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【J1-2nd:第2節 新潟 vs 市原 レポート】まさに痛み分け。新潟のホーム初勝利はおあずけ、市原は2度のリードを守れず(04.08.22)

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8月21日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第2節
新潟 3 - 3 市原 (19:04/新潟ス/40,202人)
得点者:'6 サンドロ(市原)、'21 エジミウソン(新潟)、'26 マルキーニョス(市原)、'43 ファビーニョ(新潟)、'46 オゼアス(新潟)、'74 マルキーニョス(市原)
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 最後のチャンスだった。ロスタイム。新潟は市原のゴール前でボールをキープ。慎重にパスコースを選んだ山口素弘が、左サイドに高く浮かせたボールを出す。がら空きのスペースにフリーになったファビーニョが走りこんだ。ホーム側のゴール裏、悲鳴にも近い新潟サポーターの声が響き渡る中、ボールの落下に合わせて左足を振り抜く。だが、ヒットさせることができなかった。ボールは勢いよくラインを割った。この直後に試合終了。主審のホイッスルが選手にも聞こえないほどの大歓声は、ため息と一瞬の静寂に変わった。

 「ゲームが終わった後、非常に疲れた」(新潟・反町監督)、「監督としてこのような試合は非常に疲れる」(市原・オシム監督)。試合後の記者会見、両チームの監督は同じコメントを残した。ともに勝ち切れなかったことの徒労感がこぼれた。

 新潟はこれでJ1昇格後、リーグ戦8試合をホームの新潟スタジアムで戦ったが、勝ち星なし。引き分け、または1点差の敗戦が5試合。接戦に持ち込むがあと一歩が届かない。ただ、この試合は今までなかった得点力もみせた。2度のビハインドを追いついた。「精神的に強い部分を見せられたと思う」とオゼアス。3得点はブラジル人トリオが挙げている。0-1の21分には安英学のパスを受けたオゼアスが右サイドを突破。クロスにエジミウソンがあわせてゴール。再びリードされた43分にはボランチの本間勲が左サイドのファビーニョにスルーパス。フリーになったファビーニョが強烈なシュートを決めた。そして後半、開始早々のゴール前の混戦から、オゼアスが移籍後初ゴール。一時は3-2と勝ち越した。個人技に頼っての得点ではなく、中盤で組み立て、決めるべき選手が決めた。「シンプルにツータッチくらいでボールを出せた」。東京V戦に続いてスタメンフル出場を果たした本間が言うように、組織としてのリズムはできていた。

 その本間の存在が明るい材料でもあった。2月のブラジルキャンプでは右足を骨折。昨年も骨折した同じ箇所を痛め、傷心のまま帰国した。フィジカルを強化させてきたチームメートと離れて、リハビリに終始してきた。そんな中、「やらなければならないことを、しっかりやることしか考えなかった」と常に気持ちをコントロール。2ndステージは初戦からスタメンに入るほど成長した。反町監督が「山口の後継者になれる」と買うパスセンスを、この試合でも披露。「でも勝てなかったことが悔しい。サポーターに申し訳ない」。チームでは唯一の新潟県出身者。期待の大きさはわかっている。悔しさは手ごたえの裏返し。「勝ち点1をポジティブに捉えたい」。反町監督の言葉には、本間の存在もプラス要素として入っている。

 一方、オシム監督は「1つの大きなミスはないが、それぞれの小さなミスが失点になった」と自滅を強調した。ゴール前での処理、カウンターへの対処など、判断が甘くなった部分を新潟に突かれた。「1stステージでもミスから失点して引き分けた試合が多かった。その反省ができていない」。斎藤大輔が言うように、悔いの残る勝ち点1だった。マルキーニョスが勝ち越しと同点の2ゴール。前線の得点力はある。それを無にしない守備の精度の重要さが浮き彫りになった。

 新潟は1stステージも第2節がホーム初戦だった。そのときは神戸とスコアレスドロー。「同じホーム初戦でも、あの時期よりもチーム力はあがっている」と反町監督。3失点と課題は残った。ただ、試合後、あいさつに訪れた選手を4万人のサポーターは大きな拍手で迎えた。ホーム初勝利は近づいている。


以上

2004.08.22 Reported by 斎藤慎一郎
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