5月4日(水)J1 第10節 千葉 vs 広島(16:00KICK OFF/市原)
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前節は川崎Fに0-1で敗れ、今シーズン初の無得点試合を演じてしまった千葉。奇しくも第8節G大阪戦の記者会見で「うちが毎回、点を取れるわけではない」とオシム監督が語ったとおりになった。川崎Fは本来、攻撃サッカーを全面に押し出して戦うチームだ。しかし、いつもは前線に絡む場面も少なくないボランチのMF中村憲剛が「リスクを負って前に出ないといけないところもあるが、今日はとにかくバランスを意識した」と語るほど、この日はまずはしっかり守ってからのカウンター攻撃を徹底してきた。千葉はゴール前を固めた川崎Fの守備を崩す効果的な攻撃を展開した時間が少なかった。
試合後、千葉のロッカールームでは第7節清水戦終了後を上回る30分以上のミーティングが行なわれた。「選手一人ひとりがオシム監督から厳しい言葉をかけられた」(DF結城耕造)という。試合前のミーティングでは「相手チームのことを考える前に自分たちのことを考えよう。うぬぼれていないか、疲れていないか」とオシム監督が話したそうだ。「ハーフタイムには『疲労がひどかったら名乗り出るように』と言われたけど、そういう選手はいなかった」とMF水野晃樹は話し、試合後、取材した選手のなかに疲労を無得点に終わった要因に挙げたものはいない。しかし、前節の千葉は全体的に動きが重かった。
攻撃はスピードや個人技に長けた前線の選手に任せ、あとは動きをセーブして守備を固めればいいというチームに比べ、全員攻撃・全員守備による『考えて走るサッカー』の千葉にはゴールデンウィークの連戦は厳しい。蓄積した疲労を身体から取り除いても、頭の中の疲れまで完全に消さなければ、スペースをうまく作り出す動きやシュートまで持ち込む攻撃のアイデアが生まれてこないからだ。選手たちは「サイドをうまく使えていなかった」(MF坂本將貴)、「ミスを怖がってロングボールが多くなったし、ミスによってタメを作れなかった」(FW巻誠一郎)と、やらなければいけなかったこと、そしてできなかったことを理解している。あとはいかにリフレッシュし、切り替えて今節に臨むかだ。
今節の対戦相手は、今シーズンの千葉が敗れた鹿島や清水と同じ4バックシステムで、前節終了時でリーグ最少失点(6点)という堅守の広島。右のDF駒野友一、左のDF服部公太の両サイドバックは積極果敢なオーバーラップで得点機を作り出している。前節はFW佐藤寿人の2得点を含む5-0で新潟に圧勝。もともとはFWの大木勉がMFでプレーするなどFW陣のレギュラー争いは熾烈で、攻撃に厚みがあり、チームは16得点を挙げている。今節はMFベットが警告累積による出場停止だが、前節はMF森浩司が途中出場で戦列に復帰。プレーのタイプは違うが、中盤の構成力にダメージを感じさせない。
堅守速攻型のチームが苦手な千葉にとって広島は難敵だが、優勝争いから脱落しないためにもここが踏ん張りどころだ。サイドの攻防を制することが勝利をつかむカギとなる。千葉・MF佐藤勇人vs広島・FW佐藤寿人の双子対決も注目されるが、前節は自分のシュートが川崎FのGK吉原慎也にキャッチされたあとのカウンター攻撃から失点しただけに、今節にかける佐藤勇人の想いはひときわ強いだろう。攻守両面への献身的な奮闘に期待したい。
今節の翌々日(5月6日)はオシム監督の64歳の誕生日。オシム監督が何よりも勝ち点3のプレゼントを喜ぶことを選手たちは知っているはずだ。
以上
2005.05.02 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第10節 千葉 vs 広島 プレビュー】前節はノーゴールの千葉vs5得点の広島。サイドの攻防を制することが勝利をつかむカギ。(05.05.04)
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