7月13日(水) 2005 J1リーグ戦 第16節
大宮 1 - 0 川崎F (19:00/駒場/4,556人)
得点者:'57 トゥット(大宮)
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大宮アルディージャを率いる三浦俊也監督は、試合後に喜びの感情を隠すことはなかった。それもそのはず。川崎フロンターレの良さをほとんど出させず、57分のトゥットのスーパーなゴールを守って勝ち点3を手にしたからだ。いくつかの視点があるにせよ、少なくとも失点を0に抑えた試合運びは見事だった。
大宮の対川崎F戦のポイントははっきりしており、それがジュニーニョ対策だった。そもそもジュニーニョの良さというのは、そのスピードとドリブルによる突破力。最終ラインを切り裂いてシュートに行く場面は見慣れた光景だが、大宮はそのジュニーニョを止めることを最優先した。そしてそのための方法論として、コンパクトというキーワードが出てくる。
ボランチとして川崎Fの攻撃を分断したディビッドソン 純マーカスは試合を振り返って「川崎Fの攻撃の中心はジュニーニョなので、そこにボールを入れさせないようにした。入れさせても挟み込む形にして守った」と守備のポイントを教えてくれた。そしてそのために試合中ずっと「コンパクト」と叫び続けていたのだという。風邪を引いたと時折咳き込む理由を語っていたマーカスだが、90分間喉を酷使したことも無関係ではなかっただろう。
全体をコンパクトに保つ理由は簡単で、ジュニーニョのスピードを殺すためである。そのためにチーム全体が同じ方向を向いており、それが結果へとつながったのである。
この日の大宮は、川崎Fとの中盤の勝負を完全に制していたが、その理由の一つとしてトニーニョのボランチ起用が上げられる。もともと1対1に強いトニーニョがポジションをひとつ上げたことで、大宮は最終ラインの手前でのチェックが可能となった。マーカス自身が述べているが、トニーニョとのコンビネーションは抜群。昔からプレーをし続けてきた関係ということでお互いの良さやプレーの傾向を理解しているのが大きいのだという。
川崎Fはトニーニョのチェックに苦しんだ。中村憲剛不在の影響も少なくはなかったが、それにしても中盤でことごとくチャンスをつぶされ続けた。中盤で組み立てられない川崎Fは、ボランチや最終ラインからの縦へのフィードを多用する傾向が見られたが、そのロングボールに対しても大宮は落ちついた対応を見せていた。そのキーマンが、ケガから復帰して2試合目となる平岡靖成である。ずっと足首を痛めていた平岡だが、6月11日のナビスコカップヴィッセル神戸戦で約1ヶ月ぶりに先発復帰すると、前節の浦和レッズ戦に引き続き3試合連続フル出場を果たした。彼が最終ラインで計算できることが、トニーニョのポジションコンバートにつながったと言える。
「ジュニーニョに注意してやっていたんですが、ぼくらのラインでは前を向かせていないと思う。それがよかった。コンパクトにスペースを与えないように意識してやっていた」と試合を振り返った平岡だが、とにかく無失点で乗り切れたことを喜んでいた。
今季昇格組対戦を落とした川崎Fだが、課題は大きい。中村不在と共に、徹底したジュニーニョ対策、もちろんそれは単純なマンマークなどではなく、上記に説明したスペースを消す組織としての動き、を施された場合に劣勢を打開するだけの力強さに欠けるのである。組織としての動きの中で、個の力をうまく引き出してきた川崎Fだが、その特定の個の力を消されたときに、他の選手がいかにしてゲームを組み立てていくのか、問題の根は深い。
川崎Fはリーグ戦3試合連続無得点という事態の責任をFWの選手に押しつけるのは得策ではない。例えば黒津勝は他の選手を生かそうとスペースメイクの動きを意識していたと振り返り、実際にプレッシャーを受けながらクサビのパスをキープした。しかしそのボールをフォローアップする重厚な攻撃は生み出せずじまい。ケガ人や出場停止など選手起用に問題を抱えていたとしても、条件は他チームも同じであることを考えると、今後に向けての課題となったのは間違いない。
以上
2005.7.14 Reported by 江藤高志
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