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【J2:第12節 福岡 vs 山形 レポート】一方的な展開もゴールが遠かった福岡。またも勝ち点3を逃す(05.05.14)

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5月14日(土) 2005 J2リーグ戦 第12節
福岡 0 - 0 山形 (13:04/博多球/10,217人)
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「今日は非常に福岡が良くて、我々は何も出来ずに90分間を過ごしたゲームだった」(鈴木淳監督・山形)。アウェイ取材のためにチームに帯同した山形の番記者も、「こんなに押し込まれるのは初めて」と思わず口にした。試合前は我慢比べが予想された一戦。しかし、福岡のこの試合にかける強い思いが試合の流れを一方的なものに変えた。だが、結果はスコアレスドロー。勝ちきれない流れから抜け出せない福岡は、またしても勝ち点2を失った。

 立ち上がりの主導権争いを出足の鋭さで制した福岡は4分、ホベルトからのラストパスを受けた古賀が強烈なシュート。さらに、その直後にも再び古賀がサイドネットを揺らすシュートを放つ。立ち上がりから「攻め勝つ」という強い意志を表現する福岡は、山形を一方的に押し込んだ。高い位置でのプレス。中盤でシンプルにつなぐパスワーク。ポジションを入れ替えながらリズミを刻んでボールを運ぶサッカーに、スタジアムは歓声に包まれた。
 しかし、それも15分まで。その後も一方的に押し込んではいるのだが、福岡は最後の決め手が見つけられない。有光がサイドに流れてチャンスを作ってもゴール前に人が足らず、グラウシオがボールを持って前を向いても、出しどころも、フォローもない。中へ、中へと人が集まり、サイドを効果的に突破することも少なかった。フィニッシュの形を見出せないチームは、勢いはあってもチャンスらしいチャンスを作れないままに前半を終える。

 後半も全体を見渡せば福岡が押し込んだゲーム。しかし、山形は「本来のボールを動かして攻めることが出来ずに、カウンターや、長いボールに頼ってしまった」(鈴木監督)と言いつつも、卒のないサッカーを見せた。少し引いた位置からサイドへ展開。そのスペースを佐々木が使ってチャンスを作り出す。山形が後半に放ったシュートは6本。しかし、どれもゴールの匂いがプンプンする危険なものだった。「後半は狙い通りに出来た」(内山)という言葉は本音だろう。

 それでも、福岡はグラウシオから宮崎。有光から山形。そして古賀から喜名とメンバーを代えて攻め続けた。山形にチャンスを作られても、その流れに押されることなく力づくで押し返して、両サイドの深くまで侵入するシーンを作り出した。しかし、フィニッシュはいずれも単発。意図した形で相手を崩すことが叶わない。終了間際の87分には宮崎からのラストパスを受けた山形がGKと1対1から、さらにその直後にはCKから岡山のヘディングシュートがゴールマウスを襲う。いずれもコース、スピードともに完璧なシュート。しかし、どちらのシュートも山形GK桜井のスーパーセーブに阻まれた。勝ちきれない流れが、ツキまでをも相手に渡してしまったようだ。
 閉塞感ばかりが感じられるゲームにも、「相手も非常に強いチームだし、悲観することはない。戦力が怪我からだいぶ戻ってきたので、とにかく総力戦で1点もぎ取る」と松田監督・福岡は前向きな姿勢を崩さない。しかし、開幕から続く、勝ちきれないという課題は深刻だ。終了間際の決定機を決められなかったことよりも、むしろ問題は、一方的に攻め込んでいながらフィニッシュの形を作れないこと。限られたメンバーの中で、どうやって攻めの形を構築するか。いま福岡に求められているのは、この点だろう。

 さて山形。押されっ放しの展開に指揮官は落胆の色を隠さなかったが、それでもこの試合を見る限り、したたかさは十分に感じられた。チッコを岡山に完全に封じられながらも、カウンターからしっかりとチャンスを作り上げるのはさすが。点を取る形がハッキリと見えた。勝負の世界に「ればたら」は禁物だが、1-0で勝利する可能性も高い試合だったと言える。勝ち点2を失ったという意味では福岡と同じ立場だが、自分たちのサッカーを確認できたという点では、まずまずの結果だったのではないだろうか。


以上

2005.05.14 Reported by 中倉一志
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