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【J1-2nd:第10節 横浜FM vs F東京 レポート】結果、内容とも僅差で競り勝ったのは横浜FM。そのなかで見えたF東京の課題とは?(04.10.24)

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10月23日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第10節
横浜FM 2 - 1 F東京 (16:04/横浜国/24,494人)
得点者:'25 奥大介(横浜FM)、'46 ジャーン(F東京)、'88 奥大介(横浜FM)
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 1-1から終了間際のPKで競り勝ったのは横浜FM。試合内容も互いにいいところを出しながら、わずかに横浜FMがF東京に勝っていた。その意味では、両者に勝ち点3の隔たりが生じたのは少々酷な話だが、それもまたサッカーの持つ醍醐味というものだろう。

 試合は立ち上がりから両者の特徴が出る。横浜FMはダイレクトプレーを意識して早めに前線へボールを入れ、F東京はサイドからの速攻を意識する。守備でもそれぞれが、相手の出方にうまく対応し、F東京ではジャーンが、横浜FMでは中澤が最後の砦として光っていた。そしてゲームの焦点は、ともに優れたアタッカーがいるサイドに集中していき、その攻防は実に見物だった。

 石川対ドゥトラ、田中隼対馬場。この両サイドのマッチアップの結果が両チームに勢いの差を生み、前半で言えば横浜FM優勢だった。とくに田中隼・馬場のサイドは熱い戦いが繰り広げられ、馬場が田中隼の突破を止めれば、田中隼も馬場のドリブルを阻止。だが、通して見れば、軍配が上がったのは田中隼で、F東京はこのサイドをやられたことで後手を踏む。

 そんななか、横浜FMが25分に先制点を奪うが、その得点は横浜FMらしい抜け目のないものだった。ドゥトラと奥が気のないようなパス交換をしたことで、F東京守備陣の集中が一瞬切れる。その隙をドゥトラが見逃さず、前へ飛び出していた柳想鐵にボールを入れ、その柳想鐵が軽くスペースへ落とすと、そこには奥の姿。これを奥がダイレクトで叩き、ゴールネットを揺らした。ちょっとした油断が生まれたF東京に対し、横浜FMは刹那にそこを突いた。

 これで流れは横浜FMに傾くも、前半終了間際に思わぬアクシデントが発生。ドゥトラが左足に違和感を訴え、ベンチへ退いてしまう。この事態に対して岡田監督は、田中隼を右から左へ移し、代わって入った佐藤由に右サイドを任せて乗り切ろうとするが、「うちのチームの中で代わりがいない選手」の負傷退場はそれまでの流れを一変。ひとつの歯車が狂ったことで、それが全体へと波及していった。

 同点弾が生まれたのは後半開始わずか1分、奇しくもポジションをコンバートされた横浜FM・田中隼がそのきっかけを作ってしまう。慣れない左サイドでのプレーで簡単にボールを奪われた田中隼がすぐさま取り返そうとしてファウルを犯す。このFKが、ジャーンの同点ヘッドに繋がってしまった。

 これで試合を振り出しに戻したF東京は、ドゥトラから解放された石川が活き活きとプレーし始めると、それに引っ張られる形でペースをつかみ、バランスを崩した横浜FMを圧倒。だが、後半も20分を過ぎた辺りになると、横浜FMが対応できるようになり、F東京にとってはこの時間帯で決められなかったのが敗因のひとつとなった。

 再び試合を支配するようになった横浜FMは、途中出場の清水、安貞桓、田中隼がゴールを脅かしてF東京に守勢を強いると、最後は安貞桓がPKを獲得。これを奥が決めて、熱戦に終止符を打った。

 勝った横浜FMと敗れたF東京。両者の間に大きな差はなかったが、それでも勝者と敗者に分かれた。その隔たりを生んだのは何か。それは、一番に挙げるとしたら、勝負に対する経験の差だろう。F東京は確かにこの試合で持ち味を発揮していたが、リズムを変えることはあまりうまくいっていなかった。F東京にはまだまだ、自分たちで試合の展開を作っていく力が物足りなく、例えばそれは、Jリーグの市原戦や、最近ではナビスコカップの東京V戦のように数的不利の相手に合わせてしまうところにも見て取れる。

 この試合でも、勝負どころでリズムを一瞬変えたり、一気に畳み掛けることで局面を打開していた横浜FMに対し、F東京は迫力はあったものの、どこか単調だった。その部分で横浜FMに一日の長があったように見えた。だが、もしF東京が今後戦いを重ねていく上でそういう勝負勘を身に付けていったら?実に面白い、そう考えさせられる試合でもあった。
 
以上

2004.10.23 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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