12月25日(土)第84回天皇杯全日本サッカー選手権準決勝
東京V vs G大阪 (13:00/長居)
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G大阪は2000年以来4年ぶり、東京ヴェルディ1969は1999年以来5年ぶりの準決勝進出。今季ノンタイトルの両者にとっては、最後の「タイトル」を懸けた一戦となる。
長居スタジアムとはいえ、ホームである大阪の地での開催だけに、G大阪にとってはサポーターの存在が大きなサポートとなることだろう。準々決勝直前のケガで離脱中のエースFW大黒は、驚異的ともいえるスピードで回復に向かってはいるものの、この準決勝への出場は絶望的。よって、準々決勝の鹿島戦と同じく、FW吉原とFWフェルナンジーニョの2トップでのスタートが濃厚。但し、中盤からDFにかけては大幅な変更の可能性も。今週行われた紅白戦では、 これまでボランチでの出場を続けてきたDF宮本が『本職』であるリベロの位置に。DFシジクレイをボランチにあげるなど、人の配置を変更。「セミファイナルとなれば、相手も想像がつかないようなことをやってくる可能性がある。アルディレス監督も当然、考えてくるだろう。もちろん、それはうちも同じ。ツネ(宮本)を使うことによって相手をかく乱し、目先を変えることも1つの狙い」と話した西野監督のコメントからも分かるように、東京V対策とも言える布陣で戦いを挑むことになりそう。
この挑戦に強い決意を示しているのがDF宮本。「気持ちも充実していい調整ができている。本職のリベロでの出場?連携の部分で最初は少し時間がかかるかもしれないけど、早くバランスを図ることを考えたい。大事なゲームで、リベロを任せてもらえるということなので、自分自身も是非、結果を出したいと思う。落ち着いてやりたいですね」と話すなど、『本職』でのプレーに意欲を示すと共に、結果を残すことで、チームを決勝戦へと導く決意でいる。今季初の布陣を敷くとなれば、多少の不安はあるが、経験、能力的にも申し分ない選手が顔をそろえるG大阪だけに、そう心配はいらないだろう。しかも、『ガンバ大阪』としては初の決勝進出に、チームが一丸となって目標に向かえていることそのものが、何よりの武器となる。ここまでの戦いで見せてきたように、相手のサッカーに振り回されることなく、自らのサッカーを徹底することで、勝利を引き寄せて欲しい。
準々決勝・鹿島戦ではセットプレーからDF山口が決勝点を挙げたが、その一戦においても、武器であるスピードを活かし、相手の背後への効果的な飛び出しからゴールチャンスを伺っていたFW吉原とフェルナンジーニョの2人の動きが目を惹いた。周りの選手が彼らの良さをいかに引き出していけるかも含め、 エース不在をものともしないFW陣の爆発を楽しみにしたい。
東京Vは両サイドを預かる選手たちがリーグ戦から引き続き、勢いを見せている。彼らから、前線に位置するであろうFW飯尾やFW平本、更には中盤のMF小林大らがうまく絡みながら、一気に相手ゴールに襲いかかる姿は、準々決勝・草津戦でもしっかり見て取れたが、それは準決勝でも同じくだろう。
但し、その両サイドが攻め上がった際できる裏のスペースを、先に挙げたG大阪の攻撃陣がしっかりと突いていければ、G大阪は逆に攻撃チャンスを見出せる。記憶に新しい2ndステージの対戦では、東京Vのサイド攻撃に留意しながらも、結果的には左サイドのMF相馬らを効果的に活かしたカウンター攻撃を好きなようにやられる結果に。それによって、相馬に2得点、MF平野に1得点を挙げられ「2ndステージのワーストゲームといってもいい(西野監督)」 出来で1-3で敗戦した。つまりは、相手の攻撃を意識し過ぎたことで、逆に自らの首を絞めた印象もあったが、その反省を踏まえて考えれば、両サイドが守備、攻撃、のどちらかに偏らず、攻守にバランスよく戦えるかが、一つのターニングポイントになるだろう。かつ、東京Vに人数をかけて守られた際に攻撃の糸口を見出せなかった2ndステージの反省をこの天皇杯でいかに活かせるか。
また、両者のこの一戦にかける集中力を考えれば、少ない『ゴール』チャンスを、しっかりものにしていけるか。今季における過去2度の対戦では1度も白星を挙げれていない東京VからG大阪が白星を奪うことができるのか。この一戦に向けて両監督が敷く策が『はまる』のはどちらか。
『あと一つ』で手に入る、元旦・国立への切符だが、ファイナルに近づくほど、その戦いが困難を極めるのは言うまでもないこと。いや、だからこそ、両者にはそれを手に入れるために、準決勝という舞台だけにある『醍醐味』を大いに楽しんで欲しい。
2004.12.24 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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