6月11日(土) 2005 ヤマザキナビスコカップ 第6節
千葉 3 - 2 F東京 (16:04/市原/6,539人)
得点者:'21 今野泰幸(F東京)、'34 戸田光洋(F東京)、'49 羽生直剛(千葉)、'60 ポペスク(千葉)、'62 ポペスク(千葉)
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「次の『1点』が勝負を決める」。ハーフタイムの原博実監督の言葉は現実のものとなった。奇しくもF東京にとってはマイナスに作用してだ。
後半での次の『1点』は、千葉MF羽生直剛のゴールだった。これで千葉は勢いが増し、形勢は一気に逆転。勝った千葉が予選リーグCグループ首位の座を守り、昨シーズンは逃した決勝トーナメント進出を決めた。一方、ナビスコカップのディフェンディングチャンピオン・F東京はグループ最下位で予選リーグ敗退となった。
千葉は負けても決勝トーナメントの可能性がある。その優位性が試合に必要不可欠な緊張感を緩ませ、集中力が欠如した攻守のミスを招いてしまったようだ。前半の千葉はF東京の激しいプレスに押され気味になり、なかなか決定機を作ることができない。
21分、F東京はコーナーキックのチャンスを得た。キッカーのMF石川直宏が蹴ったボールを、MF今野泰幸が見事なボレーシュートで捉える。この豪快なゴールでF東京が先制。34分には栗澤のロングパスに走りこんだFW戸田光洋が、ワンバウンドしたボールをダイレクトシュートで決める。貴重な追加点も奪って決定力不足を解消したF東京が、このまま波に乗って試合をモノにするかと思われた。
「コーナーキックやフリーキックの場面では、今野がああいう位置からシュートを打ってくるのはわかっていたし、マークもついていたはずだった」(MF坂本將貴)。今野のゴールも戸田のゴールも、マークの甘さから許した得点。MF羽生の話によると「オシム監督はうぬぼれたプレーという話をイリアン(・ストヤノフ)にもしていた」そうだ。ハーフタイムにオシム監督から檄を飛ばされた選手たちは、後半からすぐに修正を図った。
49分、MF阿部勇樹のフリーキックがF東京の選手に当たり、こぼれ球を羽生がワントラップしてシュート。ゴールポストに当たりながらも入った幸運なゴールが、試合の流れを大きく変えた。千葉がF東京のゴール前に選手が飛び出す攻撃で得点機を作っていく。60分、DFストヤノフのフリーキックをFW林丈統がゴールラインぎりぎりでヘッドで折り返し、MFポペスクが左足のボレーシュートで同点弾を決める。そして、そのわずか2分後、羽生のクロスボールはF東京GK塩田仁史が弾き返されるが、そこに詰めたポペスクが今度は右足でゴールをゲット。あっという間の逆転劇だった。
前半のように落ち着いて守れば、勝利を手中にできたかもしれないF東京。怪我人の復帰で本来の堅守に戻りつつあったが、ポペスクのようにゴール前に飛び出す選手をつかまえきれなかった。前半に2点を奪っていただけに悔やまれる13分間での連続失点。なかなか勝てない今シーズンの負の記憶が失点でよみがえり、選手の動きに影響を与えてしまったようだ。
前節同様に前半は自滅気味で、後半は息を吹き返した千葉。前節は交代出場のハースの活躍で試合の流れが大きく変わったが、今節はそのハースが不在。スタメンの選手が自力で攻撃を活性化し、得点にまで結びつけて勝ったことは評価できる。だが、前半はエンジンがかからない悪癖を早く直さなければ、悲願である初のタイトル獲得は難しくなる。
以上
2005.06.12 Reported by 赤沼圭子
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