11月6日(土) 2004 J2リーグ戦 第41節
札幌 1 - 1 鳥栖 (14:03/札幌ド/11,792人)
得点者:'36 羽畑公貴(鳥栖)、'55 金子勇樹(札幌)
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どちらのチームの選手からも、「勝ちきれなかった。ラストパスのところでうまくいかなかった」という言葉が聞かれたこの一戦。守りは大崩れせず、失点0ないし1に抑えることがまあまあでき、そして1点は取れる得点力はあるが、2点目が遠いというもどかしさは両チーム共通。1対1でスコアがぴたりと止まり、試合終了。札幌も鳥栖も、勝ち点3を携えて、もやもやした気持ちから脱することは叶わずじまいだった。
前半立ち上がり、主導を先に握ったのは札幌。主に左・和波、右・砂川の両ウイングバックがボールの預かり役を担った。が、トライアングルがピッチ上に浮かび上がってこない。左ストッパー西嶋から和波へ、あるいは3バック陣から砂川へというパスの線は見えるが、和波や砂川から先の線が見えない。ボランチ金子が低めの位置を意識しすぎて攻めに顔を出せず、トップ下の上里も落合のマンマークを受けてキレの良さは長くは発揮できず。砂川からのパスも成功率は以前から決して高くはない。こうしてだんだんと主導は鳥栖へ移っていく。
鳥栖の攻めの形は羽畑、佐藤大実の2人のFWに、トップ下の伊藤がFWと同じ位置に張り出したり、また左・竹村、右・高橋の両ウイングバックが相手陣内へ深く入り込んでから後方からのパスを受け、突き進む形。これに20分過ぎからボランチ村主も攻撃に上がれるようになったところで、鳥栖の優位はクッキリと目に見えるものとなった。
鳥栖が意図するパス展開は札幌よりシンプルだが、札幌の上里や2トップの清野、相川のプレスの意識の弱さが鳥栖主導をさらに促す。札幌としては3バック陣の個々の判断の良さによるクリアでしのぐしか、手だてはなくなっていた。
だが個で防ぐにも限界がある。前半36分、高橋、佐藤大実と右から中央へパスが滑らかに渡り、佐藤大実が札幌DFをドリブルでかわしたところで、もう札幌には防御の駒はなかった。ラストパスが短く左に転がり、GKと一対一になった羽畑があわてずゴール右に蹴り入れて、先制。
後半、札幌が速やかに交代起用に動いた。右サイドで我慢しているかのように停滞していた砂川を中央トップ下に移して上里が退き、右ウイングバックに直線突破が身上の岡田を投入。さらに52分に清野から堀井へFWを入れ替え。
この交代が活きた。堀井投入から3分後、和波からの縦前方のパスを左斜めに流れて走る堀井が背中越しに受け、ライン際を突破。クロスは中央で鳥栖DFと競り合いになった砂川がつぶれ役となって真後ろへ流し、走りこんだ金子が左足のパワフルなシュートで鳥栖のゴールマウスに同点弾を突き刺した。9月に右足をねんざで痛めている間に「左足でシュートの練習をしてきた」(金子)ことが実を結んだ。前半引き過ぎてしまった埋め合わせをするかのような、前への飛び込みぶりだった。
試合は振り出しに戻り、両チームとも攻め直す。鳥栖はFWを羽畑から下司に代え、試合中2度身体を傷めた村主に代えて矢部を入れて、再起動。札幌は相川に長いボールの狙いを定める意図が高まり、また3試合ぶりの堀井や10試合ぶりの岡田といった久々登場の選手の必死さが、活発な運動量となって表れた。勝ち点3をあきらめて勝ち点1でまあまあよしとするような妥協のそぶりは、どちらのチームにもなかった。
だが、札幌は85分のCKからのゴール前の混戦をきっちりとしたシュートに持ち込めず、鳥栖もロスタイムに左サイドからのクロスを佐藤大実がヘッドで当てるがゴールマウスを外すというように、お互い終盤に至るまでチャンスを取りこぼす。そして札幌が今季14回目、鳥栖が11回目の、ドローという中途半端な味を噛みしめることとなった。
受け手が欲しい向きとは逆の方へパスが渡ったり、パスを受ける時の身体の向きがよくなくて、相手に防がれたり次のプレイに一拍かかったりの繰り返し。ほんのわずかな、1m未満とかコンマ数秒の事柄なのだが、それがゴールマウスを遥か彼方のものへとしてしまう。リーグ戦終盤においてもなお、そのゴールマウスへの距離を縮められない苦悶。鳥栖・松本監督は「柱の無い攻撃陣」を苦悶の一因に挙げ、札幌・柳下監督は「トレーニングして、点を取るためのパスの精度を上げたい」と今季一年言ってきたことを繰り返し口にした。両チームとも苦悶からの脱却の手応えをつかめないまま、とうとうリーグ戦残り試合が3まで減った。
以上
2004.11.6 Reported by 永井謙一郎
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第41節 札幌 vs 鳥栖 レポート】2点目が遠い。勝ちきれない苦悶が両チームに。(04.11.06)
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