8月21日(土)J1-2nd 2節 広島 vs C大阪(18:30KICK OFF/広島ビ)
-リアルタイム速報はこちら-
-スターティングメンバーも試合開始2時間前に、各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
----------
「もし、逆の立場だったとしたら、どういう想いになるか、を考えてみれば、セレッソのモチベーションはわかるでしょう」
C大阪とは練習試合を含めて4連勝中ですが、という問いに対して、広島・小野監督はこう答えた。確かに、1シーズンで4連敗もしている相手に対して、プロとして闘志を燃やさないはずがない。まして、小林新監督になってからのC大阪は、違うチームになっている、という認識も小野監督にはある。
「以前のような守備の甘さはなくなっていますし、全体のプレーに連動性が出てきています。もともとカサにかかった時の攻撃には迫力を持っているチームですから、我々にとっては脅威ですね」小野監督が警戒を深めるのも無理はない。前節でのC大阪はF東京を相手に3度勝ち越しを許しながらその都度追いつき、最後には逆転して見せた。どちらかといえば淡白なチームカラーだったこのチームが驚異的な反発力を見せたことは、衝撃的でさえあった。
一方の広島は、前節から試している4-4-2のフォーメーションで今節も臨む。市原戦で強烈なプロの洗礼を受けた高柳一誠(広島ユース)が、今節も右サイドバックで先発起用される予定だ。「悔しくて、悔しくて。あの日は眠れませんでした」と高柳は語る。村井(市原)の突破に全くついていけず、散々にやられた屈辱の90分間を、高柳は忘れられない。「あれだけやられたし、今週、チャンスがくるとは思えなかった。でも、とにかくやるしかなかったから」と高柳は語る。その言葉どおり、彼は練習から必死で取り組んだ。特に、ほとんど通じなかった1対1の強化を、真剣にやり続けた。
高柳にとって、縦関係のコンビを組む右MFに、広島ユースやU-19日本代表でずっとコンビを組んでいた、高萩洋次郎が抜擢されたことも、ポジティブに影響した。「洋次郎のプレーはよくわかっているし、やりやすい」と高柳がいえば、「後ろに一誠がいるので思い切って攻撃にいける」と高萩も信頼を口にする。大きな課題となった「グループとしての守備」でも、同級生同士の話しやすさがあるのだろう。練習中から二人が盛んに声をかけあって、コンビネーションを高めながら守備に入る姿が目についた。
C大阪は前節、徳重が左のワイドアタッカーとして起用された。技術もスピードもある徳重は、ファーストステージの広島戦でゴールを決めるなど、チャンスメイクだけでなく高い得点能力を持ったアタッカーである。「徳重さんを止めるのは、僕だけでは難しい。だから、洋次郎をはじめとして、グループでどれだけ数的優位をつくりながら守れるか、というところが大切になってくる、と思うんです」と高柳は語る。一方で、(服部)公太さんのサイドばかりからではなく、僕らのサイドからも攻撃していかないと。そのためには、洋次郎といい連携をとっていきたいですね」とも。本来の魅力である攻撃性を、明日は思い切り発揮したい、と高柳は考えている。
「サッカーを始めてから、あんなにやられたことはなかった」高柳は市原戦のことをそう振り返った。正直、もうチャンスはこない、とも考えた。が、どん底にいた高柳の気持ちを救った言葉があった。「沢田謙太郎さん(現広島ユースコーチ)が、言ってくれたんですよ。この失敗を自分でどうとらえるかで、お前のサッカー人生が決まってくる、って。そのためには、何がいけなかったかを見極めろ、って。ああ、本当にそうだなって、素直に思えましたね」自信は粉々に打ち砕かれ、どん底に沈んだ17歳の少年。しかし彼は、そこから気持ちをもう一度たて直し、立ち上がって見事にメンバーの座を手にした。しかし当然、それだけで彼は満足することはできない。一度は跳ね返されたJ1という大きな壁に、明日、高柳一誠は渾身の力を込めて、再び挑戦する。ぼろぼろになっても、泥にまみれても、必ず打ち破れると信じて。
以上
2004.08.20 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-2nd 第2節 広島 vs C大阪 プレビュー】新生C大阪に挑む広島若手サイドに注目!(04.08.21)















