9月18日(土)J2 第34節 山形 vs 札幌(19:00KICK OFF/山形県)
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2位争いを抜け出すチームがなかなか出ない状況がしばらく続いているうちに、昇格争いから大きく引き離された下位のチームが息を吹き返しつつある。上位との対戦で引き分けに持ち込むのがやっとだったチームが、この時期に組織としてのまとまりを獲得するのも、シーズンが長いJ2では珍しいことではない。
残念ながら最下位が定位置となっている札幌は前節、今季4度目の勝利を味わった。3勝目を挙げた後に4連敗を喫していたが、シーズン当初から柳下監督が辛抱強く続けてきたチームづくりが、徐々に形となって表れ始めている。
前節の仙台戦は、その手応えを大いに感じた一戦だったに違いない。中盤でのポゼッションでも互角以上に渡り合い、特に前半は押し気味に試合を運び、この日唯一の得点に結びつけた。高いモチベーションと豊富な運動量で、敵将のベルデニック監督にも「今日の敗戦は順当な結果」と言せるほどだった。
その仙台戦のスターティングメンバーから、今節は、最終ラインの大森がC大阪への移籍で、中盤の権東が出場停止で抜けることになる。しかし、3バックのディフェンダーには佐藤尽や田畑がいる。また、中盤でも横浜FMから移籍加入した金子が控えているため、メンバー構成の変化による大きな影響はなさそうだ。
今季4勝のスコアはいずれも1-0。飛躍的に得点力がアップしたわけではない札幌にとって、勝利のためには失点0が条件となる。前節のいい感触を、ぜひ敵地・山形に持ち込みたい。ここで勝てば、最下位脱出も見えてくる。
その札幌をホームで迎える山形は、勝ち点3を狙いに行くべき横浜FC戦でスコアレスドローに終わり、勝ち点1にとどまった。しかし、それ以上に深刻だったのがその内容。失点0に抑えることはできたものの、山形の9本に対して17本のシュートを浴びる一方的な展開。バーやポストをかすめるシュートも何本かあった中でゴールを割られなかったのは、横浜FCのゴール前での精度がほんの少し低かったことと、ゴールキーパー・桜井の神懸かり的なセービングのお陰だった。桜井は後半にPKを止めたほか、積極果敢な飛び出しで数字に残らないピンチを何度も防いだ。
しかし、いつまでもそれに頼っているわけにはいかない。ゴール前のピンチを招かないような守備の修正が必要だ。と同時に、攻撃面でも2列目に下りてきたフォワードでタメがつくれず、サイドからクロスをどんどん打ち込むいつもの山形らしさがなかった。
山形はこの引き分けで順位を一つ下げて4位に。前節に続き、ここでも勝ち点3を得られないことになれば、昇格争いから大きく後退する可能性が高いだけに、メンバー構成を含めどのように修正を図ってくるのかに注目が集まる。
今季の直接対戦は山形の3連勝。ただし、前回の第25節も2-1というスコアほど内容に差はなく、山形のホームで0-1から逆転で山形が勝利を収めた第14節でも、2得点はいずれもセットプレーから。流れの中では、札幌はなかなかゴールを割らせていない。
山形は、出場停止が解ける大塚と、コンディション不良で前節は出場しなかった永井の2人が戻ってくれば、本来のつなぐサッカーがしやすくなる。ボランチがボールに触る回数が多くなれば、左右に展開してゴール前へのクロスにつなげたり、或いは高く持ち上がるラインの裏を突いたりと、攻撃に関してはさまざまなオプションが考えられる。
そして札幌は、失点を防ぐためには、ゴール前で山形のゴールゲッター・大島をしっかり止めておきたい。山形のサイドアタッカーを考えると、90分の間に何本か決定的なクロスが飛んでくることは十分に予測できる。ゴール前で最大の集中力を発揮したいところだ。
中盤でのせめぎ合い、サイドの攻防、ゴール前での精度。ゴールシーンが多いほど試合は盛り上がるが、たとえ少なくても、見所の多い試合となりそうだ。
一方は昇格争いに加わり、もう一方は、ある意味結果をおそれず思い切りサッカーができるポジションにいる両チーム。それが両チームに与える心理的な影響は?
第4クールの幕開けの一戦。エキサイティングなゲームを期待したい。
以上
2004.09.17 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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