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【AFCユース選手権大会マレーシア2004 3位決定戦 日本 vs シリア】3試合連続のPK戦を制した3位決定戦でアジアでの最後の真剣勝負が幕を閉じた(04.10.10)

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◆AFCユース選手権大会 マレーシア2004 3位決定戦
10月9日(土)18:00キックオフ(現地時間)/Stadium Cheras(クアラルンプール)
日本代表 1-1(PK 4-3) シリア代表
得点
日本:船谷圭祐(33分)
シリア:オウンゴール(40分)
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最後の最後で、自分たちの形を見つけた。決勝トーナメントに入り、1次リーグとは違う強剛相手に苦戦した。両サイドは押し込まれ、中盤でボールキープができない。ディフェンスラインからくり出すロングボールは平山を目指すものの、既にパターン化された攻撃は相手にも分かりやすいものだった。準々決勝カタール戦は、技術、体力的に負けながらも相手のシュート精度の低さに救われた。しかし、準決勝韓国戦は自分たちがやりたいサッカーをそのまま相手にされてしまい完敗。確かに2度引き分けに追い付いてはいるものの、相手のプレッシャーがきつくなると、「勝つためには、見栄えの悪いサッカーをせざるをえない」(兵藤)事態に陥ることを再認識させられる試合だった。相手が格下で引いて守られるパターンも、強豪相手で押し込まれるパターンも経験した大熊ジャパン。決勝とは違うメンタルで臨むこととなった3位決定戦だが、特にその前半では、このチームでできる理想のサッカーを見い出した。

「中盤もそうだが、ディフェンスラインの攻撃参加、ビルドアップをしていかないと。怖がっていてはだめ」と、試合前日の大熊監督。この日は3バックに入った柳楽、水本がボールを持つと上がりを見せ、速い段階でサイドチェンジをくり出し、何度もチャンスを作り出した。それとともに中盤のポゼッションも安定。「相手が船谷を起点としてマークしてこなかった」(大熊監督)と言うが、中盤で前を向き、左足からくり出す船谷のボールは相手の脅威となった。
そして、前半33分。得点シーンはその船谷から始まった。船谷が前線の平山へ縦パスを送る。そこから平山がワンタッチで落とし、兵藤へ。彼もまたワンタッチで左へ流し森本へ。GKと1対1の状況も、冷静にゴール前に走り込んだ船谷へ。「いつもなら打ってしまうところだけど、今日は冷静でした」とこの大会2得点1アシストの森本は冷静に振り返った。そして、「あんなゴール、なかなかない」と絶賛した。
「思い描いた形ができた」と振り返る磐田所属のレフティー船谷は、新潟合宿・この大会と常に最後の最後にケガ人の代わりに招集されてきた。「結構複雑ですよ…誰かの代わりということで呼ばれるんだから」と明かしたことも。しかし、この得点だけではなく「彼のひょうひょうと前を向くプレー」(大熊監督)は、行き詰まった中盤に活路を見出す助けとなった。

試合は前半40分のオウンゴールで追い付かれ、3試合連続のPK戦に。オウンゴールを自らのヘディングから献上し、PKも外したキャプテン増嶋。「この大会の俺って…」とチームメイトにもらしたこともある。しかし、本人は気付いているだろうか。この日のコメントも「チームメイトが決めてくれると信じていました」と、韓国戦後の両手で顔を覆った姿からは想像できないところまで来ている。調子の悪さも次に挽回すればいい、そんな吹っ切れた姿が試合後には見られた。

自分たちのサッカーが見えた分、課題も見えた。
明らかな得点力不足。そして、梶山、増田の不在を埋めることができたとは言いがたい中盤。更に、プロアマ問わず、試合出場が少ない選手たちのコンディションの悪さ。「高校選手権の時のほうがプレーにキレがあった選手もいる」(田嶋幸三団長)ほど。トップチームでの出場時間数の短い選手たちのケアをJリーグクラブと話すとしつつ、「次の合宿からは新しいメンバーも呼びたい」。大熊監督は帰国直前に具体的な選手名を挙げながら話した。まずは、内なる戦いの火ぶたが切って落とされることとなる。

アジアから世界へ。「(ワールドユースが行われる)6月まで、もう時間がない」(大熊監督)。見つけた課題と収穫を日々の糧に。そして3位と言う悔しさを胸に。あらたなる戦いはもう目の前だ。

以上

2004.10.10 Reported by 了戒美子
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