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【J1-2nd:第8節 市原 vs 浦和 レポート】決定機を確実にモノにした浦和が得点力不足の市原に4-0の圧勝(04.10.03)

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10月2日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第8節
市原 0 - 4 浦和 (16:04/国立/34,793人)
得点者:'16 エメルソン(浦和)、'49 永井雄一郎(浦和)、'71 エメルソン(浦和)、'89 平川忠亮(浦和)
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 試合前のウォーミングアップに入ろうとする選手たちの雰囲気には違いがあった。笑顔でボール回しに興じる選手すらいた浦和に対して、市原の選手たちの表情は硬めだった。普段も笑顔を見せることは少ないが、この日は張り詰めたような緊張感が伝わってくる。ひたすら「勝つ」ことを考えていた浦和と、「負けられない」という悲壮感にも似た思いを抱いていた市原。首位争いに対する自信や心の余裕には差があったように見えた。

 それでも出だしは、長身の巻誠一郎の1トップに小柄な羽生直剛や工藤浩平という2列目の選手が絡むスピーディな攻撃で、市原が浦和の守備を崩しにかかった。8分にはネネと闘莉王に挟まれながらも抜け出すようにしてロングパスを受けた巻が、思い切ったシュートを打つがゴールポストの横に外れてしまう。前半14分にはペナルティエリア内へドリブル突破した村井慎二が切り返して利き足とは逆の右足でシュートするが、GK山岸範宏がセーブ。対する浦和は、前半3分のセットプレーからネネがシュートを放つが、クロスバー直撃でゴールならず。そのこぼれ球をつないでゴールを狙ったが実らず、前半9分の田中達也のシュートはGK櫛野亮に抑えられた。

 試合の均衡を破る先制点は思いがけない形で入った。ペナルティエリア内右サイドにいた永井雄一郎をかすめるように飛んだアルパイのロングフィードを市原はクリアできず、ペナルティエリア内左サイドでフリーになっていたエメルソンがヘッドで押し込んだのだ。さらに追加点を奪いにかかる浦和だが、櫛野のセーブにも防がれてなかなか得点できない。一方、同点ゴールを狙う市原は前半29分、攻め上がった佐藤勇人が右サイドの巻へパス。巻がダイレクトで中央に入れたところにフリーで飛び込んだ羽生がシュートを打つが、ボールはクロスバーの上に飛んで、ビッグチャンスを逸してしまった。

 試合を決定づけたのは、後半4分の永井のゴールだった。前半は対面の村井慎二の守備に時間を割かれた永井だったが、ミリノビッチがヘディングでクリアしそこねた田中のパスを受けると、豪快なシュートで得点。その後の浦和は反撃しようとする市原の攻撃を落ち着いて止め、鋭いカウンター攻撃を見せた。後半26分、闘莉王のロングパスを自分と競り合う茶野がヘッドで落としたのを拾ったエメルソンが、茶野をかわして独走する。さらに櫛野もかわすと、この試合2点目のゴールをゲット。ロスタイムには交代出場の平川が左サイドから右へとドリブルしてシュートを決め、4-0となった。

 2ndステージ初の無失点勝利に、「市原がもっと攻めてきてくれれば、うちにはもっと点を取れるチャンスがあった」と余裕の発言も飛び出した闘莉王。試合後のブッフバルト監督のコメントにもあったように、ボランチの鈴木啓太と酒井友之の粘り強い守備に加え、山田暢久の豊富な運動量が市原の攻撃を封じた。抜群のスピードで少ない人数でも点を奪えるからこそ、リスクを犯してまで選手が前に出る必要がない。この日は攻撃に怖さがなかった市原が相手の無失点勝利は、ある意味当然の結果だったのかもしれない。

 一方、市原は得点力不足に苦しんだ。公式記録のシュート数は浦和の12本に対して市原は11本と互角だが、ゴールの枠内に飛んだシュートは浦和の10本に対して市原は6本。「うちは高さがないので工夫した」(村井)というCKからの攻撃も精度を欠いた。得点源だったマルキーニョスはアキレス腱断裂で今シーズン絶望、サンドロは戦列復帰までに時間がかかるだけに、シュート力の向上は急務だ。また、浦和の俊足2トップにスペースを与えないように心がけた守備だが、パスワークには簡単に崩されなくても、ディフェンスラインからのロングパスに対する脆さ、集中力の欠如を露呈したことは否めない。

 さらに、後半には焦りからか、中盤でボールを奪っても相手に奪い返される場面が再三見られた。試合後に阿部が「相手に攻撃を遅らせられたときにも守備を崩せるようにならないといけない」と話したが、相手のプレスをかわして守備網を破るパスワークと、それを組み立てられる判断力を磨かなければ、悲願の初優勝達成は苦しい。「浦和との勝ち点差7は大きい。自分たちで厳しくしたのだから仕方ない」とは佐藤の弁。次節までにどこまで立て直せるか、市原の底力が試される。

以上

2004.10.02 Reported by 赤沼圭子

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