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【J2:第15節 鳥栖 vs 甲府 レポート】序盤の問題点を修正して後半につなげた鳥栖と得意とする攻撃の形で臨んだ甲府。意義ある勝ち点1を分かち合った上位対決。(05.06.04)

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6月4日(土) 2005 J2リーグ戦 第15節
鳥栖 2 - 2 甲府 (14:00/鳥栖/7,505人)
得点者:'1 横山博敏(甲府)、'7 バレー(甲府)、'31 鈴木孝明(鳥栖)、'60 新居辰基(鳥栖)
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Jリーグの試合では、引き分けは勝ち点1ずつ獲得する。この勝ち点「1」の持つ意味は、試合内容によって大きく異なる。今節の鳥栖vs甲府戦では、両チームにとって非常な大きな意味を持つ1点となった。
鳥栖は、新たな戦い方を見つけた1点になり、甲府は今までの戦い方を再認識する1点となった。結果、鳥栖は勝ち点26とし甲府は23となり、その差は縮まなかった。

試合開始のホイッスルと同時に、甲府は積極的に鳥栖のボールを奪いにかかり、前線から鳥栖の選手を追い込んでしまうとコンパクトな陣形に持ち込んでしまった。この甲府の急襲に、鳥栖の選手たちは自分たちのサッカーを見失ってしまった。チェックすべき選手を捕まえることができず、空いたスペースを埋めることができないままに、開始早々に甲府が先制点を奪ってしまった。甲府のGK鶴田の蹴ったFKが左サイドで待ち受けたバレーに渡り、FW長谷川を経由して走り込んだMF横山の足元に入った。横山は、そのまま左サイドをドリブルで突破して鳥栖ゴールに突き刺してしまった。今季初スタメンとなった横山の積極性が光るプレーだった。

出鼻をくじかれた鳥栖に、甲府は攻撃の手を緩めない。鳥栖にポジショニング修正の時間を与えず、6分後に同じ左サイドからバレーがヘディングシュート。
今季の鳥栖は、先制点を奪われても取り返してきたが、2点差をつけられた山形戦(第8節)では0−2と完敗を喫している。前半30分までの鳥栖の戦い方を見ていると、山形戦同様、この試合も苦戦を強いられるものと見えた。

しかし、鳥栖右サイドの宮原が積極的に仕掛けていた甲府・横山を捕まえ、左サイドの竹村がロングボールを供給していた水越をチェックし始めると、次第に鳥栖にボールが収まりだした。
この試合、鳥栖に取って初めてのチャンスとも言える右CKから1点を返すのである。宮原からのボールに鈴木が絶妙のタイミングでヘディングシュートを放つ。かろうじてGK鶴田がゴールからかき出したが、執念で鈴木が右足で押し込んだ。この1点で、鳥栖は息を吹き返し甲府は積極性を失っていった。

後半に入ると、鳥栖は左サイドからの攻撃力を増すためにDFに加藤を入れて高地をMFに上げた。この交代が、この日の勝ち点1を分け合う大きな要因となった。この時点で1-2と不利な状況の鳥栖は中盤での支配率を増すこととなり、優位な甲府はトップのバレーにボールを集める戦術を選択した。
その結果、鳥栖は今季の戦い方の中で自信を深めている「奪ったボールを早く前線へ預ける」ことに徹し、甲府は前節・徳島戦でハットトリックを奪ったバレー中心のパワープレーで残り45分を戦うことになった。鳥栖は、ボールの出しどころを捜すべくMFとDFでボールを回し続けた。対する甲府は、ロングボールを使ってバレーにボールを集めた。
後半15分、鳥栖の高林が得意のロングシュートを放つと、詰めていた新居の足元にGK鶴田がはじいたボールが入った。新居の2試合連続の同点となるゴールは、今季の鳥栖を象徴するゴールだった。この高林と新居の立て続けのシュートが後半全てのシュートであり、唯一のチャンスでもあった。

この日の鳥栖は、2点先制されても追いつく力強さを見せてくれた。ボールを奪う執念に加え、ゴールを狙う執念もサポーターに見せてくれた。
対する甲府はバレーにボールを集めることで、裏へ飛び込むことやこぼれたボールを拾って2次攻撃につながる攻撃力を見せてくれた。
新たな戦い方をアピールした鳥栖と、強力な攻撃力を誇示した甲府の真っ向から対決した試合内容だった。


以上

2005.06.04 Reported by サカクラ ゲン
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