9月23日(木) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第6節
新潟 3 - 2 広島 (14:05/新潟ス/40,393人)
得点者:'2 茂木弘人(広島)、'8 鈴木慎吾(新潟)、'17 ベット(広島)、'61 エジミウソン(新潟)、'66 ファビーニョ(新潟)
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ロスタイム、ゴール前に迫った広島・DF小村徳男のヘディングを、新潟のDF丸山良明が頭でクリアした。そのボールをFW上野優作が拾う。同時に新潟スタジアムにホイッスルが鳴り響いた。3対2。リーグ戦、ナビスコカップを合わせて今季13戦目のホーム戦。ようやく勝ち点3を挙げた。J1昇格後、初めて味わうホームでの勝利に4万人の大観衆が歓声を挙げる。そんな中、一息ついたような表情の新潟のメンバーがお互いに肩をたたきあう。反町康治監督は、ベンチでスタッフ、サブメンバーらと握手をかわした。
開始わずか2分で広島・FW茂木弘人に先制点を許した。重苦しい雰囲気を吹き飛ばすと同時に、チームやサポーターに勝利を予感させたのがMF鈴木慎吾だった。前半8分、右サイドを突破したFWオゼアスが中央のMFファビーニョにパス。ファビーニョがすかさず左にさばいたボールに鈴木が走りこんだ。ペナルティーエリアの外から左足でミートしたボールは、GK下田崇をかわして、ネットに突き刺さった。
「よく入ったなって思いましたよ」。同点ゴール、ファーストステージ第10節のC大阪戦以来の得点に、照れ笑いを浮かべる。鈴木はファーストステージとナビスコカップで合計4得点を挙げている。結果は3勝1引き分け。「慎吾がゴールを決めた試合は負けない」。サポーターの間では不敗神話が定着していた。この試合も前半に勝ち越しを許したものの、後半はエジミウソン、ファビーニョのゴールで逆転する。「『不敗神話』って少し意識しましたよ。でも、それだけ期待されているということですから。励みになります。応えたいですしね」。その気持ちが結果に表れた。
試合前のアップのとき、靴底が取り替え式のスパイクを履いていた。普段はやや硬めの新潟スタジアムのピッチだが、前夜の雨で柔らかくなっていると予想していた。だが、実際に入ってみると、思った以上にポイントが突き刺さる。あらかじめ用意していた靴底が固定式のスパイクに履き替えた。「やばいと思ったのですぐに替えました。あそこで『まあいいや』っていう感覚で試合をしていたらダメだったかもしれない」。不敗神話は偶然ではなく、試合にかける集中力から生まれている。
鈴木だけではない。反町監督が「交代して入った選手が頑張ってくれた」と言うように、サブメンバーがきっちりと役割を果たした。前半40分、負傷したDF松尾直人に代わって3バックの左に入った喜多靖は1対1の場面で的確に対処。FWオゼアスに代わって後半開始から出場した上野は相手サイドバックの裏をうかがうように走り、味方に有効なスペースをつくった。「ベンチから外れているときもモチベーションは保っていた」(喜多)、「自分の役目は分かっていますから」(上野)。ホーム初勝利に向けて、チームの意識は1つになっていた。
広島は立ち上がりの勢いを持続できなかった。前半2分にFW茂木、1対1の前半17分にはMFベットがゴールを決めて優位に立つが、後半は新潟にドリブル突破を許す。新潟の果敢な攻撃の前に堅守が揺らいだ。「相手の勢いを止められなかった」と小野監督。MF森崎浩司、DF駒野友一を故障で欠く布陣。前節、10人の横浜FMを相手に勝ちきれなかった詰めの甘さは解消されていなかった。
ホームで逆転。勢いに乗る勝ち方を、反町監督は「ひたむきさがあった」と評価した。前節は首位浦和に1対4。オウンゴールが2本と、いいところなく敗れた。リードしていても泥臭くプレーする浦和の姿に、目を覚まされた。「ボールに対して果敢に向かっていく姿勢をみせるよう、ミーティングで言い聞かせた」(反町監督)。勝利を逃しても応援を続けくれたサポーターに、気持ちの入ったプレーで応えた。「この勢いで次も狙いたいですね。もちろんゴールも」。鈴木も自らの不敗神話に手ごたえを感じた。
以上
2004.09.23 Reported by 斎藤慎一郎
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