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【J1:第15節 浦和 vs 大宮 プレビュー】今季3度目の埼玉ダービー。優勝候補の実力を取り戻しつつある浦和か、何とか踏ん張りたい大宮か?(05.07.08)

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7月9日(土)J1 第15節 浦和 vs 大宮(19:00KICK OFF/埼玉)
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 ナビスコカップではすでに3月と6月に行われている埼玉ダービー。2度の対戦はともにJ1の先輩・浦和が勝利している。しかもJ1中断後の戦いぶりを見ても、新潟、東京Vに2連勝している浦和に対し、大宮は名古屋に引き分け、磐田に完敗。「勢いの差」が如実に出ている格好だ。このペースで浦和が連勝を伸ばすのか、それとも大宮が一矢報いるのか。超満員の埼玉スタジアムは熱く燃え上がりそうだ。

 2005年J1第15節・浦和対大宮の一戦が9日19時にキックオフされる。今季序盤は開幕戦で鹿島に痛い星を落とすなど足踏み状態に陥った浦和に対し、J1新加入の大宮が快進撃を見せた。が、ここてきて立場が大きく逆転している。前節終了時点では、浦和が6勝3敗5分・勝点23の3位につけ、逆に大宮は5勝6敗3分・勝ち点18の12位に後退してしまった。
 
 浦和はブラジルに帰国しているエース・エメルソンの合流が遅れ、DFアルパイが退団。ネネも試合出場が叶わない状況だが、逆に外人助っ人抜きの構成でチームの結束が固くなったようだ。前節の東京V戦も長谷部誠、田中マルクス闘莉王、永井雄一郎、田中達也、平川忠亮が入れ替わりにゴールを決め、合計7得点をゲット。驚異的な破壊力で天皇杯王者を撃破している。ブッフバルト監督も「新潟戦の勢いをそのままつなげることができた。我々の本当に美しいサッカーをみなさんにお見せできたと思う」と満足そうなコメントを残している。
 
 周知の事実だが、勢いに乗っている時の浦和はとにかく強い。昨季第2ステージも堅守と爆発的な攻撃力で5連勝を2度記録しているが、現在も4月28日の磐田戦から7試合負けなしだ。シーズン序盤に不安視された田中達也と永井の決定力不足も確実に解消され、長谷部、山田暢久ら中盤の前線への飛び出しも鋭さを増している。アウトサイドの平川と三都主もつねに主導権を取れる好調ぶりを見せているし、闘莉王率いる守備陣も昨季のような安定感を取り戻してきた。「同じメンバーで試合を重ねることでチームとしての連携もよくなっている」とブッフバルト監督も認める。彼らは今回、絶対的自信を持ってダービーマッチに挑んでくるだろう。

 このところ調子を落とし気味の大宮にとって、今の浦和を攻略するのはかなり難解なテーマといえる。三浦俊也監督は今季序盤の「前半はじっと耐え、後半に粘って勝負を決めるサッカー」から中断期間を経て「頭から主導権を握るサッカー」への転換を図ろうと試みた。その成果は名古屋戦では出たものの、前節の磐田戦ではうまくいかなかった。左大腿部を痛めた藤本主税が欠場したのに加え、試合途中に右サイドバック・冨田大介も負傷退場。これによって3人がポジションを移動することになり、チーム全体が混乱してしまったのだ。

 それでも大宮には長年培われた「組織力」という武器がある。個人能力で大きく上回る浦和に対抗するには意思統一をより高めて戦う必要がある。最終ラインのトニーニョ、奥野誠一郎、ボランチのディビッドソン純マーカスらが徹底的に浦和の猛攻をしのぎ、ワンチャンスを生かしてクリスティアン、桜井直人といったFW陣の決定機を演出するのだ。大宮が勝てるとしたらこれしかない。実際、浦和には「前半ノーゴールだと勝率が一気にに下がる」というデータもある。三浦監督には「前半から主導権を握りたい」という理想もあるだろうが、このゲームではそれを封印し、今季序盤のような粘り強さを前面に押し出す戦い方を選択するはずだ。
 
 予想スタメンは、浦和がGK都築龍太、DF(右から)坪井慶介、闘莉王、内舘秀樹、ボランチ・鈴木啓太、長谷部、右サイド・平川、左サイド・三都主、トップ下・山田、FW田中達也、永井。前節の勢いを生かすべく、全く同じメンバーでのぞんでくるだろう。うまくいけば2位浮上もあるこの試合。独走する鹿島を追いかける意味でも、絶対に落とせない一戦といえる。
 
 対する大宮はGK荒谷弘樹、DF(右から)西村卓朗、トニーニョ、奥野、三上和良、ボランチ・マーカス、片岡洋介、右サイド・トゥット、左サイド・久永辰徳、FWクリスティアン、桜井。藤本はまだ負傷から戻ってくることができず、冨田の復帰も微妙な情勢だ。最終ラインの構成が変わるのには不安もあるが、「僕らは誰が入っても同じ戦い方ができる」とマーカスも強調していた。その規律ある戦いを見せ、中位で何とか踏みとどまりたいところだ。

以上

2005.07.08 Reported by 元川悦子

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