9月18日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第5節
磐田 4 - 4 鹿島 (15:06/静岡/28,679人)
得点者:'2 鈴木隆行(鹿島)、'18 福西崇史(磐田)、'22 藤田俊哉(磐田)、'42 中山雅史(磐田)、'44 前田遼一(磐田)、'75 鈴木隆行(鹿島)、'80 金古聖司(鹿島)、'84 鈴木隆行(鹿島)
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磐田対鹿島という好カードで、前半は磐田が4-1でリード、そして後半は鹿島が4-4に追いついて引き分け。スコアの動きだけを見れば、かなりエキサイティングなゲームが想像されるだろうが、この試合を観た両チームのサポーターは、お互いに何か消化不良なものを感じたかもしれない。
立ち上がりは、鹿島が積極的に仕掛けて、2分にフェルナンドの右クロスから鈴木がフリーでヘッドを決めて早くも先制点をゲット。磐田の側からみれば、人数はいたのに完全に鈴木をフリーにしてしまうというエアポケットのような失点だった。
しかし、10分を過ぎて鹿島の勢いが落ち着いてくると、先発で起用された中山と前田が早い動き出しを見せ、徐々に磐田らしい攻撃が見え始める。中山や前田が鹿島DFラインの裏に飛び出し、そこにタイミング良くパスが出る場面が目立ったことは、最近の磐田には見られない光景だった。また、これは月曜日に電撃的に桑原監督が解任され、鈴木監督が受け継いでからテーマにしていたことのひとつであり、さっそくその成果が出てきたことを意味していた。そんな良い流れの中、18分に前田がオフサイドぎりぎりで裏に抜け出し、落ち返しから混戦になったこぼれ球を福西が冷静に決めて同点に追いつくことに成功。
その後、鹿島の選手たちが「失点後に落ち着きがなかった」と口を揃えたように、完全に磐田ペースに変わり、22分にはフェルナンドのハンドから藤田がPKを決めてあっさり逆転。さらに42分には藤田の左クロスに対して中山がDFの裏をとる絶妙な動きを見せてヘッドを決め3点目。44分にも、カウンターからPKを誘い、これを前田が決めて、鹿島戦で初めて4得点を奪うことに成功した。
後半は、鹿島が開き直って反撃体制に入ったが、磐田が少し引いてカウンターを狙いながら、ある程度余裕のある戦いを見せていた。しかし、19分に磐田にとって不幸な事件が起こる。相手ペナルティエリア内に飛び込んだ前田が、強引にボールをコントロールしようとしてハンドを犯し、この日2枚目の警告を受けて退場。
それ以降は、10人になった磐田が精神的に守りに入りすぎたか、ボールを持った選手に対するチェックが甘くなり、逆に徐々にエンジンがかかってきた鹿島が最後までゲームを支配する。そして、30分に服部のファウルで得たPKを鈴木が冷静に決めて1点返すと、その5分後に小笠原の左CKから金古がヘディングを決めて1点差。さらに39分には、DFからのロングボールを交代で入ったバロンが裏に流し、鈴木がフリーで抜け出して、ハットトリックとなる同点ゴールを、コントロールの良いシュートで決める。
磐田は、このセカンドステージを象徴するような淡白な失点が続き、疲れが見え始めたベテランに代えて若手を入れた鈴木監督の交代策も、逆に裏目に出た部分がやや目立った。逆に鹿島は、前節のC大阪戦と同様に勢いに乗ったときの爆発力を発揮し、44分にも小笠原の右FKから中田のヘッドがバーに当たるなど、もう少しで逆転というところまで攻め続けたが、結局そのままタイムアップ。
前半は磐田が良くて鹿島が悪く、後半は鹿島が徐々に良くなって、磐田が10人になってからガクンとパフォーマンスが落ちた。前半と後半で別の試合のようなゲームは、まさに痛み分けという結末。磐田にとっては、復活に向けて良い手応えが得られた部分も多かったが、3点差を守りきれなかったことは大きな課題となる。一方の鹿島は、結果的に前節と同じようなゲームを繰り返してしまい、失点した後の戦い方について多くの選手が反省の弁を残した。
以上
2004.09.18 Reported by 前島芳雄
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