10月3日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第8節
横浜FM 0 - 1 柏 (15:04/横浜国/21,579人)
得点者:'81 玉田圭司(柏)
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おおざっぱな言い方をすれば、前半は柏のペースで進んだ。横浜FMが時折見せる鋭い攻撃は迫力があったが、悪くいえば単発に終わっていた。そんな試合展開の理由は、柏が見せた気迫のこもったプレーだった。
「前半、相手が本当にすばらしい闘志と気迫で、守備から速攻という形で来た」と試合を振り返ったのは横浜FMの岡田武史監督。柏はその言葉通り、積極的に前からボールを追いかけ回し、中盤を支配した。
「相手がボックス型で来たのに対して両アウトサイドがサイドに張りすぎていた」(岡田監督)
ただし中盤を支配していた柏が決定機を演出した回数はさほど多くはなかった。味方のボールを引き出そうと玉田圭司が中盤に下りてくるのだが、その玉田の動きによって生じたスペースを、柏はうまく使えていなかった。それは早野宏史監督の「玉田に対して2列目や羽地も絡んでくれればもう少し攻撃の時間を増やせるように思う」というコメントからも伺える。逆の言い方をすれば、2枚のボランチや、両サイドハーフが前に出て行く思い切りの良さ、そのタイミングを身につけてくると柏の攻撃はさらに良くなってくるということだろう。
中盤を支配しながらも柏が攻めきれなかったのは、上記のような、攻撃時における縦方向の選手の入れ替わりがなかった、という理由の他に松田直樹の積極的な守備というものがあった。
「前半は3バックが素晴らしく、特に松田がいいところでボールに対して出て行って、よく0で抑えてくれたと思います」と岡田監督は手放しで松田を褒め称えた。
現在の両チームの力関係を考えれば、横浜FMにとっては残念な。そして柏にとっては上出来と言える前半が0−0で終わる。
横浜FMは、そのハーフタイムに両アウトサイドのポジションを修正。そして柏は「非常にレベルの低い納得、妥協をしていた」選手たちに対して「今までもそういう傾向のあるチームだった。勝負はそんなに甘くない」と早野監督が渇を入れて後半がスタートする。
後半が始まると、一進一退を繰り返しながら徐々に横浜FMがボール支配率を高めていく。引き分けでも優勝が遠のく横浜FMと、引き分けでもOKの柏という、それぞれの立ち位置の違いによる意識の違いが、試合の流れを変えていった。
横浜FMが柏陣内でボールを回す時間帯が増えていくが、柏の最終ラインも耐える。決定的な形でのシュートを許さないまま時間は経過する。
「久保に関してはできれば使いたくなかった。雨でスリッピーで本人がちょっと怖いと言っていたので使いたくなかった」(岡田監督)という状況ではあったが、試合展開上投入せざるを得なくなり久保竜彦が78分にピッチに登場。そうした流れの中で薩川了洋が足を痛める。
「久保が出てきて、薩川がちょうどケガをしたという条件もマッチした」(早野監督)事もあり、久保対策として考えていたというパラシオスを80分に薩川に代えて投入。湘南から移籍して間もなく「コンビネーションの心配はありましたが、ここは勝負をかけなければならないと思いました」とその采配を振り返った。
試合が動いたのはパラシオス投入の1分後のことだった。右サイド奥深くに位置取った波戸康広から中央にクロス。「自分で決めるつもりでしたが、技術的に決めきれなかった」という明神智和の頭を経由してファーサイドの玉田へ。角度のない難しい位置だったが、これを玉田が豪快に蹴り込んだ。
勝利のためには残りの10分で2点が必要となった横浜FMが一気に前へ。それに対して柏はパラシオスが両手を大きく振ってラインを高く維持しようと選手たちを鼓舞する。
「ラインが低いというよりも、ポジションを取る動きが遅いというイメージがある。キビキビ動かないと危ない」とその仕草の意味を語るパラシオスに率いられ、柏が横浜FMの攻撃を跳ね返した。
ロスタイムに入って4分が経過して、横浜FMにビッグチャンスが生まれる。左サイドをえぐった田中隼麿からの折り返しを、フリーの松田がダイレクトで合わせる。しかしこのシュートは惜しくもゴール左に。このプレーを最後に試合終了のホイッスルが吹かれた。
浦和を追いかける横浜FMだったが、2ndステージ未勝利だった柏を相手に痛い星を落としてしまった。対する柏は待望の勝ち点3を加え、年間順位を15位に上げている。
以上
2004.10.3 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-2nd:第8節 横浜FM vs 柏 レポート】優勝戦線から一歩後退の横浜FM。一方の柏は最下位を脱出する。(04.10.03)
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