今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【2005クラブ別戦力分析レポ:大分編】FW充実で攻撃型サッカーへさらなる進化。皇甫官監督の大きな挑戦!(05.02.26)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
【2005シーズンの見どころ】

J1昇格3年目を迎える大分。この2年間は苦しい残留争いを行ってきたが、J1定着を図る今季はチームの方針が明確になった。今季コーチから昇格した元韓国代表FWの皇甫官監督は、『守りのサッカーをする性格ではない』と公言するとおり攻撃型サッカーを勧めている。昨年はオランダ人のハン・ベルガー監督も同様に攻撃型サッカーを目指したが、リーグ15位の35得点と思うような結果が得られなかった。しかも失点でもワースト3位の56失点と『点が取れずに失点する』パターンが続いた。

内訳を見ると総得点のうち前半45分までにあげたのは9得点(25.7%)しかない。逆に残り15分を切っての得点は13得点(37.1%)と終了間際の得点が目立つ。
失点に関しては、前半45分までに20失点(35.7%)、後半開始から残り15分までの失点は20失点(35.7%)、残り15分では16失点(28.6%)となっている。後半開始からの失点が他チームに比べ特に多いのが特徴だった。
先取点を挙げた試合も6試合(16チーム中10位)しかない。先制点を奪われて終盤に追いつく、もしくは前半に失点し反撃するもあと一歩届かない試合が多かった。
しかし、先取点を挙げた試合で敗戦がないのも大分だけである。逆転負けを喫しない強さを併せ持ったチームでもあった。FW出身の監督を据えた意図はここにもあるのかもしれない。中心となるDFの獲得ができなかった今季は、攻撃力をアップして相手の弱点を徹底的に突く作戦を用いることで、結果を求めることになりそうだ。

決定力不足を解消し、さらなる攻撃型へ進化させるためにクラブの補強は明確だった。
元ブラジル代表のドドをはじめ、F東京から阿部吉朗などを加入させた。FW登録だけでも昨年より3人多く8人となり、実績を持つ選手の加入によりより、高いレベルでの競走が見られるようになった。アテネ五輪代表の高松大樹、昨季11得点のマグノ アウベス、スピードを持った木島良輔・松橋章太などFWは充実した。
反面、MF・DF共に目立った補強は行われなかった。磐田から上本大海をレンタルで獲得したものの即戦力は皆無。昨年のメンバーで戦わざるを得ない状況だ。昨年の経験があるにしても、前線に比べて中盤以降に不安材料があることは否めない。FWの個人技だけに頼らず、前線までに如何につなぐかが課題と思われる。
得点はある程度計算できる状況になったので、守備の出来が今季を大きく左右するに違いない。

皇甫官監督の目指すサッカーを、選手は理解している。攻撃の意識も上がった。あとは選手個々が自分の役割を理解し、互いに補っていくしかない。年間予算が多くはないチーム事情で、残留争いの常連から脱却しJ1に定着するのはたやすいことではない。しかし、リーグ上位の入場者数を背景に、チームとサポータが一体となってシーズンを戦っていくことを期待したい。


【新戦力・注目のキープレーヤー】

より攻撃型サッカーへの進化を進めるチームの最大の補強は元ブラジル代表のドドだろう。1997年から2004年までブラジルA代表に招集された実績を持ち、サンパウロ・サントス・ボタフォゴ・パルメイラスなどの名門クラブを渡り歩き、2003年から2年間は韓国の蔚山現代でプレーした選手だ。2003年にはマグノ アウベス(当時全北現代)と並ぶ27得点を挙げた。
ドドの強みは得点能力だけでなく、パサーとしても機能することである。3トップの一角として、高松やマグノ アウベスへのラストパスの供給源となれば、相手チームにとっては脅威である。12日のグアムキャンプでの練習試合では、45分間の出場の中で序盤はパスの供給役、後半はストライカーとして2得点2アシストで結果を残した。

キープレーヤーとしては、強力な3トップを後ろから支える吉田孝行を忘れてはならない。FW登録ではあるが、左右のMFやトップ下などマルチプレーヤーとしての彼の存在は大きい。豊富な運動量と多彩な攻撃能力は健在。天皇杯の優勝経験を持つ28歳が実力を遺憾なく発揮すると攻撃力はさらにアップする。
高松は、昨季は途中からゲームに出場することが多かったが、それなりに結果を残してきた。しかし、今季は試合開始からその能力を発揮してくれるに違いない。高さを活かしたヘディングとポストプレーを持ち味とし、優れた得点感覚を見せてくれることだろう。
スペースへの飛び出しと独特のステップで相手を抜き去るマグノ アウベスは今季も健在。海外の有力なクラブからのオファーを蹴って大分に残留してくれた大の親日家でもある。地元ファミレスの“みぞれチキンステーキ”が好物とのこと。人気と共に彼の得点が上がれば、チームの順位も比例して上がっていくことは間違いない。

また、新戦力としては福岡大学から加入したMF川田和宏にも注目したい。全日本大学選抜にも選ばれた逸材で、豊富な運動量と左足からのFKは首脳陣から高い評価を得ている。周りとのコンビネーションが取れれば、開幕スタメンに名前を連ねることも十分予想される。


【開幕時の布陣予想】

3-4-3だが、3トップに吉田を加えた4人が積極的にゴールを狙う。トップで高松がポストプレーヤーとなり、その周りを自由に3人が動き回るものと予想される。
これに左サイドから根本裕一が駆け上がる。パターンにとらわれない多彩な攻撃が見られることだろう。スピードのある松橋、木島も虎視眈々と出場機会を狙う。彼らは途中出場でも流れを変えることができる貴重な戦力である。

守備的なMFに原田拓と小森田友明が入る。共に若い選手だが、昨年の経験と豊富な運動量で中盤を支える。実績のある梅田高志も開幕出場を狙う1人。
最終ラインは新加入の上本を加えて、高さのあるパトリックと三木隆司になると予想される。セットプレーになるとパトリックの高さは武器になるので、CKからの得点も増えることだろう。
複数のポジションをこなすことができる有村光史や吉村光示も昨季の実績があり、開幕メンバーに名前を連ねる可能性がある。
GKには昨季終盤から高嵜理貴が入っている。若いチームの中にあって、彼の存在は精神的な支えともなってゴールを死守する。岡中勇人とのベテラン同士のポジション争いを見て、ユース出身の西川周平は大きく成長している。

Reported by サカクラ ゲン


  • 他チームの分析もチェック!「2005シーズン 開幕直前・クラブ別戦力分析レポート」
    • このエントリーをはてなブックマークに追加

    旬のキーワード

    最新動画

    詳細へ

    2026/02/23(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田Jリーグ百年構想リーグ 全ゴールまとめ【0221-0222】