6月18日(土)J2 第17節 湘南 vs 鳥栖(14:00KICK OFF/平塚)
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第9節の草津戦を境に5勝2分、うち2試合で3得点を稼ぐという好調を維持していた鳥栖は前節、上位進出の発端となった草津に0‐1と惜敗した。フリーで受けながらシュートを外すなど、目の前に転がっていたチャンスを生かせず、逆に終了間際に決勝点を献上している。「決定力が不足したゲーム。相手に守り切られてしまった」松本育夫監督は、決定機を逃して試合の流れを掴み損ね、手の平からこぼれ落ちた勝ち点に口惜しさを滲ませた。
思えば無敗を続けているあいだにも、決定力不足に泣いた試合があった。第11節、ホームで迎えた湘南戦である。前半23分に湘南DF白井博幸の退場により数的にも優位に立ちながら、ゴールを割ることができない。ワイドに攻め、また2列目の飛び出しなど多彩な攻撃で相手陣内に押し寄せるが、小林弘記の好セーブもあり結局、スコアレスドローに終っている。シュート本数では16‐2と湘南を圧倒しながらも、勝ち点を分け合ったのだった。
「勝負に徹するという意味では、あの試合は悪くなかったと思います」前回の鳥栖との対戦を振り返り、湘南・坂本紘司は言った。
「退場によって思いどおりのゲームプランで臨めず、しかも勝てなかったので、遠くまで足を運んでくれたサポーターに対して申し訳ないという気持ちは当然あります。ただ数的に苦しいなか守備を固め、時にカウンターを仕掛けるといった状況に応じた戦い方はできたと思う」。勝負の機微である。戦術変更を余儀なくされながら手にしたスコアレスドローという結果について、満足こそしないものの納得はしていた。
第9節の仙台戦から白星に見放され、今シーズン初めての連敗、しかも黒星を3つ並べたあとに迎えた前節の甲府戦にも、坂本は手ごたえと新たな課題を見出している。
「前半の入り方はよかったと思います。最初から押し込んでセットプレーに持ち込めたし、掴んだ流れのなかで先制することもできた。つぎの課題は先制したあとをいかに戦うか。『勝つサッカー』に徹したい」
試合序盤の戦い方は、湘南にとって大きな課題のひとつだった。だが甲府戦では攻撃への素早い切り替え、また坂本がなかに絞ってシュートを狙うなど、立ち上がりからペースを引き寄せた。FW梅田直哉の加入も大きい。1トップで苦しんだ柿本倫明の負担が減り、ボールが前線に収まるようになった。初スタメンとなった甲府戦では、その柿本から受けたパスを梅田がドリブルで持ち込み、先制ゴールも奪っている。さらに湘南は加速した勢いを切らさぬまま、加藤望の芸術的フリーキックによって前半の時点で2点目を奪った。しかし後半に入ると攻め込んでくる相手に対してラインが次第に下がり、守備の間隙を突かれて逆に2点を奪われ、引き分けに終った。
「今日の試合は忘れて、つぎは湘南に合わせた戦い方を考える」現在3位、勝ち点では2位の福岡に並んでいる鳥栖の松本監督は前節の試合後、湘南戦に目を向けた。決定力不足で無敗街道を足踏みし、さらに前回の対戦でも無得点に終わった湘南を相手に、闘将がいかなる対策を講じてくるか注目したい。
連敗を止めた一方の湘南は、前節のように前半から相手陣内でプレーし、ホームの力も借りて主導権を握りたいところだ。第1クールの鳥栖戦では、いわゆるバイタルエリアに生まれたスペースを柿本が突いた。今節はそこに梅田も加わる。DFラインだけでなく前線や中盤の守備を徹底し、切り替えたときに加藤や坂本、サイドバックの連動が生まれれば、勝機は見えてくるだろう。
無敗が止まった鳥栖と連敗を止めた湘南の一戦。90分間「勝つサッカー」に徹した者が、つぎの階段を上る。
以上
2005.06.17 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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