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【2005クラブ別戦力分析レポ:千葉編】主力移籍の窮地は≪WIN BY ALL!≫の実践で乗り切る(05.02.26)

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【2005シーズンの見どころ】

体調面などの問題もあって去就が注目されたオシム監督。しかし、選手やスタッフの熱い期待に応えて今シーズンも指揮を執る。3シーズン連続、同一監督となるのは千葉の歴史の中では最長だ。オシム流の“考えて走るサッカー”というチーム戦術が選手に浸透しているのは強みとなる。

だが、契約非更改が決まっていたDFミリノビッチ、契約更改が微妙だったFWマルキーニョス、不祥事で登録外となったFWサンドロはともかく、DF茶野隆行とMF村井慎二の移籍はオシム監督には大きな誤算だったはずだ。
さらに、現時点では新外国籍選手はFWマリオ・ハースしか決まっていない。国内移籍組のMF瀬戸春樹とMF滝澤邦彦はチーム戦術の習得にやや苦戦中で、始動直後から好調な動きを見せていたFW高橋泰は負傷。トルコキャンプに参加し、その後来日しているDFの練習生(外国籍選手)の契約状況にもよるが、リーグ戦の出だしは昨シーズン在籍していた選手とハースで戦っていくことになりそうだ。

2月20日に柏との間で行われた「ちばぎんカップ」では、茶野に代わってDF水本裕貴、村井が務めていた左ウイングバックは右ウイングバックのMF坂本將貴、右ウイングバックはMF水野晃樹が出場。
プロ2年目の水本はミスの少ない安定したプレーでオシム監督から高評価を受け、同じく2年目の水野も随所に好プレーを見せた。だが、彼らはトップレベルでの90分間フル出場をコンスタントに続けた経験がない。そのため疲労蓄積時にも高いレベルのプレーを維持できるかどうかは未知数で、現段階では昨シーズンに比べて戦力ダウンは否めない。
しかし、昨シーズンは7位だった1stステージよりも、2位だった2ndステージのほうが主力選手の負傷欠場が相次いで苦しい状況だった。2位獲得には水本や水野、FW巻誠一郎などの若手選手、途中から加入したFW要田勇一らの活躍に加え、「ベテランに若手を引っ張ろうという強い責任感があった」(坂本)という。まさにチームのキャッチフレーズの≪WIN BY ALL!≫を実践した戦いぶりだったのだ。

そういった下地ができているだけに、新外国籍選手や若手選手は連係面にまだ不安を残していても、大崩れすることなくチーム全員で今シーズンの窮地を乗り切ることが期待できる。今シーズンはジェフユナイテッド市原・千葉とチーム名が変わった記念すべき年でもあり、「今年こそ初優勝したい」という強い想いでチーム一丸となった戦いを見せてくれるはずだ。
 また、昨シーズンは負傷選手続出のなかでトップ下で起用されたボランチの佐藤勇人が高い得点力を発揮して、チーム全体が連動した攻撃サッカーの体現者となった。オシム采配で新境地を開拓したり、目覚しい成長を見せる選手の登場にも注目したい。


【新戦力・注目のキープレーヤー】

新戦力の注目筆頭株は、なんといってもオーストリア代表のハースだ。オシム監督が指揮を執っていた当時のシュトルム・グラーッツに在籍しており、オシム・サッカーを熟知している。シュトルム・グラーッツには12年間在籍して294試合出場で104得点。オーストリア代表では37試合出場で7得点という実績を残している。代表スケジュールの関係で来日は遅れたが、契約前にすでにトルコキャンプに参加。2月23日の湘南との練習試合では2トップを組んだ巻とコンビネーションのいいプレーを披露して、得点機を作り出していた。チームの得点力アップに大いに貢献してくれるはずだ。

また、潜在能力の高さや持ち前の技術力という点で、今シーズンの開花に期待がかかるのが滝澤だ。途中出場したちばぎんカップでは「攻撃も守備もまだまだ。オシム監督の戦術がまだ身についていないし、他の選手とのコンビネーションもうまくいっていない」と反省しきりだったが、課題が解消できればブレイクしそうだ。オシム監督が滝澤の個人練習に立ち会ったのも、大きな期待の表れといえるだろう。

そして、試合でのチームの好不調のバロメーターとなるのが、佐藤の前線への攻め上がりだ。疲労が蓄積していたちばぎんカップでは、オシム監督の指摘もあってしっかりした守備から入ることを意識したためか、FWを追い越していくような効果的な動きがほとんど見られなかった。佐藤が思い切りよく飛び出して得点に絡むことが多ければ多いほど、千葉の攻撃は多彩になるだけに、佐藤の動きには要注目だ。

攻撃の活性化でポイントとなるのがFW林丈統。スタミナに問題があるという苦言を呈しながらも、昨シーズンにはオシム監督が「日本サッカー界の中でも、とても優れた才能を持った選手」と賛辞を贈った。チームの攻撃が停滞した時、林のスピードと思い切りのよいシュート、ペナルティエリア内でのプレーのアイデアは効果的だ。昨シーズン終盤の負傷で今シーズンはリハビリからスタートしたが、徐々に調子を上げている。

一方、守備面で重要な役割を担うのが、MF阿部勇樹とDF斎藤大輔だ。阿部は本来のボランチだけではなく、ちばぎんカップのようにミリノビッチが務めていたリベロでプレーすることが考えられる。また、経験豊富な斎藤の的確なコーチングとリーダーシップもディフェンスラインには欠かせないものとなっている。そして、昨シーズンから相手のキーマンを潰す役も務めるようになった坂本は、ウイングバック以外にボランチ、ストッパーという守備的なポジションでもプレー。チームの状況に応じて柔軟に対応できる。攻守両面を影でしっかりと支えるキープレーヤーだ。


【開幕時の布陣予想】

現在Jリーグに登録されている選手での予想ならば、リベロは阿部になる。しかし、練習参加中の外国籍選手の登録が間に合えば、その選手がリベロに入り、阿部は中島に代わってボランチに入る。DFにはハードマーカーの結城耕造もいるが、成長著しい水本のスタメンが濃厚だ。また、守備範囲の広さやプレーのスピードが特長である櫛野亮の守護神の座は揺るぎそうにない。ただし、4バックシステムで練習試合を戦ったこともあり、状況によっては水本や坂本がサイドバックになる4バックもありえる。

トップ下は現時点では混戦状態といえる。負傷明けのMF羽生直剛はまだプレーが完全に本調子ではないが、試合経験数やイージーミスの少なさという点ではMF工藤浩平を上回る。だが、MFの新外国籍選手の獲得も予定されており、羽生も右ウイングバックで練習試合に出場するなど、固定されているとは言いがたい。また、滝澤がチームにフィットするようであれば、彼が左ウイングバックに入り、坂本は本来の右ウイングバックとなることが考えられる。ダブルボランチの一角は佐藤で決まりだろう。

2トップではハースと誰が組むのか、がポイントとなる。ハースはポストプレーもうまいが、かなり幅広く動き回るため、ポストプレーヤータイプの巻とのコンビが濃厚だ。だが、要田、高橋などの調子次第ではパートナーチェンジも考えられる。

Reported by 赤沼圭子


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