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【J1:第16節 広島 vs 磐田 レポート】広島・森崎和中心にゲームを支配するも、磐田・川口能の好セーブに阻まれスコアレスドロー。(05.07.14)

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7月13日(水) 2005 J1リーグ戦 第16節
広島 0 - 0 磐田 (19:02/広島ビ/6,230人)
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「絶対にボールを奪われないし、ミスをしない」
 そんな選手たちからの信頼感が、広島の若き主将・森崎和幸にはある。だから、彼がボールを持って前を向くと、広島の選手たちは一斉に動きのスピードをあげ、森崎和からのパスを待ちわびる。中田英寿(フィオレンティーナ)のような受け手に厳しいパスではなく、小野伸二(フェイエノールド)のような派手さもない。しかし、シンプルだが周囲を動かす実効性のあるパスを、森崎和は出す。そしてそれが、今の広島の攻撃のすべての起点となっている。

 8分、その森崎和から1発のパスが出て、磐田DFの裏をつく。飛び込んだのは佐藤寿。しかし、佐藤寿の動きを見切ったかのように、GK・川口能が鋭く飛び出し、シュートをはじいた。これで、川口能は『乗った』。
 41分、森崎和が前を向いた瞬間、左サイドの服部公と右サイドの駒野、そしてボランチの茂原が同時に動いた。森崎和が選んだのは茂原。茂原が1タッチでボールを動かしやすい絶妙のポイントに、彼はボールを送った。
 森崎和の意図は「ここから速く攻めよう」。茂原も当然理解し、1タッチで彼は前に出した。そこにいたのは駒野。素早くルックアップすると、次の瞬間に右足を鋭く振り抜く。ボールはDFとGKの間、守備陣にとってもっとも守りにくい場所に入ってきた。そこに佐藤寿が、飛び込む。横からのクロスへの反応にかけては絶対に自信を持つこのストライカーは、「もらった」とばかりに左足をクロスに突き刺した。しかし、誰もがゴールを確信したこの強烈なシュートを、日本代表GK・川口能活が右手1本、その指先に力をこめてシュートをゴール寸前で吹き飛ばしたのである。「行った、と思ったが……」と佐藤寿が唖然としたこのスーパーセービングは、間違いなくこの試合の白眉だった。

 後半も、森崎和を中心とした広島の「ボールを走らせるサッカー」に苦しめられた磐田のピンチを、川口能は落ち着いてさばいていく。特に、この日厳しいマークを受けていたガウボンがつくるスペースを利用し、DFラインの裏に自在に飛び出していた佐藤寿のシュートを、川口能はすばらしいポジション取りと強烈に高めた集中力で跳ね返し続けた。この試合で佐藤寿が放った5本のシュートのうち、4本は枠内。しかし、そのすべての前に川口能が立ちはだかった。残りの1本も決定的だったが、そこも川口能のいいポジショニングが、佐藤寿のシュートを枠外に導いた、と言える。

 一方の広島の守護神、下田崇のプレイもスーパーレベル。前半、磐田が放った2本の決定的なシュートを左手1本ではじき出し、60分にはフリーで放ったカレンのシュートを吹き飛ばす。「カレンがトラップした瞬間が見えたので、自信を持って前に出た」という下田の余裕が、磐田の若きストライカーを飲み込んだ瞬間だった。

 荒れたピッチをものともせず平然とボールキープし、次々と相手ボールを奪って実効性のあるパスを繰り出した森崎和。彼を中心に、連戦の疲労で足が完全に止まってしまう75分まで、この試合は広島がゲームを支配した。しかし、磐田も広島のエース・ガウボンを徹底マークして自由を奪い、服部・河村のダブルボランチを起点としてのカウンターから、決定的なチャンスをつくる。試合終盤には崔龍洙を投入して攻め立てたが、広島も下田を中心に集中を高めて守りきった。

 首位・鹿島への挑戦権をかけたサバイバルマッチは、スリリングな緊迫感と好プレイが連発されたスコアレスドロー。特に、アトランタ五輪で共に闘った川口能と下田、2人の同世代ゴールキーパーが、プロとしての意地と矜持を見せつけてくれたことが印象深い。試合途中からサポーターは、ピッチの悪さと92%の湿度による不快指数の高まりを忘れ去ってしまい、選手たちのハートのこもったプレイに手に汗を握り、興奮は極限まで高まっていた。

以上

2005.07.14 Reported by 中野和也

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