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【ヤマザキナビスコカップ:第6節 清水 vs 名古屋 レポート】若手を起用した両チーム。1点差の敗戦も、未来に向けての手応えと貴重な経験を手にした清水(05.06.11)

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6月11日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第6節
清水 0 - 1 名古屋 (15:00/日本平/10,397人)
得点者:'44 中山悟志(名古屋)
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ナビスコカップで毎年実施されているニューヒーロー賞。対象となるのは23歳以下(開幕時)の選手で、それを数えてみると名古屋がサブを含む16人中の9人、清水のほうはさらに多く12人。清水のスタメンの平均年齢は21.82歳という若さだった。
 そうした若いチーム同士の戦いで勝敗を分けたのは、清水の若さから出る甘さの部分だったが、試合を盛り上げたのも、清水の若さによる活力だった。

 プレビューでも指摘した通り、清水はケガ人や疲労が蓄積した選手が多いため、すでに予選突破が決まっているこの試合では、フィジカル面でフレッシュな選手を大胆に使うという形をとり、前節の鹿島戦に先発した選手のうち、残ったのは高木和、チェ・テウク、チョ・ジェジンの3人だけ。さらに兵働、青山、そして交代出場した枝村の3人が公式戦初出場という本当にフレッシュなメンバーで試合に臨んだ。
 対する名古屋は、前節から1人代わっただけだが、先発平均年齢は23.55歳。こちらは日本代表組とブラジル人2トップが移籍で抜けた現在のチーム事情を反映したものだ。

 立ち上がりは、どちらも守備から入るという戦い方だったが、その中で目立ったのは清水のボランチの杉山と岩下。2人は初めて組んだとは思えないほど良好なバランスを見せ、杉山が少し前でゲームメイクに比重をおき、岩下は守備に比重をおきながら、積極的なボール奪取から素早く両サイドにボールを配球した。
 また清水は、4バックがリーグ戦の固定メンバーとはそっくり入れ代わったが、まずは両サイドバックの上がりを抑えてバランスを重視し、ボランチとの連係で守備はある程度安定していた。
 逆に名古屋の攻撃も、ときおり強さを増す雨の中でミスが目立ち、サイドからの崩しや攻めの厚みを欠いて、清水の若い守備陣を崩しきれない。清水の攻撃も、相手ゴール前まで迫りながらも、最後の崩しの部分でのコンビネーションがもうひとつで、両チームともなかなかゴールの匂いがしてこなかった。

 そんな展開の中、試合を動かすアクシデントが起こる。26分に清水の杉山が、中村の後ろからの危険なタックルを受けて足を痛め、そのまま負傷退場。急きょ18歳の枝村が代わりを務めたが、清水は突然チームの柱を失って、消極的な姿勢が目立ち始めた。
 そして前半終了間際の44分、杉本の右サイドの突破から中山が2試合連続のゴールを決め、名古屋が良い時間に先制点をゲット。清水のスキをついた2トップの大きな一仕事だった。

 ハーフタイムでは、清水の長谷川監督が前半の消極的な戦いに業を煮やして、「もっと戦え」と強くハッパをかけ、選手たちもそれに応えて、後半は時間を追うごとに積極的な攻撃に出る。22分には藤本と西野、23分にはチョが惜しい場面を連続して作ったが決めきれず、その他のチャンスでも詰めの部分での工夫が足りず、名古屋守備陣の頑張りやGK川島の攻守にも阻まれて同点ゴールを奪えない。
 29分には相手の激しいマークにイライラをつのらせていたチョが乱暴な行為で一発退場となり、10人となった清水が、残り15分でリスクを冒して精一杯の攻撃を見せたが、それも実らず1−1のままタイムアップ。

 清水にとっては、緊張や経験不足というネガティブな面と、積極性や活発な動きというポジティブな面と、若さの両面が出たゲーム。結果は出なかったが、後半はこのメンバーで名古屋を圧倒する時間帯を作るなど、未来に向けての手応えと、若い選手たちにとっての貴重な経験を得たという意味では、大きな価値のある一戦だった。
 逆に名古屋は、チャレンジするという部分で物足りなさが感じられ、失点を0に抑えて勝利を得たという以外は、清水ほどの収穫があったかどうか。
 ちなみに、記者から見た今日のニューヒーロー賞は、杉山が抜けた後も中盤でつねに声を出し、周囲をリードし続けた清水のボランチ、岩下敬輔だった。


以上

2005.06.11 Reported by 前島芳雄
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