今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1-2nd:第10節 鹿島 vs 浦和 レポート】組織としての連動性が勝敗を分けた。接戦を制した浦和2nd優勝に大きく前進(04.10.24)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
10月23日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第10節
鹿島 2 - 3 浦和 (16:04/カシマ/31,965人)
得点者:'10 田中達也(浦和)、'22 岩政大樹(鹿島)、'28 田中達也(浦和)、'44 小笠原満男(鹿島)、'84 エメルソン(浦和)
----------
「『これがサッカーだ!』というものを見せてくれたと思う」(ブッフバルト監督)

まさに今日の試合はサッカーの面白さを存分に味わうことが出来た内容といってもいいだろう。両チームともに攻撃的なサッカーを展開。取ったら取り返すというシーソーゲームに、カシマスタジアムは沸き続けた。

力と力、意地と意地が激しくぶつかり合う接戦を制したのは、「90分間バラつきないパフォーマンス」を見せた浦和だった。瑞穂に続きカシマスタジアムでの負のジンクスを覆し、2ndステージ制覇に向けて大きな勝ち点3を勝ち取った浦和。一方勝利を得ることは出来なかったものの、最後まで攻める姿勢を捨てなかった鹿島。見るものを引き込ませるサッカーの魅力がちりばめられた試合だった。

熱戦の口火を切ったのは前半10分、田中達也のシュートだった。GKとの1対1を浮き玉のシュートで落ち着いて決め先制点を奪う。2ndステージの浦和は先制点を決めると立て続けに得点を重ね大量得点で勝つ展開が多いが、今日は違った。

その後、前半22分には、小笠原のCKを岩政が豪快なヘッドで叩き込み1-1の同点とする。すると前半28分にはまたもや田中達也がバーからの跳ね返りを落ち着いて決め、1-2と引き離す。しかし前半も終わろうとした44分、内田の絶妙なパスをフリーで受け取った小笠原が右足で決め、2-2の振り出しに戻す。

前半45分間を通して一進一退の攻防が続き、目を離せない展開。浦和は3トップをしき、エメルソン・田中・永井の流れるような動きと中盤のサポートによってテンポよく攻めあがりスピードを生かした攻撃をおし進める。しかし鹿島も「3トップ+両ウィングの攻撃参加に上手く対応できていた」とトニーニョ・セレーゾ監督がいうように選手同士が上手くカバーし合い、最後の一手をなかなか打たせない。小笠原・本山選手の個人技も冴え渡り、深井選手も大型選手が揃う浦和DF陣を巧みに抜き去り、追加点を狙う。

攻守の入れ替わりも早く、イエローカードが前半だけで5枚も飛び出す激しい試合に、サポーターのボルテージは上がりっぱなし。前半を終了し一旦休戦状態となったが、あまりの熱戦にスタジアム中は興奮冷めやらぬ状態だった。

そして迎えた後半も、両者一歩も引かない立ち上がり。しかし時間の経過とともに、流れが徐々に浦和に傾き始めた。流れを引き寄せたのは浦和が終始見せ続けた「攻撃の連動性」だ。前半は鹿島も引けをとらない攻撃力を見せたが、攻守ともに運動量を消費しすぎた部分があった。後半明らかにスローダウンした鹿島に対し、浦和のスピードは衰えることなく流れるような攻撃は続く。

エメルソン選手がボールを持ったと同時に、田中・永井選手がスペースに入り込み、またもう一人がサポートに回る。一連の動きには無駄がない。「コンビネーション・連動がうまくかみ合っていればお互い消耗する体力も少なくなるし、また90分疲れていない状態で1つ1つの局面を対応できる」とトニーニョ・セレーゾ監督もそれが浦和の強さなのだと振り返った。

鹿島はシステムを3バックに変更し、さらに集中したディフェンスで浦和の攻撃を防いでいたが、一瞬できた隙をエメルソンの鮮やかなミドルシュートによって決められてしまう。これが決勝点となり2-3で90分間の熱戦は浦和の勝利で幕を閉じた。

試合前に小笠原選手が「全体で攻撃のイメージがかみあってない」と言っていたことが思い出される。確かに、小笠原選手がボールをもった時に、出し手を欠く場面が何度かあった。鹿島に攻撃の連動性がなかったわけではない。上手くいっていた時間帯もある、しかし90分間通して続けることが出来たのは浦和だった。この違いが今日の勝敗を決めたといっても過言ではないだろう。

以上

2004.10.23 Reported by 柴田愛子

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着