9月18日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第5節
東京V 3 - 1 名古屋 (19:04/味スタ/11,283人)
得点者:'16 桜井直人(東京V)、'50 小林慶行(東京V)、'69 岡山哲也(名古屋)、'85 平本一樹(東京V)
----------
ここまでリーグ3連敗。なんとしても連敗脱出を図りたい東京V・アルディレス監督は、大幅なシステム、メンバーのポジション変更を行ってこの試合に臨んだ。
システムは4−4−2から3−5−1−1の形に。左サイドにはMF相馬が今季リーグ初先発。またMF山田がFW桜井の少し後ろの位置、「初めてじゃないけど、3年くらいやってない」と言うトップ下に入り、更にその後ろにMF平野・MF小林慶が並ぶ。そして右サイドにはMF小林大、1ボランチにMF林、DF3バックには米山、戸川、ウベダという布陣。
MF三浦は2日前の練習で怪我をしメンバーには入らなかったが、「怪我をしなければベンチスタートさせるつもりだった」とアルディレス監督が話すようにMF相馬の先発は規定路線。他にもFW平本がサブに回るなど、アルディレス監督いわく、選手の意識改革を狙った「ショック療法」がこのゲームでまさに功を奏する結果となった。
試合は、立ち上がりこそ名古屋がMFクライトンを中心に攻撃の形を見せ、セットプレーやFWマルケスのシュートなどで幾度か東京Vゴールを脅かしたものの、これを東京V守備陣が落ち着いて対応、逆にボールを取ってからの速い攻撃に繋げていく。そして前線からの守備の意識が徹底していた東京Vが高い位置でボールを奪う回数が増えていき、徐々に名古屋は守勢に回る時間が多くなっていった。
その東京Vが先制点を挙げるきっかけとなったのも『前線からの守備』によるもの。東京V・FW桜井が名古屋MFクライトンからボールを奪い、ゴールへ向かいドリブルでつっかけ、MF平野へ渡そうとしたボールが相手DFにクリアされCKを得る。左CKからのボールに、素早い動き出しでフリーとなっていたそのFW桜井が頭で合わせ、ゴール右隅に叩き込んだ。
これで勢いがついた東京Vは人が動き、ゲームを支配する時間が前半終了まで続く。前線の2人を抑えられ、ボールの落ち着き所がなくいらだつ名古屋の選手を尻目にボールを回し、短いパスを繋ぐだけではなく、繋いで相手を引き付けた後は長いボールで展開するなど、名古屋を翻弄し続けた。
「落ち着いてプレーしよう」とのネルシーニョ監督の檄がとんで後半に臨んだ名古屋にも開始4分、FWマルケスの折り返しにFWウェズレイがフリーで受けるビックチャンスが訪れるが、これをダイレクトで打とうとしたウェズレイのシュートはミートせず。するとその1分後に、ペナルティエリア内からのMF山田の折り返しを中央へ走り込んできたMF小林慶が右足シュート。こちらはきっちりと枠を捉え、後半5分、東京Vが追加点をあげた。
2点のビハインドを追う名古屋は、DF秋田に代え、J初出場となるMF平林を、さらにDF角田を投入し4バックとし、前にはMF岡山を入れ反撃にかかる。この采配が的中し、後半24分、ピッチに入ったばかりの岡山の左足でのシュートが決まり1-2に追い上げる。俄然追い上げムードの名古屋だが、続く後半32分にはFWマルケスのシュートがポストに当たるなど不運もあり、なかなか得点することができない。一方前半から走り続け、足がつる選手が出るなど疲労の激しい東京Vも交代枠3人を使いなんとかこの時間を凌ごうと、ほとんど5バックの状態で守備に尽力する。
そして後半40分、最後のゴールは東京Vに生まれた。こちらも交代で入っていたFW平本が守備に帰っていたセンターサークル付近でボールを奪い、そのまま長い距離を猛スピードでドリブル。DF2人をかわし最後はGKと交錯しながらゴールへ押し込み、試合を決定付けた。
ゴールが生まれる度に、選手が一斉に集まって喜びを表現するなど、東京Vの一体感を感じさせるゲームだった。これでチームは連敗脱出で、MF小林慶は「(勝利という)最高に欲しかったものを手に入れることができた」と満面の笑み。しかし、監督、選手ともに「連勝しなくてはいけない」と口を揃え、早くも次節G大阪戦(9月23日/万博)に気持ちは切り替わっていた。
一方の名古屋は「うちがやりたかったことを全部相手にやられた(DF秋田)」と一様に肩を落とした。そして「優勝を狙う上ではきつくなったかもしれない(MF吉村)」のも事実。中4日で迎える次節、C大阪戦(9月23日/瑞穂陸)までにきっちり気持ちの修正が図れるかが懸念される。
以上
2004.09.19 Reported by 高木聖佳
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-2nd:第5節 東京V vs 名古屋 レポート】大胆な「ショック療法」で連敗脱出の東京V。好機を生かして快勝。(04.09.19)















