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【J2:第30節 札幌 vs 福岡 レポート】福岡がゲームプラン通りの試合展開を果たし、4位から2位へ浮上(04.08.26)

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8月25日(水) 2004 J2リーグ戦 第30節
札幌 0 - 2 福岡 (19:04/札幌厚別/5,086人)
得点者:'49 古賀誠史(福岡)、'70 山形恭平(福岡)
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 試合前半の展開を受けての、札幌の後半の動き。そこが勝敗の分け目となった。

 前半45分間、試合の流れは概ね停滞していた。札幌は流れの中では見せ場を作れずじまい。一方、左サイドでキレキレのサイドバック宮本と2列目の古賀が数多く効果的な前線への上がりを見せた福岡も、ココが1点の大チャンス! というのは、前半34分の古賀からのパスを受け突進した宮本がGKと1対1になりながらシュートを上に外したシーンのみ。支配率が高かった福岡も前線の人数は薄く、ゴール前での得点の匂いは決して濃厚ではなかった。

 だが、個の力量差は明白。札幌はボランチのところで攻守共にボールが落ち着かず、後半開始からは鈴木をあきらめ、桑原を2列目に投入。鈴木・権東のダブルボランチから権東のワンボランチにし、その代わりに前の人数を増やして、サイドをワイドに使って攻める福岡の勢いを止めにかかった。

 ただ、この積極的に見える交代起用は、故障や出場停止等による札幌の選手層の薄さが垣間見える苦肉の策でもあった。ボランチの調子が悪かったならば、陣形を崩さずそのままボランチの入れ替えをするのが無難。0-0で45分だけの時間経過なら、通常はまだ焦ることもない。けれども、この試合の札幌のフィールドプレイヤーのリザーブは、センターバックの佐藤、右サイド専門の岡田、守備はまだ不得手な攻撃的中盤の新人・桑原、練習ではボランチをやっているが本来は左サイドで、リーグ戦経験ゼロの新人・鎌田と、ボランチを安心して任せられる専門家が不在だった。DF西澤の出場停止によりこの試合では右センターバックに入っていた田畑はボランチも十分できるが、45分経過時点で最終ラインの陣形をいじる選択はあまりにリスキーと柳下監督は考えたのだろう。

 後半開始直後はボールを前に押し出していく札幌。しかしその勢いの裏には、ワンボランチになって福岡に中盤の底のエリアを明け渡さざるを得ないというリスクもあり、それはすぐに顕在化した。後半4分、札幌は皆の意識が前がかりになり、後方での反応が鈍る。福岡のFW増川に目がけて飛んでくるボールがこぼれたところがポッカリと空き、古賀に打ち込まれて、福岡が先制。均衡が破れた。

 こうなると試合は、無失点のまま守り抜き、その間に点を取り、リードを大事に守り抜いて勝ちきろうという福岡のゲームプランにはまっていく。堀井が「福岡のポジションが崩れなくて、中盤でボール支配できず、トップにいいボールがいかなかった」と振り返ったように、福岡の先制後は時間が経てば経つほど、札幌の選手が許してもらえるスペースは狭まっていった。札幌はだんだん連係の糸がか細くなり、単独での打開を強いられ、そのつど玉砕の繰り返し。そして後半25分に、福岡は左から宮本の放ったクロスを山形がきれいなダイレクトボレーシュートで仕上げて、だめ押しの2点目。

 終わってみれば、狙い通りの試合運びを手堅く果たした福岡の順当勝ち。さらにこの日、大宮が引き分け、京都が負けたことで順位を4位から2位へ上げ、昇格レースでも前進という、福岡にとって実りある一夜となった。

 この日の観客人数は5,086人。これは札幌がJリーグに参入した98年以降、厚別開催での公式戦最少記録となった。札幌は第3節(3月27日・仙台戦・札幌ドーム)以来ホームでの勝利の歓喜の声はなく、8月には新居、中尾両選手の不祥事、規律違反による契約解除という暗い出来事もあった。地元サポーターの熱は、お盆を過ぎたら猛暑が終わった北海道の気温のように、下降線をたどっているのか。

以上

2004.08.26 reported by 永井謙一郎
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