5月14日(土) 2005 J2リーグ戦 第12節
草津 1 - 1 横浜FC (14:01/群馬サ/3,126人)
得点者:'19 ジェフェルソン(横浜FC)、'89 樹森大介(草津)
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89分。自陣中央付近でボールを持った鳥居塚の前に、エアポケットのようなスペースが広がる。「DFがボールウォッチャーになっていてフリーな状態だったので、行けるところまで行って、樹森にパスを出した。あいつだけ、DFの裏を取る動きをしていたので」(鳥居塚)。センターサークルを越え、なおもゴールへ向かって進む鳥居塚から繰り出されたスルーは、DFの裏をかいくぐった樹森の足元へ。「ゴールは見ていなかったが、打った瞬間、入ったと思った」。ダイレクトに右足から放たれたシュートは、土壇場で同点に追いつく貴重なゴールとなった。
ゲームは終始、横浜FCが主導権を握っていた。第1クールで25失点し、守備の修正が優先課題だった草津は、今節から4バックをあきらめ、昨年までの3-5-2のシステムに変更。ゴール前のDFの人数を増やし、失点を抑えにかかる。それに対し横浜FCは、ジェフェルソンと城の2トップが前線でポストの役割を果たし、攻撃を組み立てる。序盤は、横浜FCの一方的なペース。ゴールは時間の問題と思われた19分、右CKにジェフェルソンが迫力あるヘッド。「力技」で1点を先行した。草津は、両サイドが守備に追われ、前線が孤立。ロングボールに活路を見出すしかなかった。
1点を追う草津は後半、ボランチの小久保が上がり目の位置を取るなど、攻撃的に移行。横浜FCは、運動量豊富なシルビオを起点にカウンター狙いで城らが追加点を狙う。
ゲームに転機が訪れたのは、75分。寺田の突破を止めた佐藤が2枚目のイエローカードで退場。ここから横浜FCのゲームプランが狂い始める。足達監督は、小野信、智の両選手に代え、富永と内田を投入。「富永は相手のパワープレーへの対応、内田は小野信が疲れていたのと、飛び出しを期待して代えた」(足達監督)。
富永が草津の御給をケアしてDFラインに入り、内田が左に寄ったことで、それまでは小野信が埋めていたスペースが中途半端に。駆け上がる鳥居塚を潰しに行ったのがジェフェルソンだったことも、それを証明している。結果的に、このスペースを作り出してしまったことが、最後の最後で草津にチャンスを与えてしまうことになった。「自分たちは、ゲームのほとんどをコントロールしていたが、残りの数分で追いつかれてしまった」とシルビオは嘆いた。
終了間際に同点に持ち込んだことは、草津にとっては価値がある。これまで草津は、先制されてから追加点を奪われるゲームが多く、追いつくゲームをしたことが一度もなかった。10節・湘南戦の引き分け(先制するも追いつかれての1-1)とは、違った意味を持つ。3バックの初戦で勝点を取ったことも大きい。「3バックになってカバーがしっかりとできた。ただ、これを次につなげないと」と小田島が話した通り、次節・京都戦(5/21・群馬サ)で3バックの真価が問われる。
一方の横浜FCは、負けに等しい、引き分け。「2点目を取れなかったのがすべて」(佐藤)。前半、数回訪れた決定機を、草津の籾谷、小川のDF陣の必死のクリアにしのがれてしまったのが響いた。しかし、ジェフェルソン、シルビオのコンデションが整いつつあり、きっかけさえつかめば浮上のチャンスは十分にあるとみる。このゲームの結果を引きずらないことが大切だ。
11位と12位の下位対決は、1対1のドロー。第2クールのスタートで両チームとも勝点1を手に入れはしたが、勝ち切れなかったのも事実。今後、引き分けをいかに勝利に結びつけるかが下位から脱出するための課題とも言えるだろう。
以上
2005.05.14 Reported by 伊藤寿学
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