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【J2:第41節 水戸 vs 仙台 レポート】未来に向けた戦いは、途中出場の大柴が仙台に久々の勝利を呼び込む(04.11.06)

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11月6日(土) 2004 J2リーグ戦 第41節
水戸 1 - 2 仙台 (14:04/笠松/8,112人)
得点者:'6 オウンゴ−ル(水戸)、'45 大柴克友(仙台)、'76 大柴克友(仙台)
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今日の笠松は快晴。8,000人を超える観客の中には、山吹色のユニフォームに身を包んだ仙台サポーターが数多く見られた。地域に根ざしたサッカークラブを理念に始まったJリーグ。地元仙台から駆けつけたサポーターの声援に、仙台のプレーヤーたちはどれだけ勇気づけられたことだろう。

今節は、両チームとも昇格争いから外れ、ともするとモチベーションが上がらない、見ていて興奮できない試合になる要素を多分に含んでいた。しかしながらゲームのほうは、新たな試みに新たなシーズンに向けての確かな一歩を踏み出した水戸と、自分たちのサッカーを再確認して臨んだ仙台の一進一退の好ゲームとなった。

前半、ペースをつかんだのは水戸。この日の水戸のフォーメーションは、「初めての試みです」(前田監督)という4-5-1。ワントップに好調を持続している磯山を置き、右サイドには関、左に森田、そして中央に、永井、北島、栗田を配置する布陣だ。中盤の選手は積極的に前線に飛び出していき、基点となる磯山を孤立させないように縦横無尽に精力的にロングランニングを繰り返す。時には右サイドの関が左サイドまで移動し、左サイドの森田がトップの位置で仕事をしたり。また、両サイドバックの小椋と磯崎も積極的な攻撃参加を見せ、仙台ディフェンス陣は、その対応に精一杯という感があった。激しくポジションチェンジを繰り返す攻撃陣を、永井が自由自在に操り、幾度となくチャンスを演出して見せた。

ディフェンスに関しても、今日トップ下に入ったシルビーニョ(仙台)を栗田が抑え込み、徐々に仕事場から遠ざけていった。先取点は、水戸が前半6分に相手オウンゴールで奪い、そのまま前半を1-0で折り返したが、試合内容的にはそれ以上の展開だった。仙台側から見れば、前半終了まで粘り強く集中を保ったまま、よく耐え忍んだというものだった。その前半の中で、水戸の吉本が負傷のため森とスイッチ。「吉本の怪我で、使うはずのカードを切れなくなったのが痛かった」というのは、水戸の前田監督。一方、仙台も菅井に代えて財前を投入。「難しい試合展開に、2つの予想外の驚きがあった。その1つが菅井の不調だ」と仙台のベルデニック監督。前半から、動きのあった試合の行く末は、ペースをつかんだ水戸が、追加点を逃したというところに集約されていたのかもしれない。

後半頭から、仙台は中田に代えて大柴を投入しトップへ。トップの関口をサイドにした。ベルデニック監督のハーフタイムの指示に「オープンワイドから攻めていこう」というものがある。これはまさに、今季の仙台が貫いてきたサッカー。粘り強い集中力で前半を1点でしのぎきった仙台が自分たちのサッカーに立ち返った瞬間だった。

そして、後半開始直後、投入された大柴を迎えるサポーターの声援が鳴り止まないうちに、オープンワイドに移った関口のクロスを佐藤が折り返し、大柴がヘッドで押し込んだ。これがまさに仙台のサッカーだ、と見せつけんとするゴールで後半戦の主導権をがっちりと仙台が握った。前半、あれだけのパフォーマンスを見せていた水戸攻撃陣の足も前半のロングランニングの影響もあってか徐々に止まり始め、守備を強いられる時間が相対的に増えていく。守備的な役割が大きい北島に代え、FWの小林を投入。本来の2トップに戻して得点を狙いにいくが状況は打開できない。

そして、後半31分。ルーズになった中盤、関口からのパスを大柴が受け、水戸GK武田の頭上を越すループシュートで逆転。直後、水戸の3枚目のカードは、足がつり始めた磯山に代えて吉田を投入するという形で使われた。「後半15分、中盤にマルキーニョを入れることが、本来のプランだった。間延びが予想される中盤を、ボールが持てるマルキーニョで支配したかった」と、試合後の会見で前田監督はコメントしている。この交代でも、状況の打開は図れず、そのまま、仙台勝利でタイムアップのホイッスルは吹かれた。最後まで、両サイドから攻めきった仙台の、自分たちの力を再度信じるに値する見事な勝利だった。

流れをつかんでいるときに、もう1点を取れなかった水戸。自分たちのサッカーで2点をもぎ取った仙台。勝敗を分かつ分岐点は、この試合に関して言えばどこにもなかったのかもしれない。水戸1-2仙台、という結果は残ったものの、両者ともモチベーション高く、これからの可能性を存分に見せつけるゲームだった。次週、天皇杯4回戦で、水戸は『J1の雄』鹿島と、仙台は『ナビスコの覇者』F東京とのビッグマッチを控えている。ぜひ、今日のパフォーマンスを90分見せ、『波乱あり』の結果を各サポーターに届けてほしいものだ。また、それも可能だろうと思うに十分な一戦だった。

以上

2004.11.06 Reported by 堀 高介(韋駄天)
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