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【J1-2nd:第14節 磐田 vs G大阪 レポート】磐田の復調の兆し。G大阪の勝負強さ。両者の良さが感じられた好ゲーム(04.11.24)

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11月23日(火) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第14節
磐田 1 - 2 G大阪 (15:03/ヤマハ/15,571人)
得点者:'57 橋本英郎(G大阪)、'64 吉原宏太(G大阪)、'75 グラウ(磐田)
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 山本新監督が就任時に口にした「光輝くジュビロ」という言葉。それが、前半はたしかに垣間見えた。しかし、我慢すべきところをよく我慢し、勝負の流れをつかんだのは、G大阪のほうだった。ただ、どちらにしても、すでに優勝が決まった後のこの一戦が、セカンドステージでも5指に入るような、非常にクオリティが高く、観ておもしろいゲームだったことは間違いない。

 フェルナンジーニョと山口をケガで欠くG大阪は、吉原と大黒のスピードコンビを2トップとした3-5-2。一方、鈴木と西がケガから復帰した磐田は、山本監督就任以来、もっとも大きくチーム構成に変化をつけてきた。本来の西のポジションである右サイドMFには、結果を出している若い太田を残し、西は左サイドMFとして起用。そして、トップ下は藤田に任せて、名波は1列下がって左ボランチ。3バックは、右から鈴木、田中、服部とベテランで固めた。
 この名波と福西のコンビは、おそらく今、日本一ボールを取られないドイス・ボランチだろう。磐田は、そこを起点に立ち上がりから圧倒的にボールを支配する。藤田がいちばん好きなポジションで生き生きとプレーし、2トップのグラウと前田、両サイドの西と太田もよく動いて、ボールも流れるように回っていく。
 また「シュートの数を増やしていきたい」という山本監督の言葉を実践するように、早いタイミングでどんどんシュートを打っていく。5分の藤田のミドルシュートを皮切りに、8分には服部の左クロスからグラウが決定的なヘディングシュート(GK正面)、9分の太田のミドルシュートなど、いつ点が入ってもおかしくない時間帯が続いた。
 
 G大阪としても、名波がボランチに下がったことは想定外で、プレッシャーが甘くなり、その中で名波は、じつに気持ち良さそうにボールを前後左右に散らしてゲームメイクしていく。前半の20分前後までは、まさに名波を主役とした「ジュビロ劇場」といった雰囲気だった。G大阪もけっして動きが悪かったわけではないが、ほとんど良い形でボールを奪うことができず、カウンターも仕掛けられない。
 前半のジュビロ劇場最大の見せ場は、12分の攻撃。自陣からの名波の正確なパスで太田が右サイドを駆け上がり、太田のアーリークロスに対してゴール前でグラウがドンピシャのダイビング・ヘッド。糸を引くようなパスが2本きれいにつながった速くて美しい攻撃。これが決まっていれば、磐田サポーターの最近のモヤモヤも、かなり解消されたことだろう。しかし、グラウのヘッドは右ポストに嫌われてしまう。これが磐田の今のツキなのか。

 その後、G大阪は「後半勝負」と頭を切りかえて我慢のモードに入り、スペースをきっちりと消して磐田の攻撃に耐える。徐々に磐田もパスの出しどころがなくなり、序盤の勢いはなくなっていった。結局、前半はそのまま0−0で終了。シュート数は、磐田8本に対して、G大阪1本。ボールポゼッションでも磐田が圧倒したが、0−0というスコアはG大阪の狙い通りだった。
 
 後半は、G大阪が西野監督の指示通り名波へのプレッシャーを強め、前半ほど磐田に自由にやらせない。序盤でひとつずつ惜しいチャンスを作るなど、展開は五分に近くなっていった。
 そして12分、吉原とのパス交換から橋本が豪快に決めて、G大阪が先制。橋本の今シーズン初得点となるシュートも見事だったが、磐田のほうはDFラインが下がりすぎて、2列目の選手をフリーにしてしまった。
 さらにG大阪は、19分にもカウンターから二川のスルーパスで吉原が飛びだし追加点を奪うことに成功。「前半をしのいだら絶対にガンバのペースになると信じていた」(吉原)という目論見通りの展開となった。

 前節に続いて2点先行された磐田は、川口を投入し、さらに福西をトップに上げ、リスクを冒して怒濤の反撃に出るが、G大阪の厚い守りの前に、30分にグラウが角度のないところから鮮やかに決めて1点を返したのが精一杯。逆にG大阪は、スペースができたことで吉原と大黒のスピードが生き、カウンターで追加点のチャンスを作りながら冷静に守りきるという余裕も見せた。

 磐田の選手たちは、試合後に「前半のチャンスで点を取れなかったことが……」と口を揃えたが、それができなかったことと、守備のほうで粘りを欠いている点が、全盛時とのいちばんの違い。その差を埋めるには、もう少し時間がかかりそうだ。ただ、攻撃のリズムはかなり良くなり、次に向けて手応えを残したことは大きな収穫だった。

 勝ったG大阪のほうは、ようやくヤマハスタジアム初勝利。これまでの悔しい思い出をいくらか解消すると同時に、「(前半で)昔ならもっとバタバタしていたところが、今日はそれがなかった」(宮本)というように、上位を争う中でつかんできた勝負強さや、チームとしての成長を実感しながら、選手たちは大阪へと帰るバスに乗った。

以上

2004.11.23 Reported by 前島芳雄
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