11月6日(土)J2 第41節 福岡 vs 川崎F(14:00KICK OFF/博多球)
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残されたJ1昇格への可能性を追い求めて勝ち続ける福岡が、最大の敵である川崎Fを博多の森に迎える。今シーズン、福岡が唯一勝ち星を挙げていないチームだ。3戦とも内容は全くの互角。しかし、いずれも我慢比べとなった試合で、一瞬の隙を突かれて3連敗を喫した。J1昇格のためには勝たなければいけないことはもちろんだが、同じ相手に負け続けることはプロとしてのプライドが許さない。福岡は全身全霊を上げて勝利を目指す。
「勝てない理由は何もない。うちにとってはトーナメントのひとつと思ってやるだけ。いまは何でも起こせるような気がする」。松田浩監督(福岡)は強気の姿勢を崩さない。それも、ここへ来てチームの状況が好転しているからだろう。「今のうちは乗っている。今度は相手の集中が切れた隙を、こちらが突いてゴールを奪う。思い切りやる」とは太田。監督にも、選手にも苦手意識はない。自分たちのサッカーさえ出来れば。そんな自信が見え隠れする。
一方、既にJ1昇格を内定させているばかりか、J2の優勝も決めてしまった川崎Fだが、戦う気持ちにいささかの衰えも見えない。前節の大宮戦では敗れたものの、J1昇格内定後の成績は3勝1敗。新たに設定した「勝ち点100への挑戦」のスローガンの下、来シーズンの準備を整えながらも勝ち星を重ねるという難しい課題への挑戦を続けている。それでも、しっかりと勝ち点を上積みしているのは強者の証。今シーズンのJ2をダントツで駆け抜けた強さは健在だ。
アウグスト、箕輪、相馬、伊藤らを怪我で欠き、一時から比べれば戦力ダウンは否めない。しかし、マルクス、ジュニーニョ、我那覇の3人で組み立てる攻撃は破壊力満点。僅かな隙を見つければ確実にチャンスに結びつける。大宮戦での敗戦にも、「次につながる試合が出来た」と関塚隆監督(川崎F)に意に介した様子はない。それもJ2チャンピオンであることの自信だろう。そんな川崎Fだからこそ、何があっても連敗は受け入れられない。こちらも全てをかけて福岡に乗り込んでくる。
試合を分けるのは、福岡のサイド攻撃と、ジュニーニョとマルクスの破壊力。自分たちの特徴を活かしきった方に軍配が上がる。福岡にしてみれば、中盤で主導権を奪ってパスコースを限定し、ジュニーニョとマルクスに入ってくるボールにプレッシャーをかけて、前を向かせないことがポイントになる。ここを抑えきれないと、スピードと個人技に翻弄されることは必至。間合いを空けて待ち受けるのではなく、積極的に前に出てディフェンスにあたることが必要だ。
一方の川崎Fにしてみれば、中盤を自由に動くエジウソンを捕まえてしまいたいところだろう。ここで自由にキープされるようだと、有光に両サイドのスペースを突かれ、そのカバーのために新たに生まれたスペースに、宮崎、アレックス、山形らの侵入を許すことになる。3バックシステムを敷くだけに、後手に回るようだと、箕輪、伊藤を欠く最終ラインでは、好調を維持する福岡のサイドアタックに持ちこたえることは難しくなる。
いずれにせよ、自分たちの特徴を活かすのも、相手の特徴を殺すのも、中盤の攻防が鍵になる。序盤から激しい主導権争いが繰り広げられることが予想される。戦局を見極める冷静な目。怖がらずに前に出る守備。僅かな隙を見逃さない高い集中力。そしてチャンスには躊躇せずに攻撃を仕掛ける勇気。そのどれかが欠けても勝利を手にすることは出来ない。おそらく、過去3試合と同様に勝負は一瞬の隙で決まる。息もつけないような緊張感あふれるゲームが展開されることは間違いないだろう。
以上
2004.11.5 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
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