8月25日(水) 2004 J2リーグ戦 第30節
甲府 1 - 1 水戸 (19:00/小瀬/4,893人)
得点者:'13 藤田健(甲府)、'77 マルキーニョ(水戸)
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試合ごとに2位以下の順位が大きく入れ替わるJ2の昇格椅子取りゲーム。仙台がジワジワと順位を上げてきており、更なる混戦になりそうな雰囲気が漂ってきた第30節。甲府は下位で苦しんでいる水戸との対戦だけに、確実に勝ち点3が欲しかった。
しかし、水戸の前田秀樹監督は甲府の手の内を正確に予測してこの試合に臨んでいた。記者会見で「甲府はどうしても勝たなければならない試合。前節の山形戦はよくないゲームだったので、今日は運動量を多くしてくる」と予測が当たったことを披露した。前半はリードされたが、ハーフタイムの「相手の守備ラインの裏を速くつく。テンポの早いパス回しを」という指示は、足が止まった甲府には効果満点だった。
前半の甲府は、この試合も素晴らしい内容だった。前線からのプレスが効いて、危ない場面をほとんど作ることなく多彩な攻撃を見せた。ただ、その内容で藤田が決めた1点で終わってしまったことが後々響いてきた。メンバー交代なしで始まった後半、ディフェンスラインの裏をシンプルに狙ってくる水戸に対して、甲府はラインが下がってしまった。そうなると、一旦ボールを跳ね返しても、サポートの少ない小倉や藤田だけでボールをキープし、タメを作ることはできなかった。すぐに水戸の選手に囲まれてボールを失い、ようやく上げかけたラインの裏にボールを入れられ、いつまでたってもラインを上げることができない、前線にボールが収まらないという悪循環に入ってしまった。さらに水戸は、中盤をダイヤモンドに変えてマルキーニョを投入し、攻撃力を増してきた。ただ、最後の最後の局面で甲府ディフェンスが耐えていた。
しかし、後半32分にそのマルキーニョが上げたセンタリングがキックミスとなったものの、そのまま甲府のゴールネットを揺らしてしまった。それでも1点は1点。甲府は勝ち点3のために運動量が自然と増えてきたが、時間と共に焦りが強くなり前半のような攻撃を発揮できなかった。カレカの投入で甲府サポーターは大歓声を上げて期待したが、彼の能力をフルに発揮できるほどのコミュニケーションが出来上がっていないことが露呈。ベテランの小倉がゴール前でチャンスを作ろうとするが、前半何度も通ったパスが小倉まで通らない。フリーでボールを持っていても、相手ディフェンスをおびき出して、寄って来ると同時にパスを出して後手を踏ませる余裕が若い選手にはなかった。フリーの選手がマークされている味方にパスを出してしまうなど、不必要にボールを失う場面が少なくなく、決定的なチャンスはほとんど作ることができなかった。
焦りが原因であるが、前半合格、後半不合格というように極端に内容が変わってしまうのが今の甲府だ。この課題を克服することがJ1への必要に条件になりそうだ。
一方の水戸は初先発の永井がボランチで機能することを確認でき、第4クールに向けて手応えをつかんだ一戦となった。
以上
2004.08.26 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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