7月6日(水) 2005 J1リーグ戦 第14節
C大阪 2 - 0 千葉 (19:00/長居/10,751人)
得点者:'62 ファビーニョ(C大阪)、'78 黒部光昭(C大阪)
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「こういうゲームは危ない」とは千葉・オシム監督のハーフタイムコメント。なにやら暗示めいたこの言葉が結果的に的中した。オシム監督のいう「こういうゲーム」とは、前半の千葉を指す。立ち上がりから、アグレッシブさを前面に出した千葉。DFのストヤノフと斎藤大輔、2トップのハースと巻 誠一郎以外は全員が激しいポジションチェンジを繰り返し、すばやいパスをつないで次々とC大阪陣内に入り込んだ。前半のシュート数は10。そのほとんどが決定的な形で放たれたものであり、ゴールラッシュが見られても不思議ではない程すばらしいサッカーを見せた。しかし、実際にゴールネットが揺れることはなく、0-0で前半を終えた。
後半に入って、千葉が劇的に悪くなったということは決してなかった。実際、61分には相手のバックラインを鮮やかに崩して、この試合で最高ともいえる決定的なチャンスを迎えている。しかし、MF山岸智のシュートはバーをたたき、またしても得点できず。そしてその1分後…オシム監督に言わせると、「運があって偶然に」C大阪が先制点を奪うことになる。MFファビーニョが思い切って放ったミドルシュートは、ゴールに吸い込まれていったのだ。
もっともC大阪の選手にしてみれば、このゴールは決して偶然ではなかった。
「前半は相手がガンガン攻めてきたので、耐えるしかないと思っていた。でもあれをしのいだのが大きかった。後半に入って10分ぐらいしたら相手がばてていることに気づいた」と話したのはボランチの下村東美。下村はこうも言う。「自分たちに点が入るまで、辛抱する意識を持っていた」
いつか必ず点を取ってくれるはず。圧倒的に攻められながら、チャンスがくるのを信じて相手をはねかえし続けた結果がファビーニョのゴールにつながったのだ。それは、「セレッソがひとつよかったのは、自分たちのやっていることを信じてプレーしたこと」というオシム監督のコメントと重なってくる。
我慢を重ねた末の貴重な先制ゴールに、流れは確実に変わった。FW林丈統らを投入して攻め手を増やす千葉に対し、C大阪はカウンター攻撃で応戦。78分には、右サイドをドリブルが駆け上がった苔口卓也のパスからFW黒部光昭がシュート。勝利を決定づける2点目が決まった。苔口は今季初めて、黒部も第3節以来の先発メンバー入り。小林伸二監督の采配が見事にはまった形だ。リードしたあと、森島寛晃に代えてボランチの布部陽功を入れ、下村をバックラインに下げて4バックにした小林監督。2点差になってからはさらに手堅く、センターバックの柳本啓成に代えて長身のMF鶴見智美をピッチに送り込みゴール前の壁を厚くした。こうしてC大阪がホームでは4月9日(名古屋戦)以来の勝利をあげた。
前半は相手を完全に圧倒した千葉は、前節に続いて惜しい勝ち点を逃した。「いいプレーをしていても、結果が出ないと不信感を持ってしまうのがうちの選手。いいプレーは最後まで続けなければならない」ため息まじりで語ったオシム監督。スピードとダイナミックさにあふれた攻撃が印象的だっただけに、0-2という結果は受け入れがたかったはずだ。
2005.07.07 Reported by 横井素子
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