6月4日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第5節
千葉 1 - 1 大分 (15:02/市原/4,348人)
得点者:'44 阿部吉朗(大分)、'68 林丈統(千葉)
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試合後のMF坂本將貴とFW林丈統からは異口同音に「自滅」という言葉が出てきた。公式戦では負けなしのうえ、今シーズンの対戦ですでに2勝を挙げた大分戦に臨んだ千葉。
だが、その心理的な余裕が逆効果になってしまったのか、前節の柏戦で見せたスピーディーなパスワークはすっかり鳴りを潜め、後半の反撃も1点どまりの引き分けに終わった。
千葉はDFストヤノフが務めるリベロにMF阿部勇樹が入り、その代わりにボランチにはMF羽生直剛、そして右ウイングバックにはMF山岸智が入った3−5−2の布陣。対する大分は前節と同じ4−4−2の布陣だが、DF倉本崇史に代わって右サイドバックにはDF吉村光示が入り、両サイドハーフは経験豊富なMF吉田孝行とMF西山哲平が出場。さらに、前節は途中出場のDF柴小屋雄一、FW阿部吉朗がスタメンで、前節から5人を入れ替えたメンバーでスタートした。
序盤からボールを支配したのは千葉だった。しかし、疲労もあってかチーム全体に積極的な動きが乏しく、「しっかり意識して練習をやってきた」(MF川田和宏)という大分のディフェンスラインと中盤が連動したプレスにもかかって得点機を作りきれない。ペナルティエリア前まで攻め込んでも、狭いスペースでもパスを回し続け、相手の隙を突くように早いタイミングでシュートを打つという果敢なプレーが見られなかった。また、FW巻誠一郎のポストプレーやFW林丈統のスペースへの飛び出しを狙って前線にボールを入れる形が多かったが、DF深谷友基と柴小屋が築く高い壁に跳ね返される場面が目立った。
試合が動いたのは、千葉が攻めあぐんだ前半が終わろうとしていたときだった。大分は千葉の攻撃を止めると、すかさずカウンター攻撃を仕掛ける。FWドドのパスを受けた阿部のシュートが決まり、今シーズンの2回の対戦と同様に大分が先制点をゲットした。
千葉は51分にMFポペスクが足を痛めたこともあり、54分にポペスクに代わってFWハースが登場。3トップにした千葉はハースのキープ力によって前線に起点が作れるようになり、猛攻を仕掛ける。一方、大分もまたその間隙を縫うように狙いであるカウンター攻撃のチャンスをうかがう。次に入る『1点』が両チームの勝敗を大きく動かすのは間違いなかったが、その『1点』は千葉に入った。
68分、DF斎藤大輔のロングパスを巻がヘッドで落とし、これに走りこんだ林が同点弾を奪う。その後も互いに攻め合う両チームだったがチャンスに決めきれず、今シーズン3度目の対戦は1−1の引き分けに終わった。
またもや先制しながらも千葉に勝てなかった大分。しかし、今シーズンの2回の対戦では3失点と4失点を喫した相手に対して、最終的には1失点に抑えた守備に選手たちは手応えを感じた様子だ。狙いのカウンター攻撃も一度は決まった。あとは『2点目』をしっかりと奪う攻撃を仕掛けられるかどうかだが、それには多少の時間がかかりそうだ。
柏がF東京と引き分け(0−0)のため、勝てば決まった決勝トーナメント進出が第6節に持ち越しとなった千葉。次節は今シーズンの2回の対戦で勝っているF東京だが、F東京は負傷者が復帰してきて守備に安定感が出てきた。「軽い気持ちで臨んだら負けてしまうかもしれない」と佐藤は語ったが、確かに今節のような攻撃では苦戦もありえるだろう。得失点差で圧倒的に有利な千葉だが、オシム監督いわく「試合では何が起こるかわからない」。土壇場で決勝トーナメント進出を逃した昨シーズンの再現は避けなければならない。
以上
2005.06.04 Reported by 赤沼圭子
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