10月3日(日) 2004 J2リーグ戦 第37節
鳥栖 0 - 0 水戸 (13:04/佐賀/2,450人)
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今節対戦までの直近勝利ゲーム以降、鳥栖は2敗2分け。一方の水戸は18試合も勝利から見放されているうえに5連敗中。ともに苦戦を強いられている同士の対戦となった。この日の鳥栖はホームゲームを佐賀県総合運動場陸上競技場に移して水戸を迎え撃った。朝からの小雨は試合開始前には止み、晴れ間ものぞく中風のなかで行われた。
ここまで鳥栖はホームゲームで3試合無失点中と守備は安定している。守備に関してはチーム内での意思統一も見られ、ここ数試合ではゾーンとマンマークを併用するなどして大崩れはしていない。逆に攻撃では昨年度からの課題であった得点力の解消はいまだ解決されずにいる。特にホーム戦で2試合連続無得点とホームでの利を活かしきれていないが、今シーズンの水戸との対戦成績は1勝2分けとやや上回っている。下位チームだけに勝ち点3をとろうと開始早々から積極的に攻めあがっていた。
鳥栖の3-4-3に対し水戸は3-5-2で臨んだ。中盤の枚数はシステムのうえでは水戸のほうが多いのだが、鳥栖のFW3人がDFの裏を積極的に狙い、1.5列目に入った伊藤彰が自由に動き回るために水戸MF陣は守備への対応に追われる展開が続いたが、昨年まで鳥栖に在籍したDF川前力也が身体を張ってことごとくボールを跳ね返していた。ゾーンで守る水戸はそのあたりを十分意識して簡単にシュートまで持って行かせなかったのである。次第に鳥栖がボールを横に回す時間が増えてくる。20分を過ぎる頃にはボールを放り込む場所を水戸DF陣に消され、中盤と前線との連携が見られなくなってしまった。
この状況を打破するプレーが40分過ぎに訪れた。水戸のパスをインターセプトした本橋が自らドリブルで中央突破を図ったのである。シュートはDFにあたりゴールまでは届かなかったが、鳥栖の攻撃を生き返らせるプレーとしては十分なものだった。続けざまに本橋は41分・44分とシュートを放つが惜しくもバーの上を越えた。スタジアムに集まった2,450人のサポーターには後半に期待を抱かせる前半終了間際のプレーが続いた。
後半開始から水戸の前田監督は本橋の自由を奪うために4-4-2のシステムに変更してきた。本橋へのチェックを厳しくしたのである。しかも12分には鳥栖のDFを崩そうとMF関隆倫に代えてFW磯山和司を投入した。風上に立った水戸の狙いははっきりしてきた。しかしこの作戦の効果はすぐに現れなかった。58分には小石龍臣が倒されペナルティエリア外からのFKを与えてしまう。60分過ぎには立て続けに4本のシュートを浴びるが、鳥栖の決定力不足に救われた。システム変更の効果は65分過ぎあたりから現れ始めたが、シュートがGK正面を突いたりオフサイドになったりと、水戸も決定力不足と自らのミスに泣いた。
一進一退が続いた85分には、鳥栖がCKからチャンスを作った。伊藤彰がボールに触ることさえできれば先制点となるところだったがわずか数センチの差で水戸GK武田博行にクリアされてしまう。逆に水戸は88分・89分とシュートを放つがGKシュナイダー潤之介の好セーブにゴールを割ることができない。両チームとも決定力不足に泣き、決定力不足に救われたまま、ロスタイム3分が経過しスコアレスドローで終了した。
見方によれば、鳥栖のマンマークと水戸のゾーンとお互いの持ち味が十分出だせた試合とも言える。両チームとも課題ははっきりしている。監督の意図もはっきりしている。選手もそれを理解している。あとはその課題を克服するだけである。来季は両チームとも今の順位にいるようなチームではないことを予感させる。下位チームの対戦ではあったが、随所に好プレーが見られた好ゲームであった。
以上
2004.10.03 Reported by サカクラ ゲン
J’s GOALニュース
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