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【J2:第35節 大宮 vs 福岡 レポート】強固な守備が崩れず大宮4連勝。逆に福岡は痛い連敗で昇格レースから一歩後退。(04.09.24)

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9月23日(木) 2004 J2リーグ戦 第35節
大宮 2 - 0 福岡 (14:04/大宮/6,421人)
得点者:'15 トゥット(大宮)、'79 ディビッドソン純マーカス(大宮)
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試合開始時で勝ち点差5。勝つと負けるとではリーグ戦の流れが大きく展開が変わる大事な試合は、両チームとも締まった守備陣をベースにした好ゲームが展開された。

ホームの大宮は3連勝している布陣をベースに出場停止明けのトゥットをスタメンで起用。3試合連続無失点の守備陣はトニーニョ、奥野らを軸にこの日も不動のメンバー。対する福岡は前節まで前線で起用されていた増川をセンターバックで起用。2
トップには太田、林のコンビを起用。ボランチには出場停止が明けたホベルトが復帰。両チームともオーソドックスな4-4-2のフォーメーション。試合後の大宮・三浦監督が語ったように「局面、局面での1対1」がポイントとなる試合となった。

試合開始直後からその1対1の局面での争いが激しくなる。セットプレーなどでもポジションの奪い合いで小競り合いが起きるシーンが何度となく見られる。7分には大宮の守備の要であるトニーニョが相手選手を突き飛ばし警告が出されるなど、この日の試合の持つ意味を選手たちがオーバーヒート気味に表現するシーンが目立つ。その中で徐々にではあるがペースを握ったのは大宮。福岡のディフェンスラインと中盤の選手たちの間に出来る有効なスペースを金澤、ディビットソンらのボランチ陣が侵入しチャンスをうかがう。

14分に訪れたビックチャンスもその福岡ディフェンス陣が許したスペースを有効活用したもの。森田のポストプレーから安藤、トゥット、久永とつなぎ最後は久永が福岡の平島に倒されPKを得る。そのPKをトゥットが冷静に蹴りこみ貴重な先制点を挙げる。このシーンに限らず前半は福岡の不安定な守備によって大宮に何度かチャンスが与えられていた。逆に福岡はボールを奪取しても前線との距離が開きすぎのために、効果的な崩しが見せられずシュートも遠目から放つのみでなかなか大宮の守備陣を脅かすシーンまで至らない。その裏には大宮の守備陣の高い集中力と組織化されたボールへのプレスがあったことは言うまでもない。

後半開始時には福岡は左サイドに突破力のある宮崎を投入。何とか早い時間帯で打開を図ろうとする意図が感じられた。しかし試合のペースは前半と変わらない。福岡は相変わらず中盤とディフェンスラインの間に大宮の攻めを許すスペースを与えてしまう。宮崎投入で状況が変わらないとみるや福岡の松田監督は52分に藏田を投入して増川を前線へ上げ、さらに67分には米田に代えて田中を投入し3トップ気味の布陣に変更し何としてでも追い付こうとする姿勢を見せる。それに対し大宮の三浦監督は慌てない。70分に前線のトゥットに代え斉藤を投入し相手の攻撃陣の勢いを削ぐこと以外には大きな動きを起こさず、ひたすらに追加点のチャンスを待った。

崩せぬ福岡、跳ね返す大宮の構図の中で三浦監督が「勝ちを確信した」待望の2点目のシーンが訪れる。79分、中央でボールを持ったディビットソンが左サイドに張っていた森田へパス。森田が左サイドからドリブルで崩しきって中央へ低いパスを送るとそこには攻撃の起点となったディビットソンがフリーで侵入しており難なく2点目を蹴りこむ。ベンチの控えメンバーが総出で喜びを爆発する2点目はこの試合の中での意味を表していた。残りの時間も大宮は強固な守備陣に緩みは見せず、後半はシュート0に抑えこの日も完封を達成。終わってみればまったく危なげない勝利で大宮は勝ち点を伸ばした。

福岡はいいところなく連敗。選手たちの頑張りは目立つものの結果に結びつかない悪循環が続いている。ここ5試合で4敗、このままズルズルと沈んで行くのか、それとも再びチームが活力を取り戻し、昇格レースに残れるのかいよいよ正念場を迎えている。次節の相手は勝ち点差1の京都。まずは元気のない攻撃陣の奮起が望まれる。ゴール裏で途切れることなく声援を送り続けたサポーターの目はまだ死んでいなかった。そしてロッカールームを出てきた選手たちの目も。

対する大宮は4連勝、4連続完封とチームに勢いが付いてきた。何よりもこの日の勝利で福岡には勝ち点差8、7位の仙台に対しては同10の差をつけた。残り9試合、もちろんまだまだ予断は許さない状況ではあるがこの日の大宮の守備陣の安定を見る限りでは大崩れはなさそうな気配である。もちろん今後は「当たり前だけどプレッシャーとの戦い」(安藤正選手)のように普段のパフォーマンスを常に発揮することが求められてくる。まさに「生みの苦しみ」と戦う残り9試合、マラソンで言えば35キロ過ぎ、昇格レースの集団から少しだけだが大宮が抜け出した。

以上

2004.09.24 Reported by 小島 耕
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