8月21日(土)J2 29節 山形 vs 甲府(19:00KICK OFF/山形)
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6チームによる、2位争いのだんごレースが続いている。
前節、その唯一の直接対決となった甲府−京都は引き分け。川崎Fと対戦した福岡以外は下位チームとの対戦となり混戦を抜け出すチャンスのはずだったが、軒並み引き分けか敗戦に終わった。最終節に一歩ずつ近づくにつれ、勝ち点の持つ重みが大きくなっている。
前節の甲府は京都を叩いてだんごレースを一歩抜け出したかに見えたが、後半ロスタイムにまさかの失点で、勝ち点は1にとどまった。「勝っていれば」とスポーツの世界では好まれない例えを持ち出せば、3位・大宮に勝ち点2差をつけ、2位の足場を固めるチャンスだった。甲府は第3クールに入ってからそのチャンスをことごとく逃している。
その翌日8月15日(日)に湘南と試合を行なった山形は、1-0とリードしながら逆転負け。勝ち点3を加え、2位の甲府に勝ち点差1まで迫りたかったが、逆に勝ち点差は4に広がり、気が付けばだんごレースの崖っぷちに立たされている。
かつて、甲府の松永監督もそのような発言をしているようだが、双方のチームカラーは非常に似通っている。JFL時代から鎬を削ってきた両チームは、だんご6兄弟の中ではかなり近しい遺伝子を分け合っているようだ。
フォーメーションは、ともに4-4-2。守備ではラインをコンパクトに保ちながら手堅く守り、攻撃ではパスをつないでビルドアップを図りながら、サイドから有効なパスを供給する。そして前線には、信頼できるストライカーがいる。山形は現在得点ランキング3位の大島、甲府は小倉だ。
甲府の小倉は長らく得点を挙げられず苦しいシーズンを過ごしてきたが、第24節の仙台戦で今季初得点を挙げた後、ここ最近の5試合で3得点。ようやく本領を発揮してきた。昇格レースを勝ち抜くためには、鹿島に移籍したバロンの穴をどう解消するのかが甲府の最大の課題と言えるが、前節で初出場を果たした新外国人・カレカは、チームにフィットするまでもうしばらくかかりそうだ。得点力の象徴となるのは、やはり小倉しかいない。
一方の大島は、以前から評価の高かったポストプレーに加え、今シーズンはストライカーとしても覚醒した。ここまで15得点。山形の他のFW陣が得点できずに伸び悩む中、相手の厳しいマークを一身に受けながらも着実に加点してきたその背景には、相手のマークを巧妙に外すクロスボール対応がある。
その大島に数多くクロスを配球しそうなのが、右サイドハーフの星。第3クールに怪我から復帰した後は、ドリブル突破、裏への飛び出しなど、彼らしい躍動感とキレが戻っている。そして左のサイドには、キックの精度が高い宮沢がいる。クロスの出所となるこの2人に対して、やはりクロスの起点である甲府の両サイドの選手がどのように対応するのかも試合のポイントだ。
星の突破を防ぐために、石原が予想される甲府の左サイドハーフは特に守備的な仕事を要求される場面が多くなりそう。両サイドは、互いのクロスの起点の潰し合いになりそうだ。
今季の直接対決は、山形の1勝1分け(1-0、0-0)。両チームとも前半からバランスを崩して先制点を取りに行く展開は考えにくく、おそらくは過去2試合と同じように、前半は慎重な立ち上がりから少ないチャンスをものにできるかどうか、最少得点の奪い合いが予想される。
そして後半は、交代要員の投入で動きの激しい展開になりそうだ。特に山形は、林の投入で攻撃のイニシアティブを握る黄金パターンを用意している。全失点の4分の3が後半に集中している甲府が、林投入後の山形の攻撃をどう抑え込むかも大きな見所となりそうだ。
互いにチャンスの少ない我慢大会のような試合では、やはりミスが致命傷になり兼ねない。ここ3試合連続2失点の山形は守備を改善できているのか? 津田とアライールを同時に出場停止で欠く甲府のディフェンスラインのコミュニケーションに問題はないのか? 90分間高い集中力を保って守りきることこそが、この試合の勝利には求められる。
以上
2004.08.20 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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