10月30日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第11節
C大阪 0 - 2 浦和 (16:04/長居/22,778人)
得点者:'13 田中達也(浦和)、'67 エメルソン(浦和)
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6本対19本。90分間に両チームが放ったシュート数だ。0-2というスコアよりも、この数字が両者の差をくっきりと表している。首位の浦和、15位のC大阪。戦前の予想通りの結果と言ってしまえばそれまでなのだが・・・。
前半の立ち上がりから、攻勢をかけたのは浦和だった。速いパス回しから、サイドを経由し、時には中央を使って攻め込んだ。C大阪は必然的に下がらざるを得ない展開になった。先制点が生まれたのは13分。C大阪DFのなんでもないパスミスを見逃さなかった田中達也がカットして、そのままフリーでペナルティエリア内に突進。難なくシュートを叩き込んだのだ。「柳本さんの後ろになって相手選手が見えなかった。簡単にいくところはそうすべきだったのに、ミスでやられた」(C大阪・千葉貴仁)。小林監督も、「決定的なミスで流れが変わった。ここ何試合かの負け試合は、個人のミスからやられている」とうめいた。もっとも、田中に言わせれば「(チームの)みんなでプレスして、相手のミスを誘った。おいしいゴールだった」という。その後も、浦和ペースのまま試合が進み、何度か決定機が見られた。しかし、C大阪はGKの好セーブやDFのクリアなどで何とかしのぎ、0-1で前半が終了した。
まったくといっていいほどチャンスが作れなかった前半の内容を受けて、後半の開始からC大阪は選手を入れ替えて流れを変えようとした。右サイドの徳重隆明に代えて、スピードを生かした攻撃参加が持ち味の酒本憲幸を入れた。さらに58分には逆のサイド、左の佐藤悠介を同じく速さを武器とする苔口卓也にスイッチ、一気に攻めに出ようとした。
しかし、「後半、相手が前目に来たので、うちのFWにスペースが生まれた」とブッフバルト監督が振り返ったように、チャンスを作ったのは皮肉にも浦和の方。47分、49分、51分、55分と立て続けに決定機が訪れたが、C大阪・GKがファインセーブを連発。浦和が圧倒的に攻めながら、しばらくスコアは動かなかった。「一番難しいチャンスにエメルソンが決めた」(ブッフバルト監督)というゴールが生まれたのは67分。相手のクリアボールをDFネネがつなぎ、エメルソンがゴールに背を向けた態勢から反転して決めた技ありのシュート。0-2になり、勝負はほぼ決した。
その後の74分、C大阪はこの試合で唯一といっていい決定機を迎えた。ゴール前のこぼれ球を大久保が拾い、フリーで放ったシュートは惜しくもサイドネットへ。そして、その2分後――マークしていた浦和・鈴木啓太にひじ打ちしたとして、大久保にレッドカードが出された。エースが退場、10人での戦い――これでC大阪の勝機はほとんどなくなってしまった。直後に、FW西澤明訓が交代出場し前線にターゲットができると、ややボールが回りだしたことを考えると、何とも皮肉な展開になった。結局、C大阪は首位チームに一矢も報いることはできなかった。
攻めに攻めた浦和としては、2得点に終わったことは物足りないかもしれない。しかし、90分間の戦いは実に危なげないもので、優勝だけを狙うチームの強靭さを感じさせた。一方のC大阪は沈鬱なムードがさらに広がった。後がないはずの試合での完敗は、果たして戦力が劣っているだけの問題だろうか?先制ゴールを決めた田中の「みんなでプレスして、相手のミスを誘った」という言葉にこそ、現状打開のヒントがあるように思う。
以上
2004.10.30 Reported by 横井素子
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