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【J2:第32節 山形 vs 水戸 レポート】「勝利の方程式」と頼れるストライカーの復活で、山形3位に浮上!(04.09.06)

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9月5日(日) 2004 J2リーグ戦 第32節
山形 3 - 0 水戸 (18:00/山形県/4,468人)
得点者:'59 大島秀夫(山形)、'70 林晃平(山形)、'88 松田正俊(山形)
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 第32節は、山形−水戸戦の前日に他の5試合がすでに行なわれたが、その結果は山形にとって追い風となっていた。

 「2位のチームは勝てない」というJ2のジンクスは本当に存在するのではないかと思うほど、今節でも2位・京都が仙台に敗れ、同じ勝ち点49の福岡はホームに1万人近くを集めた鳥栖に足元をすくわれた。甲府も川崎Fとドロー。結局、札幌に苦しみながら勝利した5位の大宮が一気に3チームを抜いて2位に浮上。大宮と勝ち点1差だった6位の山形は、勝てば単独3位に浮上することになった。

 水戸も昇格争いから遠ざかっているが、鳥栖の勝利によって順位を一つ下げている。8試合続くドローから抜け出し、勝って9位のポジションを奪い返したいところだ。

 その水戸は前半、山形・宮沢が中央に入ることでぽっかり空いたスペースをカウンターの起点に何度かクロスの機会を得る。前半8分には関がパスを受けてクロスを供給、20分過ぎにはやはり関からパスを受けた右SBの須田がクロスを入れる。しかし、ともに決定な場面には至らなかった。

 「出し手と受け手のタイミングが合わなかった。中で欲しいタイミングで出てこなかった」

 ツインタワーの一角、小林の言葉は、「ボールを奪ってから点を取る」という課題改善までの道のりがまだまだ長いことを伺わせる。

 一方の山形は、サイドからクロスが上がったりドリブルで持ち込むなど、シュートまでは持ち込めるが、枠に飛んだシュートがキーパーの武田に難なくキャッチされ、フィニッシュの力強さを欠いた。また、フィニッシュに至るまでの過程でも 「イージーミスが多く、我々のサッカー(人もボールも動き、つないで攻めるサッカー)がほとんどできずに終わってしまった」と、山形鈴木監督にとっては不満の残る内容だった。その鈴木監督がハーフタイムに掛けた言葉の一つが「失敗してもいいから、大胆に楽しくやろう」というものだった。

 後半に入ると山形は「勝利の方程式」、流れを引き寄せるために俊足の林を投入する。

 これには水戸の前田監督も「山形の速攻の速さ、ワイドのところに入った時の速さは12チーム中のナンバーワン。そこをなんとか注意しよう」とミーティングで話し警戒していたが、林は「相手が引き気味で、なかなかスペースには出ることができなかった」という状況でも、持ち前のスピードと機敏な方向転換を武器に、止まりかけていた水戸の足をさらに疲れさせる。

 山形の先制点は後半14分。右のスペースでボールを受けた林が、中へ折り返し、大島がダイビングヘッド。後半25分の2点目はオーバーラップしていた右SBの迫井がダイレクトで折り返し、ゴール前で林がスライディングで押し込んだ。「相手が一人なのにこちらが3人。マークの受け渡しができれば失点は防げた」と関は振り返ったが、林を中心とした山形のスピードが水戸のディフェンスを完全に上回っていた。

 これに対し、水戸はボールをつないで攻め込もうとするが、右へ左へとボールを動かしても山形の選手がきっちりと対応。サイドからのクロスにもしっかりとアプローチされてはゴール前での決定的な場面は期待できない。

 2点ビハインドの後半28分には、小椋に代えてFW吉田を投入。ディフェンスを1枚削って前線を3人に増やしたが、相変わらず中盤からトップへのボールがつながらない。業を煮やした水戸サポーターからは「シュート打て!シュート打て!」のコールが聞かれる始末だった。山形の17本に対して、5本と圧倒的に少ないシュート数が、その深刻さを物語っている。

 2-0、勝負はほぼ決していた。しかし後半38分に登場した山形のFW松田正俊こそ、この試合の主役だった。

 中盤でパスを受け、前を向いた松田がゴール方向へ突進。1対1で付いていた森を振り切ると、足元のボールに飛びついたキーパーの武田とペナルティーエリア内で接触。これで得たPKを豪快に決めたのは、J2得点ランク2位の大島ではなく、松田自身だった。

 松田のこの復活弾が山形にもたらす意味は大きい。

 松田は昨シーズン山形に移籍。シーズン途中からフォワードのポジションを勝ち取り、第8節までに4得点を挙げゴール量産態勢に入った。しかし「山形に待望のストライカーが誕生した」と誰もが思った矢先の5月、左膝の前十字靱帯断裂で長期離脱。今年に入り、第3節で11分間プレーをしたが、その後はまたコンディションを崩していた。この試合が今季2試合目。長いリハビリと調整の日々を経た事実上の復帰戦でPKを奪い、自ら決めた劇的なゴールは、山形の結束をこの先さらに高めることになりそうだ。

 前半こそもたついたものの、終わってみれば3-0、2位・大宮と勝ち点1差の単独3位浮上を果たし、松田の復活という付加価値までついた。まだまだ先は長いが、この試合で勝ち点3以上の何かを手にした山形は、昇格レースの「台風の目」から「本命」へと名乗りを挙げようとしている。

以上

2004.9.6 Reported by 佐藤 円
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