9月26日(日)J1-2nd 第7節 広島 vs 東京V(15:00KICK OFF/広島ビ)
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昨年の9月22日。J1復帰に向けて絶対に勝たねばならなかった新潟戦の前日以来の、非公開練習を行った広島。サポーターも報道陣も、練習会場である広島ビッグアーチの中に入れない状況で、選手たちは戦術的な確認を一つ一つ行っていた。
広島の状況は厳しい。駒野・森崎浩を体調不良で失い、西河は出場停止、吉弘・高萩・高柳らはU-19。さらに、前節の新潟戦で素晴らしい切れ味のドリブルを披露した前田俊介は、広島ユースに戻り高円宮杯を戦っている。さらに、前節でケガをしたベットの出場も微妙。多くの主力を失った状況の中で、ここのところ2連勝と好調の東京Vを相手にしなければならない。新潟戦での衝撃的な逆転負けのショックも残る中、広島は正直、追いつめられている。
特に、東京Vは広島戦には自信を持っている。ファーストステージの対戦こそ、0-0の引き分けに終わったが、ナビスコカップでは3-0、3-1と快勝。桜井のスピードとテクニカルなパス回しに、広島は翻弄され、ヒザを屈してきた。一方、東京V側から見れば、広島の攻撃陣をここまで技術で抑えきっており、高柳のミドルシュートによる1点しか許していない。もともと歴史的に東京Vは広島との相性はよく、最近でも2001年ファーストステージ以来、2勝2分と負けなし。広島の勝利は駒野のVゴールによるものだったが、実はそれ以来、広島相手にゴールすら東京Vは許していない(リーグ戦)。
さらに、広島キラーと言えば、桜井直人だ。桜井が広島戦で直接得点を記録しているのは、リーグ戦1得点とカップ戦2得点。しかし、1999年に桜井がヴェルディに移籍してきて以来、広島がヴェルディに喫した失点のほとんどは、桜井の突破が基点となっているのだ。特に、彼の突破によってPKを与えてしまっていることが本当に多く、これまでカップ戦も含めて4本のPKを彼によって失っている。ゆったりとしたパス回しから突然ギアチェンジしてくる桜井の突破に、代々の広島のDFはかき回されてきた。
その桜井は前節出場停止。他の選手が疲労を残した中でのプレーとなる中で、彼だけはフレッシュな状態でやってくる。そして広島は、この桜井を止めないと間違いなく勝利はない。
では、広島はどういう対応をしてくるのか。小野監督は「彼をいい形で前を向いてプレーさせないこと」と桜井対策を語っている。つまり、押し上げてコンパクトな状態にして、中盤にプレスを掛け続ける、ということだ。もちろん、それは彼のようなスピード系の選手に対応する王道ではあるのだが、しかし、東京Vの選手たちのパス能力を考えると、90分間そういう形を保つことは厳しいだろう。では、どういう対策があるのか。小野監督には秘策があるのかもしれないが、非公開練習のすき間からもれてくるわずかな情報だけでは、それを伺いしることはできない。
「我慢することも必要」。森崎和や吉田らも異口同音に語るように、このチーム状態の中で、華麗なパスサッカーを披露することは難しいだろう。しかし、ホームのサポーターを前にぶざまな試合などは見せられない。「泥臭く食らいつき、絶対にあきらめずに、全員が100%以上の戦いを見せること。そして、絶対に勝ちたいですね」。森崎和の言葉こそ、明日の試合で広島が勝利を握るための、そして桜井を抑え切るための、唯一の方法なのかもしれない。
新潟戦の試合後、サポーターから罵声を浴びせかけられた広島の選手たち。森崎和は「(罵声を浴びせられたことは)仕方のないこと。僕たちが頑張って、サポーターに『応援したい』と思わせるようなプレイを見せるしかない」と語った。客観的に見れば、広島にとって厳しい状況が満載している。しかし、選手たちは決して下を向いていない。「そう。上を向いて戦おう。チーム状況が厳しい時こそ」。明日の出場が微妙なベットのこの言葉こそ、全ての選手たちの意思、そのものだ。
以上
2004.09.25 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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