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【高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝プレビュー】鵬翔 vs 広島ユース、鹿児島実業 vs 磐田ユースが激突!(04.10.09)

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高円宮杯全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会 準決勝
10月10日(日)
14:00 Kick Off(西が丘サッカー場) 鹿児島実業高校(鹿児島) vs 磐田ユース(静岡)
18:30 Kick Off(国立競技場) 鵬翔高校(宮崎) vs 広島ユース(広島)
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クラブチームと高校チームが唯一同じ土俵で戦うことができる大会が全日本ユース。過去14回の歴史では高校勢の優勝が13回で、クラブチームの優勝は第10回大会の磐田ユースの1回のみ。しかし、近年はクラブチームがトップチームへの昇格選手を増やしてきており、実力は優勝回数に関係なく伯仲していると考えていいだろう。以前は「クラブチームは、技術は高いが試合が連続する大会ではフィジカルやメンタル面の弱さが出る」という評価をされることもあった。しかし、現在はクラブと有力高校の間に大きな差はなくなってきているように感じる。逆に、クラブチームのほうが専任のコーチングスタッフ、施設などの面での充実が目立ち始めてきており、高校チームで同じようにGKコーチを含めた複数のコーチングスタッフや環境を整えることは難しくなってきている。また、クラブチームは能力の高い選手をトップチームの練習に参加させたり、Jリーグ、サテライトリーグという上のカテゴリーの試合で鍛えたりということが出来るだけに、その優位性に対して高校の指導者がどのような手法や方向性を持って育成を行っていくのかということも注目される。

今年のグループリーグの勝ち上がりを見ると、高校が4チーム、クラブが4チームと同数。準決勝に進んだチームも鵬翔(九州第3代表:宮崎)、広島ユース(中国第1代表:広島)、鹿児島実業(九州第1代表:鹿児島)、磐田ユース(東海第1代表:静岡)と高校・クラブのバランスが取れた結果になっている。ただ、高校の代表は共に九州代表で、高校サッカー界における九州地域の躍進を表しているといっても言い過ぎではないだろう。かつてはフィジカル面の強さがクローズアップされることが多かった九州のチームであるが、近年は指導者のオリジナリティ溢れる指導でシンプルながら技術力も持ち合わせたチームなど、ひとくくりに出来ない独特の魅力を持ったチームが少なくない。指導レベルが向上した反面、均一化が進む本州の高校に比べて九州にはまだまだ野武士的な指導者が少なくないのかもしれない。

10月10日の準決勝では、鵬翔対広島ユース(国立・18:30)、鹿児島実業対磐田ユース(西が丘・14:00)が対戦する。インターハイ代表でもある九州の高校2チームと、今年の日本クラブユース選手権優勝の広島ユースと準優勝の磐田ユースの対戦は非常に興味深い。磐田ユースは決勝で広島ユースに日本クラブユース選手権の借りを返したいと考えているだろう。

<鹿児島実業高校 vs 磐田ユース:14:00〜西が丘>

この対戦は、広島ユースに日本クラブユース選手権の借りを返したい磐田ユースが有利に試合を進めることが予想できる。今年の磐田ユースはU-19日本代表の森下ら6人がトップへの昇格を決めており、世代交代が急務となったトップのジュビロ磐田にとってゴールデン世代だ。昇格する6人中4人が2002年のU-17アジア選手権を経験しているだけでなく、サテライトリーグに出場している選手もおり、藤井、岡本、上田はゴールも決めている。上のカテゴリーで結果を出せる選手が揃っている磐田ユースは、全体的なバランスもよく隙は少ない。また、セットプレーから得点できるチームだけに、大崩れしない。対する鹿児島実業は、グループEを2勝1敗の1位で勝ち上がってきた。このチームは長い間高校サッカー界でトップレベルの力を保ってきたチーム。G大阪の遠藤(保)、横浜FMの遠藤(彰)の兄弟を始め、多くのJリーガーを輩出している。現時点での洗練度という点では磐田ユースに分があるように感じるが、サッカー選手としての大きな土台作りという意味では大成功を収め続けている。鹿児島実業がシンプルで強さのあるサッカーで、完成度の高い磐田ユースにどう挑むのかが見所だ。

<鵬翔高校 vs 広島ユース:18:30〜国立>

両チーム共にU-18日本代表選手を擁するレベルの高いチーム。広島はトップの試合でも活躍している高柳がAFCユース選手権のために不在であるが、U-18代表の佐藤(GK)、藤井(DF)、U-16日本代表の平繁という日の丸組の選手が残っており、戦力的には非常に高いレベルを保っている。加えて、ワントップの前田、ボランチの柏木、センターバックの槙野とセンターラインに位置する選手もここまでの戦いを通じて活躍を見せている。

広島ユースは、選手を全国からスカウトするだけでなく、全寮制で同じ高校に通うことで効率のいい強化を行ってきた。選手の通う学校がバラバラであれば定期試験の期間がズレてしまい、全体練習が出来ない期間が長くなるが、広島のシステムではそのような停滞がなく、クラブとしては定期テストの影響を最小限にとどめた育成を行うことができる。人口密集地域ではないハンディがありながらも、このように徹底したシステム作りが近年の広島ユースの躍進に繋がっている。また、元日本代表選手であった森山監督の手腕とキャラクターもユース年代の選手にフィットしており、昨年はジュニアユース、ユースを経た選手としては初めてのトップ昇格を田村が果たしている。そして、レギュラーには3年生だけでなく、2年、1年生が混在するために来年以降も経験を強さに繋げることができる構成になっている。

鵬翔は磐田ユースに2-3に敗れてグループ2位で勝ち上がってきたチーム。負けたとはいえ、評価の高い磐田ユースが相手だけに鵬翔の実力は侮れない。OBには鹿島に入団した増田がおり、プロに繋がる選手育成でも成果を上げている。現チームは、U-18代表の興梠(FW=鹿島入りが内定)、入船(DF)に加えて、磐田ユース戦で2ゴールを決めた堀田など高い攻撃力を備えたチーム。興梠の2列目からの飛び出しでチャンスを狙う。運動量、スピード、テクニックを備えた鵬翔のサッカーが、総合力の高い広島ユースにどう挑むのかが見所になるだろう。

以上

2004.10.08 Reported by 松尾潤
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