12月5日(日)2004サントリーチャンピオンシップ第1戦
横浜FM vs 浦和(19:00KICK OFF/横浜国)
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「いまさら言うべきことはない。やるべきことは全部やった。あとは選手がベストを尽くしてくれることを祈るしかないね」
12月とは思えない穏やかな日差しに包まれた横浜市内のグランド。2004サントリーチャンピオンシップの前日練習後、知将・岡田武史監督は不敵な笑みを浮かべた。
浦和との大一番を翌日に控えた4日、横浜FMは午前10時からトレーニングを行った。腰痛の久保竜彦、左足首骨折の安貞桓、左太もも肉離れの遠藤彰弘は姿を現さなかったものの、同じく左太もも肉離れの柳想鐵はチームに合流。ストレッチ、短い距離のダッシュ、手つなぎ鬼、ポールを使ったジグザグ走といったフィジカルコンディション調整メニューを全力で消化した。
続いてハーフコートでの11対11+GKへ。黄ビブス組には、茶髪のロングヘアーをバッサリ切り、シルバーの短髪にイメージチェンジした坂田大輔のほか、田中隼磨、ドゥトラ、那須大亮、河合竜二らが入った。柳想鐵も10分間ほどボールを蹴ったが、やはり左太ももに違和感を覚えたらしく、自らピッチから引き上げた。「自分は1週間後の復帰を目指しているから、それに向けていい準備をしなければいけない」と本人も言う。明日のゲームはベンチから外れる見通しという。一方のノービブス組には中澤佑二、中西永輔、清水範久、松田直樹らが入った。この練習はレギュラー組、サブ組という色分けはなく、単にリラックスしながらチームの雰囲気を盛り上げるのが狙いだったようだ。
岡田監督はじっと腕組みし、無言のまま選手たちの動きを見ていた。そんな指揮官にいい印象を与えたのが、坂田、清水、安永聡太郎らFW陣。昨年のワールドユース(UAE)で得点王に輝いた通り、大舞台に強い坂田は確実に調子を上げている。ミニゲームでも強烈なシュートを放った。これはポストに当たったが、体は非常にキレていた。清水にしても、ここにきて得点感覚に磨きがかかっているようだ。久保と安という前線の2枚看板を欠く横浜FMだけに、坂田と清水という2人のストライカーの出来が勝負を左右する。坂田は「髪型を変えて気合も入った。これでスピードも増すでしょう」と自然体でコメントした。清水のほうは「特に言うことはありません。明日がんばります」と口数は少なかったが、目には大きな力が感じられた。
「試合前日はゆっくり休養を取った方がいい」という岡田監督の意向もあり、この日のトレーニングはわずか45分間で終了した。キャプテンを務める奥大介は「今日はミニゲームをほちぼちいい感じでやりました。チームにも緊張感はないし、みんな楽しみにしている。明日は接戦になると思うから、自分もクロスが上がった時は前線に入っていきたい。とにかく先手必勝ですね」と笑顔で話した。
前線、両アウトサイドなどはレギュラーが決まっている横浜FMだが、最終ラインとボランチの先発はいまだ流動的。最終ラインの一角を担う可能性の高い那須は「自分の使われるポジションにもよるけど、浦和のカウンターは鋭いから注意したい。ウチの3バックと相手の3トップは数的同数だけど、僕らには守れる力がある。まずは1対1で勝つことを心がけたいし、カバーリングもしっかり確認したい。大きな試合は硬さが出てしまいがちだけど、リズムに乗るまでは簡単にすべきところを簡単にやらないといけない」と言う。今夏のアテネ五輪でいきなり大きなミスを冒してしまった彼だけに、「初戦の入り方」には細心の注意を払っている様子だ。
Jリーグの普通のゲームでは横浜国際総合競技場がなかなか満員になることがない。1stステージMVPの中澤は「明日は必死で戦って、満員のお客さんにいい試合を見せたい。それで日本のサッカー熱がもう1ランク上がるといい」と前向きに話す。彼とコンビを組む松田も「2万人くらいだと横浜国際の場合はガラガラに見えるし、モチベーションも高まりにくいけど、明日は7万人入るし、普通に盛り上がってくると思う。そこで勝つと負けるとでは全然違う。気持ちが強い方がタイトルをつかめる」と力を込める。2000年のサントリーチャンピオンシップで鹿島アントラーズに敗れるという苦い経験を味わっている男は、今一度、闘争心を新たにしていた。
「明日のスタメン? 朝のひらめきで決めますよ」と茶目っ気たっぷりに話した岡田監督。知将はどんなメンバーを浦和に当ててくるのか。早くも舞台裏は大いに盛り上がりつつある。
以上
2004.12.4 Reported by 元川悦子
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