4月28日(木)J1 第8節 磐田 vs 浦和(19:00KICK OFF/静岡)
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どちらも開幕前の優勝予想では上位に挙げられていながら、立ち上がりで大きなつまづきを見せている両チーム。現在、磐田が2勝1分4敗で15位で、浦和が1勝3分3敗で16位。1シーズン制のリーグ戦も、すでに5分の1近くを経過し、逆転優勝を狙うには、両者ともこれ以上の停滞は許されない状況となってきた。
ホームの磐田のほうは、Jリーグと並んで大きな目標としてきたAFCチャンピオンズリーグで早くも予選敗退が決定した。今はリーグ戦に集中できる状況となったが、チーム内にケガ人が続出しており、前節では首位を走る鹿島にストップをかけることができなかった。
ただ、結果はともかく、内容は少しずつ良くなりつつある。かつての磐田のように、ボールポゼッションで完全に優位に立ち、変幻自在のパス回しで攻め崩すというサッカーではないが、シンプルかつ速い攻撃でシュートまで持っていくという場面は確実に増えてきた。それは、現段階で山本監督の目指している方向とも一致しており、鹿島戦後にも「失点した後の60分間は、われわれの狙いとする新しいスタイルの方向性というのを出せた思う」と山本監督は語っている。
また、若いカレン・ロバートや太田吉彰、成岡翔らが着実に結果を出し、自信をつけてきたことも大きい(成岡は現在ケガで浦和戦の出場は微妙)。前田遼一も調子を上げてきて、前田とカレンの2トップや太田らが前線で豊富な運動量を見せ、攻守の切り換えの速さや、高い位置からのプレスという部分でチームに良いリズムをもたらしている。
あとは、フィニッシュやラストパスの精度がもっと高まってくれば、現在5得点というゴールの少なさも徐々に解消されてくるだろう。もちろん、そのためにはベテランの藤田や名波、中堅の西らの高い技術力や経験も欠かせない。
いずれにしても今は、ケガ人が多いながらも、少しずつ明るい兆しが見え始めているのは間違いない。
一方、浦和のほうも、エメルソンがわずか1点、田中達也と永井雄一郎が0点と、本来の得点力をまだほとんど発揮できていない。また守備陣でも、アルパイの問題や闘莉王のケガなどでなかなか本来の形が整わず、大崩れはしていないものの良い状況とは言えない。ただ、やはり問題なのは攻撃で、とくに前節のC大阪戦では「前半はサッカーをやっていなかったと言うしかなかった」とブッフバルト監督が嘆いたように、ホームでありながら全体的に覇気のない動きが目立ち、攻撃も形にならず、試合後はサポーターからブーイングを受けた。
6節のF東京戦でようやく初勝利を果たしたものの、結局それを立ち直りのきっかけにすることができず、なかなか今の苦境からの出口が見えてこない。
だが、今回は相手が磐田でアウェーの戦いということで、開き直って思いきったプレーをするには、やりやすい舞台と言えるのではないだろうか。もはや失うものはないという気持ちで、浦和が捨て身の攻撃に出てくれば、やはりその破壊力はJ有数のはず。
そんな展開になったときに、疲労が蓄積している磐田が真正面から受けて立てるかどうか。あるいは、浦和にある程度攻めさせておいてカウンターを狙うという戦略もあるのか。両チームがどんな考え方で試合に入っていくのかという部分に、まず注目してみたい。
とにかく、どんな展開になったとしても、精神的に受け身に回ったチームが不利になるはず。この2チームの戦いだけに、守備的な試合は見たくない。ぜひ、現在の状況とは関係なく、互いに良い部分を出し合って、激しく攻め合うサッカーを見せてほしい。
以上
2005.04.27 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
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