10月2日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第8節
名古屋 1 - 1 F東京 (15:04/豊田ス/15,137人)
得点者:'8 古賀正紘(名古屋)、'74 ルーカス(F東京)
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前日の快晴の天気はどこにいったのだろうか…。今日の名古屋は朝から小雨が降り続く天候。屋根付きの豊田スタジアムなので雨の心配はないが、スタジアムは湿度87%と蒸し暑く重たい空気が漂っていた。ピッチコンディションの悪さが試合前から懸念されていたこともあり、選手は芝の状態を確認しつつアップを行なう。原監督が今回ケリー(F東京)を遠征メンバーから外した理由として、彼のコンディションがよくないということもあるが「根付いていないグラウンドだと、ケリーのような足元で受けるタイプより、近藤のような重戦車タイプの選手の方がいいのかもしれない」と豊田スタジアムのピッチコンディションを踏まえての部分も大きい。
というのも、ケリーは同じく芝の状態が悪かった柏の葉スタジアムで行なわれた第5節の柏戦で、試合前のアップ時に足を痛めたという前例がある。まだまだ続く試合のためにもここは大事をとったのだろう。また、マルケス(名古屋)も木曜日の豊田スタジアムでの練習で右足首をひねり、周囲を一瞬ヒヤッとさせた。この芝の状態が試合にどの程度影響するか不安を抱えつつも、試合開始の笛がなった。
「前半立ち上がりいいペースでゲームを進めることが出来た」(名古屋・ネルシーニョ監督)
「立ち上がり我々の方が良かった。チャンスも何回かあったと思う」(F東京・原監督)
前半の立ち上がりが良かったことを両監督はそろって口にする。お互いゴール前にボールを進めるも、双方の安定したディフェンスに阻まれるという展開。確かに両チームともに攻めてはいたが、フィニッシュを決められずにいた。
しかし前半8分にジョルジーニョのFKをGK土肥がクリア。そのこぼれ玉を古賀が押し込み名古屋が先制点をつかむ。「最近セットプレーで点がとれていなかったので、どんな形であれ点が取れてよかった」(名古屋・古賀選手)
その貴重な先制点をアシストしたのは、ジョルジーニョ選手。今日は攻守にわたり彼の存在が目を引いた。「彼は前からしっかりディフェンスをしてくれる」(名古屋・中村選手)今日の試合でも、マルケスとの2トップを組みながらも、絶えずボールに向かって食らいついていく姿が見られ、多くの時間帯マルケス・中村の2トップでは?と思うほど、ジョルジーニョは積極的に動き回っていた。
その動きに連動するように、全体の動き出しも早く、ボールを奪ってからのカウンターで何度もF東京ゴールに迫る。しかし、なかなか追加点を奪うことが出来ない。反対に前半30分過ぎになると徐々にF東京が盛り返し始める。
「前半は近藤祐介があまりよくなかった。全然ゲームに入れず、守備もボールをもらった時の判断も遅くなってしまった。
途中から馬場憂太を中央にして、それから少しボールが動くようになった」(F東京・原監督)確かに近藤の不調という点もあるが、馬場(F東京)はマッチアップする海本幸(名古屋)にしっかりと抑えられておりなかなか左サイドを突破できずにいた。それもあってかトップ下に移動した後は、本来のスピードを生かしたプレーが生きるようになり、それとともに周囲も速いテンポで攻撃をしかけるようになる。せっかくリズムにのってきたF東京だったが、前半終了となり後半に勝負をかけることとなった。
そして迎えた後半。名古屋は井川に変わって角田を投入。対するF東京は不調の近藤に代わり阿部を投入する。阿部・戸田を両ウイングに置き、スピードにのった裏への抜け出しから得点を狙う。しかし、せっかくのサイドもボールが入らないことには生きてこない。そこでF東京は宮沢をピッチに送り込み、彼を起点としてサイドにボールを振り分ける。
続いて後半25分には馬場に代わって石川を投入。F東京は一気に追い込みをかける。名古屋も中を固めてボールを回させないが、宮沢が入ったことでF東京のサイドの攻撃が息を吹き返す。そして後半29分、その宮沢のCKをルーカスがヘディングでたたき付けるようなゴール!1-1で同点に追いつく。
なんとしてでも勝ち点が欲しい名古屋は後半38分、マルケスに代わり豊田を送り込み、追加点を取りに行く。そして後半44分には海本のクロスにニアにジョルジーニョ、ファーに豊田が飛び込み、ゴールか?と思われたが土肥のファインセーブにより阻まれてしまう。F東京も後半終盤には怒涛の攻めを見せるも、「最後の質の精度をもっとあげていなかいといけない」という原監督の言葉どうり、フィニッシュの精度を欠き結局1-1のドローで試合を終えた。
「両チームともに持ち味であるスピードを生かしたプレーが出来なかった」(ネルシーニョ監督)ボールを持ってからのカウンターを得意とする両者だが、今日はボールを持ちすぎる場面も多くいまいちリズムにのりきれなかった。確かに足元が悪かったことも影響しているだろうが、お互い失点後の動きにバタつきが見られ、パスミスなど自らリズムを乱していたことも大きい。
どんなピッチ状態・試合状況でも90分間でチャンスは必ず訪れる。「チャンスがあった時にそれを活かせなかった」とジョルジーニョ選手が語るように、「フィニッシュの精度」を上げることが、両チームともに今後の大きな課題のようだ。
以上
2004.10.02 Reported by 柴田愛子
J’s GOALニュース
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