11月23日(火) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第14節
鹿島 1 - 0 東京V (15:00/カシマ/18,474人)
得点者:'74 野沢拓也(鹿島)
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鹿島アントラーズのホームラストゲームとなったこの日2004茨城県民の日特別企画として「いばらきキッズスペシャルデイズ」と銘打たれ、県内の小学生は無料で招待され、場内ではイベントが各種物産展が行われた。天気は晴れ、祝日午後15時開催ということもあり18,000人あまりを集め、ラストゲームにふさわしくスタンドは盛り上がりを見せた。
しかしながら試合そのものは今ひとつ盛り上がりに欠ける低調な試合。Jリーグきっての中盤自慢の両チームが戦う「伝統の一戦」(トニーニョセレーゾ監督)にしてはあまりにもその中盤でパスミスが相次ぎ、お互い不用意にパスカットされるシーンが続いた。
前半、「相手の3バックの裏にスペースがあるのでカウンターを意識させ過ぎた」とトニーニョセレーゾが言う通り、前線への意識が集中し過ぎ、前線へパスを送るものの最終的にフィニッシュまで行かない。特にフォワードに本山、鈴木、2列目に深井、小笠原を配した初めての布陣がなかなか噛み合ない。前線からかき回す役目を豊富な運動量でこなしたい深井とフォワードに位置した本山との動きがかぶり、深井に戸惑いが見られる。
立ち上がり、東京Vは森本を狙ったクロスボールいれ、果敢に攻めるがシュートには結びつかない。さらに11分、山田からの右クロスでゴール前の森本を狙うがあわない。続く12分、中盤でボールキープした森本に対し小笠原がチェイス。簡単に奪い去った小笠原に軍配があがったシーンで、かつ意地の感じられるシーンだった。その後、お互い中盤での奪い合いが続く。そんな中、決定的チャンスは鹿島に傾くがGK高木の好セーブで東京Vはことなきをえる。29分、セットプレーのこぼれ球をペナルティエリア付近から小笠原が打ったシュートを体当たりぎみに、43分にはペナルティエリア外ではあるが至近距離中央からの小笠原のFKをジャンピングセーブで防ぐ。
試合が動いたのは後半29分。後半20分深井に代わって入った野沢が中盤で膠着ぎみの試合に動きを与えた。中央で名良橋が東京V平本にさらわれたボールをファビオジュニオールがさらに拾い、右サイドの本山へ。ハーフウェイライン付近から右サイドを一気に駆け上がりオフサイドラインぎりぎりに陣取った野沢へパス。野沢はディフェンダー二人を置き去りにし、一度外へドリブルした後に中へ切り返し、角度のないところから右足で強烈シュート。これがゴール左隅に突き刺さり、この日唯一の得点となった。
東京V・アルディレス監督は試合後に言った。「次へ向けた課題が見つかった。ボールを失い過ぎる。そうすると相手にカウンターのチャンスを与えてしまう。今日もそういうシーンから得点を与えてしまった」この言葉通り、テクニック自慢の中盤ではあるがひとたびリズムにのれないとパスが通らなくなり、カウンターを浴びる。ディフェンスラインもオフサイドトラップをかけるために高めに位置取りをしており、その点も含め次節、そして来年に向けて課題がみつかった試合でもあった。そして、「若手への切り替えがロリ監督の時代から含めてうまく行きはじめている」とトニーニョセレーゾ監督は言ったが、若手故の波の激しさが出てしまったのか。「来季はその波の上限はどこまででもいいのだが下限はしっかりつくらないと」とアルディレス監督もコメント。両チームとも、若手の可能性をいかにのばしていくかに今後がかかっている。
鹿島にとっては野沢、深井、青木らへの世代交代も順調に行きはじめていることを実感できる試合だった。監督コメントからも分かる通り、信頼と感謝が寄せられている。中盤が不調でも、代表組に頼らなくても勝ちきれる鹿島が間もなく見られるかもしれない。
ホームラストゲームのセレモニーの際「我々は奪還10を目標に、天皇杯を戦います」と場内にナレーションが流れる。そう、鹿島に取ってはこの1勝も大切だが、来年のためにもとにかく10個目のタイトルが必要。次節に向け、タイトルに向け大きな一勝となったはずだ。
以上
2004.11.23 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
一覧へ【J1-2nd:第14節 鹿島 vs 東京V レポート】奪還10に向け中盤対決を制した鹿島に軍配!(04.11.24)
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