5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
川崎F 0 - 1 清水 (15:00/等々力/11,668人)
得点者:'1 久保山由清(清水)
----------
試合後の川崎Fの選手たちの表情は暗かった。結果としての3連敗はもちろんだが、その原因となったのが警戒していたという立ち上がりの失点だっただけに悔やまれる敗戦となった。
「失点のところ(立ち上がり)は注意していたところでした」(長橋康弘・川崎F)
「あれだけ立ち上がり気をつけようと言ってきたんですが、やられてしまった。集中が切れたというわけではないと思いますが、できなかった」(吉原慎也・川崎F)
10節でのアルビレックス新潟、11節の大分トリニータと続いたアウェイ2連戦は、いずれも後半の立ち上がりに失点し、その失点が尾を引いて川崎Fは敗れてしまった。そうした苦い経験を振り払うべく試合をスタートさせたのだが、今度は前半の立ち上がり1分の失点である。気持ちの切り替えは難しいものとなった。今季ここまでの11試合で10失点と清水の守備は安定している。その清水に対して、川崎Fは最低でも1点を奪わなければならない試合展開となる。
川崎Fはジュニーニョ、フッキの2トップに対し、3枚を並べたボランチがフォローに入る。これに対して清水は森岡隆三率いる4枚の最終ラインと、2枚のボランチが対応した。試合を振り返ると決して川崎Fが崩せていないわけではなかった。例えば前半の14分には中村憲剛からバックスピンのかかった絶妙なタテパスが出る。これに反応したフッキがボールをつなぎ最後はアウグストがシュートを放つ場面があった。ボールをつないでシュートで終わった事は評価されるべきなのだが、左利きのフッキにはシュートが難しい態勢だったが悔やまれるところだった。もしあのパスがジュニーニョに渡っていたら、局面は全く違ったものになっていた可能性を否定できない。そうした一つ一つのズレが、川崎Fに最後までのしかかった。
清水の、今季アウェイ初勝利に貢献した斉藤俊秀は「今日大きかったのは、フッキを消せたこと。それでジュニーニョに的を絞れた。フッキにもやられてたら逆転されていたかもしれない」と冷静に試合を振り返った。その言葉通り、川崎Fの2トップはそれぞれがもてる能力を発揮したが、最後のところで仕事をさせてもらえなかった。クサビのボールを受けようとする川崎Fの選手に対し、森岡がポジションを捨てて繰り返した積極果敢なディフェンスも川崎Fを封じ込める十分な役割を果たした。
後半開始直後の57分に、川崎Fは一気に2枚の選手を入れ替えて攻守でてこ入れを図る。チョ・ジェジンにある程度仕事をさせてしまっていた事もあり、高さのある佐原秀樹を投入。さらに攻撃のてこ入れとして黒津勝をピッチに送り出した。それでも得点が決まらないと見ると、81分には飛弾暁にJ1初のピッチを踏ませた。
そうした川崎Fの選手交代に対し、清水は63分の高木純平、72分の杉山浩太と交代のカードを切っていく。こうした選手交代によって逃げ切りを狙った清水の最後の壁は大きかった。ホームの声援を受けた川崎Fは最後まで攻め続けたが、結局あと1点が奪えずに試合終了の笛を聞いた。川崎Fにとっては、中断期間を3連敗という形で迎えることとなってしまった。ただし試合後の関塚隆監督の表情はそれほど悲観的なものではなかった。失点の場面を除けば、チームが戦えているという手応えがあるのだろう。
一方の清水はシーズン序盤こそ苦しんだが、ここに来て6試合負けがなく徐々に勝ち点を積み重ねてきている。上昇気流に乗りつつあるチームを間近で見ていることもあり、長谷川健太監督は安堵の表情に見えた。その長谷川監督とすれば、ここでリーグ戦が中断してしまうのは何とももったいない事だとは思うが、そういう状況だけにいかにチーム状態を安定させ、維持させていくのかが重要になると言えるだろう。
2005.5.15 Reported by 江藤高志
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第12節 川崎F vs 清水 レポート】明暗を分けた開始1分のゴール。川崎Fは痛い3連敗を喫す。(05.05.15)















