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8月は7試合を消化する両チーム、4位・大宮と8位・横浜FCの対戦となった。今月4試合目となる第28節はフィジカル的な辛さを抱えながらのゲームになることが予想される。

大宮は前節、水戸を一方的に攻めこみながらも勝ち越し点を奪えずに1−1のドロー。2位から4位へ順位を落としてしまった。しかし、攻撃陣のまとまりは悪くなく、ホームでの試合だけに今節は勝ち点3を是が非でも欲しいところであろう。スタメンはほぼ固定されている印象があるが、前節ではMFにディビッドソン純マーカスをスタメンで起用。今季初のフルタイム出場となったが水戸のカウンターの目を摘むなど、そつのない動きでチームに貢献。21歳の伸び盛りの選手だけに、今後も起用され続けることで一気にその才能が開花する可能性を秘めている。第3クールに入り、大宮は2勝2分1敗。わずか4ポイント差に2位から7位のチームがひしめく大混戦のJ2、大宮は横浜FC（8/14）、湘南（8/21）と順位的には下のチームとの戦いが続くだけに一気に混戦を抜け出すきっかけが欲しいところである。

対する横浜FCは厳しい状況が続いている。後半戦に入り5試合でわずか2得点しか挙げられておらず、DF陣の頑張り（同5試合4失点）を考えるとあまりに攻守のバランスが悪くなっている。しかし前節の甲府戦でもシュートを17本放ったことから分かるように、コンパクトなラインから中盤の選手がしっかりと押し上げ、チャンスを作り出す動きは上位チームと比べても遜色ないものであろう。しかし、第27節を終了して総得点25点では勝ち点が伸びてこない。根本的な技術の問題を含めて、横浜FCにはゴール前で決定的な仕事をする選手たちの早急な改善が求められている。そこで注目したいのが前節でスタメン起用された大久保。長身を生かしたヘディングとポストプレーは、昨年に比べ格段の進歩を遂げている。あとはゴール、その結果が付いてくれば彼もJ2の舞台で一気にブレークしそうな選手の一人である。

この両チーム、今季の対戦成績は大宮の1勝1分。過去すべての対戦成績まで遡ると大宮の9勝4分1敗といわゆる『お得意様』の横浜FC戦。しかし、今季の2試合を見る限り内容的には横浜FCの方が上回った時間帯が多く、対戦成績の数字ほど苦手意識はないように感じる。前節で活躍をみせた大宮の森田のように途中出場の選手、もしくはスタメンに抜擢された選手の活躍などが夏場の連戦で鍵を握ってくるであろう。選手のぶつかり合う音がスタンドに響き渡る大宮公園サッカー場、真夏の夜にこれまで以上の熱戦を期待しよう。

以上

2004.08.12 Reported by 小島　耕