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【J2:第30節 大宮 vs 山形 レポート】勝ち点1ずつの痛み分け。大宮は「2位チームの法則」に屈したか?(04.08.26)

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8月25日(水) 2004 J2リーグ戦 第30節
大宮 1 - 1 山形 (19:01/大宮/4,611人)
得点者:'50 根本亮助(山形)、'82 森田浩史(大宮)
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大宮・三浦監督も、大宮イレブンも試合後こう口を揃えた。「2位になったチームが取りこぼす」そしてため息をついた。

もはやご存じの方も多いだろうが、ここ数試合、2位のチームは勝てないでいる。このところの傾向という表現を超えて、もはや「2位チームの法則」とも言える域まできている。

ここ6試合の2位チームの戦いを振り返ってみる。(順位はその前節までの順位)
25節 3位甲府 (3ー0) 2位大宮
26節 5位福岡 (1ー0) 2位甲府
27節 10位水戸 (1ー1) 2位大宮
28節 2位甲府 (1ー1) 5位京都
29節 6位山形 (3ー0) 2位甲府
30節 2位大宮 (1ー1) 6位山形

2位チームは確実に負け、もしくは引き分けに終わっている。原因は何か?
「6位とか7位とかのチームは、お尻に火がついた状態」と三浦監督。30節終了時点でも2位福岡から7位仙台までが勝ち点6差の中にひしめくだんご状態。勝ち点6とは2勝すればつめられる距離で、「2位になってJ1へ自動昇格」というのが決して手の届かない夢ではないところにいるということ。「上位との対戦は緊張感もある」と選手も話す通りモチベーションは自然と高まる。
では、追われる側、各節の2位チームはどういう精神状態なのか? 大宮・斉藤は「別に2位だからとかいうのはないんですよね、1試合1試合大切に戦っているつもりなんだけど。相手のモチベーションは確かに高いですよね。(このだんご状態で)2位チームを倒せば浮上できるから」と分析する。
しかし、「自分達でなく相手が高いモチベーション」という発言を生む2位という順位。もしかしたら心のどこかに隙の生まれる順位なのかもしれない。何せ今年は3位のチームにまでJ1への昇格の可能性があるのだから。
三浦監督もその点を指摘する。「選手がプレッシャーを感じているとは感じない。どちらかと言うと『あー、2位に上がった。さあ昇格だ』という少し浮わついてしまった部分のほうがあるのかなと思う」
ひょっとしたら2位チームの見えざる敵は内にあり、といえるのかもしれない。試合後、三浦監督はこうも言った。「だからこそ勝ちたい試合だった」

大宮vs山形の一戦は4-4-2と同じフォーメーション同士の戦い。前半はお互いの良さを消しあうサッカーを展開。点は入らない、大きな展開はない、お互いがコンパクトにまとまり過ぎるくらいまとまっている…と表現すると面白くない試合の典型のように聞こえるが、しかしそうではない。上位争いならではの緊迫感のただよう好ゲーム、後半得点したら試合が動くであろう予感をさせる前半の膠着状態だった。
特に大宮は最終ラインのトニーニョが山形FW陣を押さえ込み、がっちりディフェンス。30分過ぎからは前線にロングボールも通るようになり、後半はトゥット、バレーを中心に大宮に得点機が訪れるであろうと思わせる内容だった。

しかし、先制したのは山形。大宮は警戒していたはずのセットプレーからのカウンターを許してしまう。カウンターに出た山形は、右サイドの根本が永井のワンツーから豪快シュート。
「中盤でうまくパスがつながって、流れの中からうまくゴールにつながった」とバースデー翌日のゴールにご機嫌な根本。大宮・斉藤も「GK荒谷とも話したけど、シュートがうますぎた」と脱帽の1点。

そして、ここから試合はようやく動き出す。大宮が流れの中でつかんだ最大のチャンスは後半11分。サイドチェンジからバレーがDFをかわし、ペナルティエリア付近右からシュート。ゴールポストに当たったこぼれ球に喜名が詰め、左足で蹴り込む。これはバーを直撃。そのこぼれ球をさらにバレーが押し込もうとするも、ゴール外に大きく外れる。どうしても勝ち点3の欲しい大宮は、森田と島田を投入。対する山形も古川を投入。大宮の得点パターンであるセットプレーに備える。

試合はこのまま終わってしまうのかと思われた後半37分。大宮は交代選手が期待に応える。島田の放った左CKを、中央で森田がヘディングで押し込み、なんとか同点に。その後もトゥットを中心に攻撃を繰り返すが、得点には至らず1-1の同点で試合は終了。大宮は勝ち点48で3位に落ち、山形は同44で6位をキープすることになった。

ハーフタイム、大宮・三浦監督は「勝つぞ!」というシンプルな言葉を放っている。そのシンプルさに勝ちへの強い思いが込められている。2位チームの難しい戦いは今後も続くだろう。小さな勝ち点差の中のもつれあいが、昇格争いを面白くする。その争いの果てに「2位チームの法則」を破るチームの出現を楽しみにしたい。

以上

2004.08.26 Reported by 了戒美子
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