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【J1:第12節 東京V vs 柏 レポート】東京V・GK水原スーパーセーブ連発!柏の猛攻を凌ぎチームに5試合ぶりの勝利を呼び込む。(05.05.15)

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5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
東京V 1 - 0 柏 (15:05/味スタ/31,571人)
得点者:'32 平本一樹(東京V)
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「神がかりだったね」。試合後、東京Vチーム関係者とそんな言葉を交し合った。逆に打っても打っても弾き返され、「まるでゴールに鍵がかかったよう」と柏・早野監督。主役は、この試合J1リーグ初先発を果たした30歳のGK・東京V水原大樹だった。

10年ぶりのJ1出場(前回95年は途中出場・名古屋在籍時)という話題もあり、今週練習場では、移籍して初めて多くの報道陣に囲まれた。
「緊張はないです。楽しんでプレーできれば」。その言葉を繰り返したが、ふと「みんなプレッシャーかけるねぇ」と苦笑い。待ちに待った「チャンス」であることは誰よりもわかっている。そしてこのチャンスを逃すと、今度はいつくるかもわからない。それもこの10年間で痛いほど身に染みていた。欲を言えば、という前置きで挙げた「1-0」という理想スコアも、自分のチャンスを最大限に生かすものでもあった。

前半、ボールポゼッションで上回ったのは東京V。自分達のリズムを作り出すべくパスを繋ぎゲームを支配しつつあったが、対する柏もカウンターのチャンスを虎視眈々と狙う。柏のDF陣は集中しており、決定的なシーンは柏GK南が危なげなくクリア。攻められはしても慌てる場面は少なかった。
しかし32分、柏は突然「ミスからハンデを背負って(早野監督)」しまう。ボールを保持していた柏DF中澤に、東京Vワシントンがディフェンスを仕掛け、ボールをカット。これを受けたFW平本がGKと1対1、落ち着いて左足でシュートを放ち、東京Vが先制点をモノにした。

1-0で折り返した後半、東京Vは「後半はプレスがかからなくなって、ボールが高い位置で取れず、ズルズルと下がりだした」と小林慶行が振り返った通り、徐々に攻撃の形が作れなくなる。一方、柏は点を取るための選手を次々と投入。「アウェーのゲームは勝ち点1でもいい、というサッカーのセオリーは今の柏にはない。勝ち点3を取らないと」。柏・早野監督の試合前のこの言葉を実践するなら、柏は少なくともあと2点が必要。当然、リスクを冒してでも点を取りにいく体勢になった。

そんな中、「緊張することなくゲームに入れた」と言うGK水原は、立ち上がりに柏DF波戸のシュートをセーブ、43分には柏MFリカルジーニョの右足シュートを弾くなど、安定したプレーで前半を終えていた。
しかし、前半から既に「足がつっていた(水原)」ことに加え、後半6分にはDF戸田と接触、右足付け根にスパイクが入るというアクシデントでゴールキックも蹴れない状態に。しかし、声を出し続けるなど集中を切らすことはなく、それどころか試合終了まで繰り返し続いた柏のチャンスを次々と潰していく。
73分、クレーベルのシュートをセーブするとその5分後、ゴール前、フリーで受けたFW玉田の左足シュートを再びセーブ!「あれは決めなきゃいけなかった」と試合後に玉田が悔しがった、まさに「決定的な」ものだったが、思い切った飛び出しを見せた好判断で防いでみせた。
更に80分、柏FW宇野沢のシュートをキャッチ、ロスタイムに入ってすぐにはMFリカルジーニョのシュートをスーパーセーブ。それ以前にもMF小林亮(途中出場)のループシュートなどがあり「いつか(点が)入ると信じていた(小林亮)」柏レイソルの選手達も、このリカルジーニョのシュートを水原がセーブした瞬間には、一斉にピッチにしゃがみこんでしまった。それでも柏は最後のセットプレーではGK南も加わるなど1点を追いかけたが、結局今日は「水原の前に」無得点のまま試合終了のホイッスルを聞くことになった。

試合後、足をひきずった痛々しい姿で、しかし表情は誇らしげに、水原は報道陣に囲まれていた。そして矢継ぎ早に飛ぶ質問に、ひとつひとつ丁寧に答えていく。
「純粋にうれしいです」、「1-0というスコアが本当にうれしいです」。今日初めてスタジアムに招待したという家族の話題にも顔がほころぶ。
が、「この10年を支えてきたものは?」という質問には一瞬の間が。
そしてさも当然、というように飄々と答えた。「サッカーが好きだから。それだけでしょう」。

これで東京Vは今季初の完封勝利、ホームスタジアムで8ヶ月ぶりの勝利を飾った。
一方柏は、4試合連続の無得点。試合内容は悪くはなかったものの、「勝てなかった」ダメージは残るだろう。
いずれにしても中断期間に入る。未だ下位に沈む(東京V・14位、柏17位)両チームの今後の巻き返しに期待したい。


以上

2005.0515 Reported by 高木聖佳
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