9月23日(木) 2004 J2リーグ戦 第35節
札幌 2 - 1 水戸 (13:04/札幌厚別/6,677人)
得点者:'72 曽田雄志(札幌)、'75 小林康剛(水戸)、'82 相川進也(札幌)
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スコアが動いたのは後半からだが、試合の中身は前半から活発だった。
序盤から主導を握ったのはホームの札幌。権東と田畑のダブルボランチが攻守に効き、ボールがミスなくつながり、全体を押し上げていく。「グラウンドの中央でボールをしっかりキープできれば、たくさんチャンスを作れると思う」とは試合前日の柳下監督の抱負だったが、その目論み通りに事が進んだ。14分の曽田のロングシュート、37分、右サイドからの低いクロスを清野がダイレクトで右足に当てシュートなど、今季初めて厚別で勝てるかも、という期待をあおる。
とはいえ引き気味になって前半は失点ゼロでしのごうと腹をくくったアウェーの水戸も、鋭いカウンターで札幌をヒヤリとさせる。FW樹森のすばしっこさを札幌はつかまえきれず、22分に森田から樹森へのパス、34分にも樹森の頭越しにボールを蹴り出してからの展開で、数は少なくてもそれぞれがゴールマウスへの道筋がクッキリ見えるような、1点モノのビッグチャンスを作る。また水戸の前半2本のCKも、ゴールマウスを外れてはいるものの、札幌の選手より高く、いい角度でヘッドに当たっていて、セットプレーとカウンターは後半に向けての警戒点となっていた。
後半。それまでの45分は快調だった札幌の勢いが、立ち上がりから希薄だった。体力うんぬんではなく、やりたいサッカーを90分続けられないあたりが、やはり下位のチーム力というところか。
一方、6月19日の湘南戦以来勝ちのない水戸は66分、二人目の交代として右サイドバックの須田に代えてFW小林投入。4-4-2から3-5-2に陣形を代え、小林と磯山の2トップ、好調のFW樹森を彼ら2人のやや後ろめに配置して前線を増やし、「いわば殴り合いにいく」(前田監督)気概でゴールを、勝利を狙いにいった。
72分、流れの中での攻めは停滞していた札幌が、CKから曽田の得点で先制点を取れたのは幸運だった。だがその3分後に水戸もCKを小林がヘッドに当ててすぐ同点に。札幌の得点はニアサイドに選手が複数なだれこみ水戸の選手の守りが崩れ、ファーサイドの曽田にボールが一直線に届いたもの。水戸のCKは権東が小林のマークを放してしまったのが一因。お互い、わずかなミスをつき、わずかなミスを悔いた形だった。
下位同士の対戦で、時計も残り15分を切ったところ。1試合で2点以上とったのは水戸が5月19日・札幌戦以来、札幌は8月21日・京都戦以来ない。このまま1対1のドローかと思われたが、ここでふんばり直したのが札幌・清野だった。
82分、左寄りの位置で和波からボールをもらい、「たまたまですよ」(清野)のジダンもどきのクルリと回転するターンでDFをかわし、クロス。落下点にいた相川には高すぎるかに見えたが、思いっきり飛んで一瞬空中で止まったかのような体勢からのヘディングシュートは勢い良く決まり、2対1と再び勝ち越し。この局面、水戸の後方の人数は少なく、前半のように相手ボールになったら全員が自陣に素早く戻るという動きは鈍っていた。90分間狙い通りのサッカーが続かない点は水戸も同じだった。
1点は取れるくらいのチャンスメイクはでき、守備も決して大崩れはしないが、2点目、勝利が遠い水戸。今回の厚別でもそうした、手を伸ばしても欲しいものに届かないもどかしさを味わう結末になった。
一方札幌は、2点以上取っての勝利はなんと今季初(これまでの4勝のスコアは全て1対0)。取って取られてもまた取り返せるという今回の経験は確たる自信、成長に結びついたかどうか。そのあたりは、次戦(9月26日、横浜FC戦)、今季未だない連勝を達成できるかどうかで測れるだろう。
以上
2004.9.24 Reported by 永井謙一郎
J’s GOALニュース
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